セオリー通りにはいかない愛犬のしつけ。わが家でうまくいかなかったこととわが家流の対応。

初めてわんこを迎える時、しつけ方法が知りたくて、ネット検索したり、本を読んだり、情報収集をしますよね。

わが家も、これでもかというほど必死で勉強しました。自分なりに理解したつもりでしたが、いざ迎えてみると、いやーうまくいかない(笑)。なんで?どうして??と最初の3か月くらいは頭を悩ませる日々でした。

今思えば、わんこの性格や生活環境を考えてしつけをしていなかったんだなと思います。そこで今回は、わが家でトライしてもうまくいかなかったしつけ法と、対処法をご紹介します。

トラブル回避には欠かせない「待て」を教える

わんこに教えるコマンドの中でも「待て」はとても重要です。他のわんことのトラブルや、道路への飛び出しなど、不測の事態を回避するために「待て」は覚えておきたいコマンドです。

わが家のわんこは、最初に教える「座れ」はわりとすんなりと覚えましたが、なかなか「待て」は覚えてくれませんでした。

おいしいおやつで「待て」は、期待通りの結果が出ず・・・

おやつを使ってのしつけは、食いしん坊のわんこにはもっとも教えやすい方法ですよね。

わが家も最初はおやつを使って覚えさせていました。徐々に「待て」の時間を延ばして、じーっと我慢。目の前におやつを置いてもきちんと待てるようになり、毎回、ごはんの前にも必ず「待て」をさせてからご飯をあげるように習慣付けました。これで一安心と思っていましたが…。

おやつやご飯がないと「待て」ができないことに気が付きました…。食いしん坊すぎるわが家のわんこには、「待て」をすれば、おやつがもらえるという図式がはまりすぎて、何も用意しないと「??」となってしまい、おやつを探し回る始末でした。おやつ作戦では、期待の結果は出ませんでした・・・。

わが家流:家でもドッグランでも遊びの中で「待て!」

「待て」という言葉が何を意味するかはわんこも理解していましたので、おやつなしでも待てるようにするために、ご飯の次に大好きな遊びを利用することにしました。

家ではボール遊びやひっぱり遊びをしている時に、サッとおもちゃを背中に隠して「座れ」⇒「待て」と声をかけます。最初はおもちゃを取ろうとしますが、あえて触らせない、シャツの中に隠すということもしました。

「待て」がきちんとできたら、隠していたおもちゃを素早く出して、思いっきり遊ばせ、また隠します。そしてまた「待て」とコマンドし、できたらまた遊ぶ、を繰り返し教えていったところ、おやつなしでも「待て」ができるようになっていきました。

また、ドッグランで遊ぶ時も「待て」と声をかけ、飼い主がその場から徐々に距離をとり、遠くから「よし!」と声をかけて、わんこを迎えるという遊びをするようにしました。どんどん距離を離しても、覚えてしまえばきちんと待てるようになります。嬉しそうにダッシュしてきたら、めちゃめちゃ褒めてあげました。

おやつも遊びもそうですが、飼い主さんと一緒に大好きなことができれば、自然と覚えるようになるものですね。

散歩の引っ張り癖は飼い主さんがしっかりリードをコントロールすれば直る

ワクチンも終わり、いざ散歩に出たとたん、わんこは右に左に大騒ぎ。

好奇心旺盛なわんこにとって外の世界はほんとに楽しいものです。飼い主さんのことなんてまったく眼中になし(笑)。力の限りリードを引っ張るし、落ち着きないしで、振り回される飼い主には本当に悩みの種です。

もちろん、わが家も最初は例外なく、あたふた散歩をしていました。

リードの距離をきちんとキープし、引っ張たら止まるはずが…止まらない

リードの持ち方や長さなどは事前に勉強済み。室内でも練習していましたので、さほど問題はありませんでした。ただ、引っ張ったら飼い主さんがすかさず止まる、逆方向に向きを変えて歩くという方法は残念ながらあまりうまくいきませんでした。

引っ張る力が強すぎて飼い主が負けてしまう、またグッとリードを引き戻すと首に負担がかかるのではないかと心配…という理由もあり、きちんとできていなかったのだと思います。

「ある程度引っ張たら止まる」を繰り返していたら、前には出なくなりましたが、逆に後ろに引っ張るという荒業を展開するようになってしまいました。

わが家流:止まるポイントを決めて、それ以外は負けずにリードをキープする

リードの持ち方や距離はセオリー通りでしっかりキープ。どんなにわんこが引っ張ってもそれは守るようにしました。

お散歩はストレスや運動不足解消にとても大事ですが、わんこにとってはやっぱり排泄したいんですよね。電柱や草木の臭いをクンクンしながら出すものは出したいと・・・。出すタイミングを一生懸命あちこち探しまくっているご様子・・・。

そこでわが家ではその日の散歩で止まってもいいポイントをいくつか決めてから散歩に出るようにしています。わんこがいくら引っ張ってもポイントと決めたところ以外では決して止まらない! ポイントに来たら「ここはいいよー」と声をかけて、思う存分クンクンさせてあげるようにしました。

最初はストレスになるのではないか、無理にリードを引っ張ると負担になるのではないかなどと悩みましたが、とにかくやってみようとトライ! 徐々にその効果が出てきて、今はほとんど無理に引っ張ることがなくなりました。

わんこにしてみれば飼い主さんがOKしてくれれば、やりたいことができるのだということがわかってきたのではないかな、と思っています。

まとめ

いかがでしたか?

しつけの方法って、本当にわんこによって合う合わないがあると思います。最初はセオリー通りにやってみて、うまくいかなかったら、違う方法を試してみるの繰り返しです。

ただ、思うのは、飼い主さんがすぐに諦めてしまうとうまくいかないということ。わんこが理解するまで時間がかかるものだと思って、じっくりと向き合ってみてくださいね。