犬や猫が人間の顔をペロペロ…メイクをなめてしまって大丈夫?ペットと化粧品の関係は?

犬と女性

自宅や出先などでついつい犬や猫をかまって顔や手をペロペロなめられる…

そんな動物好きの方も多いのではないでしょうか。

そんな時は嬉しい反面、犬や猫などのペットたちがメイクをなめて化粧品成分を摂取することによって、彼らの健康に影響を及ぼしてしまうのではないかと心配になりますよね。

特に女性は常日頃メイクをしている人が多く、男性も化粧水や乳液をつける人が増えているので、気にしている方もいらっしゃると思います。

今回はペットが化粧品成分をなめてしまうことによる危険性や特に避けたい成分、その対処法をまとめます。

犬や猫が人の顔をなめる理由

犬と少年

犬や猫が、飼い主さんなど人の顔をなめることがあります。

これは、犬にとっても猫にとっても最大限の愛情表現だと考えられています。

犬の最大級の愛情表現は、飼い主さんの口をなめること。

この行動は、野生時代の名残で、子犬が母犬に食べ物をねだるときに、口周りをなめていたことに由来しています。

猫は習性として、兄弟や親子で被毛をなめあうことがあります。

これは気を許した相手に対する信頼感の表れ。

ですから、飼い主さんをなめるのも、愛情と信頼の表現の一種です。

ペットが化粧品成分をなめることによる危険性

猫と女性

犬や猫などのペットが人をなめるのは愛情表現の一種ということはわかりました。

しかし、メイクなどをした顔をなめられることによる危険性はないのでしょうか?

化粧品は販売される前に皮膚への刺激性やアレルギーなどのテストが行われています。

また化粧品に使える原料は法律によって定められているため、国産の化粧品は基本的に安全性が高いものが多いと考えられます。

しかしこの安全性というのは、あくまで人間に対する安全性です。

人間にとっては安全でも、動物にとっては有害な物質が含まれている可能性はゼロではありません。

とはいえ、化粧品に含まれるそれぞれの成分の量はそこまで多くはありません。

また1回に使う化粧品の量もそこまで多くないことから、動物に1回や2回なめられたところで大きな影響はないと考えられます。

しかしどれほど少ない量であっても、それが積み重なっていけばいつか大きな影響を及ぼす可能性があります。

どんな動物に対しても、化粧品をつけている部分をなるべくなめさせないようにしてください。

ペットがメイクをなめてしまう場合の対処法について

化粧品

ペットに顔をなめられる、キスをされるのが嬉しいと感じる方も多いと思います。

しかしそれは衛生面から考えるとあまり良いことではありません。

人間と動物が共通して感染する病気のことを、人畜共通感染症と呼びます。

人間と犬や猫が共通してかかる病気は意外と多く、たとえば犬に顔をなめられてパスツレラ菌やサルモネラ菌に感染したという事例もあるそうです。

そう考えると本来はメイクをしている、していないに関わらず顔をなめることをやめさせるのがベストです。

とはいえ、かわいいペットとのふれあいはやめるに忍びないという人もいらっしゃいますよね。

そこで、ペット別に顔なめ対策を見てみましょう。

犬が人の顔をなめるのをやめさせる方法

犬が人の顔をなめる、特に口周りをなめるのは愛情表現だとわかっていても、衛生的にはやめさせたいもの。

顔や口周りをなめてきたら、手で自分の口元を覆って、犬が手をなめるように誘導してみてはいかがでしょうか。

その手で目や口を触らないようにして、後で手洗いをすれば安全です。

また、犬は「お座り」や「待て」ができます。

飼い主さんや、出会った人の顔をなめようとしたら、「お座り」や「待て」で制止し、少量のおやつを用意します。

「よし」の合図でおやつをあげ、さらに少し手をなめさせてあげると、愛犬も「なめたい」欲求が満たされるでしょう。

猫が人の顔をなめるのをやめさせる方法

猫は犬のように命令に従わせることができません。

猫の場合は、気をそらす、甘えたい気持ちを満たしてあげる作戦が有効です。

猫が人の顔をなめるのは愛情表現や、ブラッシングの御礼なので、なめそうな素振りをみせたらこちらからも全身をしっかり撫でてあげるとよいでしょう。

また、犬の場合と同じく、手をなめるよう誘導するのもポイントです。

特になめさせるのを避けて欲しい成分について

愛情表現として動物になめられるのは嬉しいものですが、お互いの健康のためになめさせる部分を考えたいものです。

ところで化粧品成分と一言でいっても、様々な成分がありますよね。

当項目ではその中でも、特に動物たちになめさせるのを避けたい成分を解説していきます。

キシリトール

ガム

キシリトールは甘味料の1つです。

虫歯予防効果があるとして、ガムや歯磨き粉に使われていることで有名かと思います。

キシリトールは食べたり肌に塗ったりすると、ひんやりとした感覚が得られるという特性があります。

そのため化粧品やボディローション、ヘアケア用品などの化粧品にも多く使われています。

キシリトールは人間が摂取しても毒性はありませんが(弱い下剤作用があるため、お腹が緩くなる人もいます)、犬が摂取すると低血糖や肝障害を起こす可能性があるとされています。

犬の体の大きさや栄養状態、年齢によるところも大きいため、犬がキシリトール中毒を起こしてしまう具体的な量はわかっていません。

化粧品に対してキシリトールが大量に入っているとは考えにくいものの、よく舐める愛犬がいる場合はキシリトール入りの化粧品を使うことは避けた方が良いでしょう。

なおキシリトールが猫に及ぼす影響は不明ですが、犬と同様に使用を避けた方が無難だと考えられます。

エッセンシャルオイル(精油)

エッセンシャルオイル(精油)

エッセンシャルオイル(精油)とは、植物から抽出した香り成分のことです。

ラベンダーの香りでリラックスできる、グレープフルーツの香りがダイエットに役立つなんて話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

エッセンシャルオイルは天然のものです。

体に優しいイメージをもつ方も多いかもしれませんが、実は植物の力をぎゅっと濃縮したエッセンシャルは使い方を誤ると人間に対してもマイナスな影響(かんきつ系精油の光毒性による日焼け、頭痛や吐き気など)を及ぼすことが少なくありません。

希釈していないエッセンシャルを直接肌に塗ることは危険ですし、妊娠している方が使ってはいけないとされているものもあります。

エッセンシャルオイルに限らず、人間と動物ではあらゆる成分を代謝するスピードが異なります。

人間にとっては良いものでも動物にとっては命にかかわるレベルの毒になることがあり、またその逆も十分にありえることです。

良かれと思ってやったことで可愛いペットの健康を害してしまうかもしれません。

ペットと触れ合う際には、安全性が確認されていないエッセンシャルオイルそのもの、またそのエッセンシャルオイルを含む化粧品を使用することは避けることをおすすめします。

ちなみに、猫や小鳥に対してはエッセンシャルオイル全般の使用を避けた方が良いとされています。

まとめ

今回はペットが化粧品成分をなめた場合に考えられる影響や特に避けたい成分、そしてその対処法にについて解説しました。

動物たちが化粧品成分をなめることによって、直ちに影響があるということは考えづらいです。

しかし中長期的に見た場合、動物たちの健康に影響を及ぼす可能性があります。

動物たちの健康を守るためにも、化粧品に含まれる成分にもちょっとだけ気を配って頂けたら嬉しいです。

公開日:2019/05/14  最終更新日:2021/10/11

みかづき

50,107 views

元養豚牧場勤務でその後は商社の営業マン、そして動物園の飼育員をやっていたフリーライターの「みかづき」と申します。 自宅で飼っている5才になる♀ウサギ”ちょこ...

プロフィール