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健康で長生きしてもらうために!高齢猫の生活や病気について解説します!

猫と女性

いつか必ず迎える愛猫の高齢期。若いころとは、様々な面で変化がみられます。

いざ高齢期を迎えたときに戸惑わないよう、飼い主さんはあらかじめ心構えを持っておきたいですよね。

今回は高齢期を迎えた猫に起こる体の変化や病気、食事や健康管理まで多岐にわたってお話していきます。

愛猫に健康で幸せな高齢期を過ごしてもらえるよう、知識を深めていきましょう!

何歳から高齢猫になる?

猫は平均して15歳前後、室内など安全な環境下では20歳以上まで生きることも珍しくありません。

一般的に高齢猫と呼ばれるのは11歳頃からです。

猫の老化には個体差があるため、老化現象がみられたら高齢期と判断するのが妥当かもしれません。

猫の年齢を人間に換算すると?

猫

猫の年齢を聞いても、若いのか高齢なのかピンとこない人もいるのではないでしょうか。

猫は1年~1年半ほどで大人になるといわれ、人間でいうと20歳(成人)前後になります。

その後は3年で28歳、5年で36歳、10年で56歳ときて、11年で60歳を迎えます。

人間では還暦にあたる60歳、高齢猫と呼ばれるのも納得できますね。

猫の年齢を人間の年齢に換算すると以下のようになります。

猫の年齢 人間の年齢に換算
1年 18歳
1年半 20歳
3年 28歳
5年 36歳
7年 44歳
10年 56歳
11年 60歳
15年 76歳
18年 88歳
20年 96歳

高齢猫になると起こる変化

老人と猫

猫も人間と同じように、加齢に伴い様々なことが変化します。

どんな変化が起こるのか、みていきましょう。

見た目の変化

猫の老化は見た目にも現れます。代表的なものは以下のとおりです。

・毛ヅヤが悪くなり、ボサボサと毛割れしてくる
・毛色が薄くなる
・顔周りや体などに白髪が混じりだす
・歯が黄ばむ
・おなかがたるんでくる
・太もものあたりが痩せてくる
・骨っぽさが目立ってくる

行動の変化

高齢期になると体力の低下により運動量が減り、しだいに筋肉量も落ちていきます。

「大好きだったキャットタワーに最近のぼらなくなったな……」

そう感じるようになったら、愛猫は高齢期に差し掛かっているのかもしれません。

高齢猫に見られる行動の変化には以下のようなことがあります。

・高いところに飛びあがれなくなる
・段差でつまづく
・着地の際にふらつく
・トイレをうまく使えなくなる
・毛づくろいの回数が減る
・寝ている時間が長くなる

高齢猫の食事

キャットフードと猫

高齢猫用のフードは多数市販されていますが、子猫用や成猫用とは何が違うのでしょうか。

年齢によって切り替えが必要な理由も併せてご説明します。

フードの切り替え

猫の年齢によって必要な栄養素やカロリーが変化してくるため、年齢に応じたフードに切り替えていくことが望ましいでしょう。

高齢猫用のフードは成猫用のフードより摂取カロリーが低く作られていることが多いです。

高齢猫は運動量が減るため、成猫用のフードを食べ続けていると肥満になってしまう可能性があるためです。

また、高齢猫に多い腎不全に配慮して、原因となるリンやマグネシウムの配合が抑えられています。

飲み込むことが難しかったり、歯周病や口内炎などによりフードを食べにくかったりする高齢猫にむけて小粒に作られたドライフードや、ペースト状で噛む必要がほとんどないウェットフードなども市販されています。

愛猫に合ったフードを選んであげてくださいね。

高齢猫に必要な栄養素

高齢猫が積極的に摂りたい栄養素は、求める作用により様々です。

健康な関節を保つためのグルコサミンやコンドロイチン硫酸のほか、抗酸化成分であるビタミンEやC、筋肉の維持のためのたんぱく質やロイシン、脳の健康にトリプトファンなどが一般的です。

食事でうまく取り入れていきたいですね。

高齢猫の吐き戻し対策

猫はよく吐く動物だといわれています。

生理現象とはいえ、吐くときには体力を消耗してしまうため、高齢猫にとってはつらいことでしょう。

吐き戻し対策としては、食事を小分けにして与えること、食器の高さを上げることなどがあげられます。

一度に多くのフードをガツガツと食べた場合、食道に引っかかったフードを吐き戻してしまうことがあります。

この場合は少量ずつ回数を増やして与えることで予防できます。

また、食べるときに食器の位置が低いと、必然的におなかを圧迫しながら食べることになり吐き戻しの原因となります。

食器の高さを上げることでおなかへの圧迫が解消され、吐き戻しも軽減されます。

脚付きの食器や台をなど使用して食器の高さを上げる工夫をしてあげてください。

高齢猫がかかりやすい病気

なでられる猫

高齢猫がかかりやすい代表的な病気と症状を紹介します。

疑わしい症状がみられたら早めに病院へ相談しましょう。

腎不全

猫の死因として最も多いのが、腎不全です。

詳しい原因は不明ですが、高齢猫の3~4割が罹患しているといわれています。

症状としては多飲多尿や食欲低下、嘔吐、体重減少などがみられます。

頻繁に水を飲んではトイレにばかり行っているというような場合は注意してみてください。

口内炎

口内炎は年齢に関わらず発症しますが、高齢猫に多い傾向があります。

口内環境の悪化などから、口内のあらゆる場所が炎症を起こし強い痛みが伴います。

体に異常はないのにご飯を食べようとしないという場合は口内炎を疑ってみてもいいかもしれません。

歯周病

歯周病は歯に歯石が溜まることにより、細菌が繁殖して起こります。

歯茎が炎症を起こす歯肉炎、さらに酷くなると歯肉からの出血を伴う歯槽膿漏にまで進行してしまう恐れがあります。

よだれをたらしてご飯を食べようとしない、痛みから顔周りを触られることを嫌がる、口臭がするなどの症状がみられます。

関節炎

高齢猫は関節炎を患っていることも多いです。

「行動の変化」の項でも触れた、高いところに上らなくなる、毛づくろいが減るということは関節炎の痛みからくる場合もあります。

動きが緩慢になる、体に触ると痛がるなどの場合も関節炎が原因かもしれません。

闘病・介護の心構え

なでられる猫

高齢猫が病気になると、闘病や介護が必要になる場合があります。

以下は介護の例です。

・日々の投薬
・食べられなくなった場合の強制給餌
・腎不全などの慢性的な脱水症状を補うための点滴
・歩行困難や寝たきりになった場合のトイレの介助  など

猫用の介護用品も様々な種類が市販されているので、愛猫が元気なうちから是非とも知識をつけておきましょう。

高齢猫に飼い主さんがしてあげられること

高齢になると、今までできていたことが難しくなる場合があります。

そんな時飼い主さんがしてあげられることは、どんなことでしょうか。

生活環境を整える

引っ越しや、新たな猫を迎え入れるなど急激な環境の変化は高齢猫にとっては非常にストレスになります。

体力の低下や視力の低下がみられるため、部屋の模様替えもなるべく避けましょう。

高齢猫は動きが緩慢になるため、高いところからの落下事故も起こり得ます。

キャットタワーの高さを低くしたり、撤去したりして怪我のリスクを減らしましょう。

高いところに上らずとも食事や飲水ができるよう食事環境を見直すことで、猫の負担を軽減できます。

トイレ対策

高齢猫がトイレをうまく使えなくなるのは、体力の低下などからトイレのふちをまたぐのが大変になってくるからです。

猫によってはトイレに行くこと自体が億劫になり、トイレ以外の場所でしてしまうということもあります。

その場合は寝床の近くにトイレを設置してあげることで、移動する負担を減らすことができます。

猫が出入りしやすいよう、トイレのふちにスロープやステップを取り付けてあげましょう。

ブラッシング

高齢猫になり体力が落ちたことで毛づくろいをする回数が減ると、毛がボサボサになってしまいます。

代わりに飼い主さんがブラッシングをしてあげることできれいな毛並みを保つことが可能です。

抜け毛を取るためのラバーブラシ、毛流れを整える豚毛ブラシ、毛玉をほぐすためのコームなど用途に合わせて選んでみてください。

体のマッサージ

筋力の落ちてしまった高齢猫にはマッサージでケアしてあげることが効果的です。

猫があまり動きたがらないようなら、後ろ足をゆっくり曲げ伸ばしさせたり、優しくなでてあげたりするだけでも十分筋肉に刺激が与えられます。

ブラッシングと同様、愛猫とのコミュニケーションにもなるほか、皮膚病などの早期発見にもつながるのでおすすめです。

定期的な健康診断

高齢猫は若いころよりも病気になるリスクが高まります。

半年に一回程度は動物病院で健康診断を受けるようにしましょう。

病気の早期発見、早期治療につながります。

まとめ

猫と女性

いつかやってくる愛猫の高齢期。

いざ迎えたときに戸惑わないようしっかりと知識をつけておくことが大切です。

あなたの愛猫が健康で長生きできるよう、生涯にわたり愛情を注いであげてくださいね。

公開日:2019/06/01  最終更新日:2022/03/07

しまこ

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関西在住のしまこと申します。 子供のころから動物が大好きで、現在は元外暮らしのシニア猫とのんびり暮らしています。 街で猫に出くわすたびに恋してしまうくらいの...

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