• HOME
  • , 犬の健康
  • 小型犬でも運動量が必要な犬種は?1日に必要な散歩の頻度や時間は?

小型犬でも運動量が必要な犬種は?1日に必要な散歩の頻度や時間は?

大型犬に比べて体の小さい小型犬。

体も小さいんだし、お散歩なんてしなくても部屋で放し飼いにしておけば運動量は足りるのでは?

と思っている飼い主さん!

確かに小型犬の中でも運動量があまり必要がなく、広い家で動き回るだけで十分な子もいます。

ですが、それは全ての小型犬には当てはまりません。

そこで今回は、実は運動量が必要な小型犬をご紹介します!

※この記事では標準体重が12kg以下の犬種を小型犬とします。

運動量が必要な小型犬

ダックスフント

ダックスフントはもともとアナグマやウサギなどを狩る猟犬として活躍していました。

活発な猟犬だった名残もあり、運動量は最低でも1日に朝夕15~20分ずつは必要になります。

また、適度な運動量に満たなければ胴回りの筋肉が減り、ダックスフントの特徴である長い背骨を支えきれなくなってしまいます。

特に老後になると歩けなくなってしまうほどの筋力不足にもなりかねないので、若いうちから散歩時間をきっちり確保しましょう。

ミニチュア・シュナウザー

もともと家の害獣であるネズミやモグラを狩っていたミニチュア・シュナウザーも運動量が必要です。

ミニチュア・シュナウザーはほかの小型犬に比べて筋肉質なため、その筋肉を維持するためにも一日の散歩時間を朝夕各30分程度は取り入れたいところです。

散歩の他にも遊びなどで運動を取り入れたり、広い部屋で放し飼いにするなどして運動量を確保しましょう。

ボストン・テリア

テリア犬種の中でも一際穏やかで優しい性格のボストン・テリアですが、もともとは闘犬として活躍していました。

小型犬といってもボストン・テリアは ライト(6.8kg以下)、ミドル(6.8kg~9.1kg)、ヘビー(9kg~12kg)の3パターンに部類されるのでそれぞれ大きさが異なります。

引き締まった筋肉を維持する為にも、ライトの部類に属するボストン・テリアでも1日朝夕30分ずつの運動は欠かせません。

どの部類のボストン・テリアでも散歩は1日合計1時間程度で構いませんが、運動し足りなさそうな子や寝つきの悪い子は更に散歩時間を伸ばしたりドッグランに連れていってあげると良いでしょう。

また、適正体重を維持する為にもあらかじめどのサイズのボストン・テリアなのかを血統書などで確認しておくと安心ですね。

ミニチュア・ピンシャー

引き締まった筋肉質な体を持つミニチュア・ピンシャーは、もともと小型害獣の駆除として飼われていたヘル・ピンシェルという中型犬を小型化した犬種です。

小型に作出した目的は愛玩犬としてヘル・ピンシェルを飼いやすくする為ですが、害獣駆除の血が騒ぐのか小さな体の割に運動量は多めです。

朝夕20分程度の散歩に加え、遊びを交えた運動やノーリードで走り回れるドッグランなどでしっかり遊ばせるといいでしょう。

ただし筋肉量を支える足は細いため、骨折には気をつけてあげてください。

フレンチ・ブルドッグ

愛嬌のあるのんびりとした顔立ちのフレンチ・ブルドッグですが筋肉量が多いのも特徴です。

フレンチ・ブルドッグは闘犬種で作出された説と牛追い犬で作出された説があり、その後はネズミ駆除係として一役買われていました。

つまり、昔から何かと運動量を要する犬種だったのです。

さらに他の犬種と比べて食欲も旺盛なことから、肥満防止のためにも朝夕20分前後の散歩が必要になります。

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

短い足に立ち耳を持つユニークな犬種のウェルシュ・コーギー・ペンブローク。

その愛らしい姿に一時コーギーブームが起きたほどです。

足も短いしあまり歩かなくて良さそう…と思いがちですが、小型犬の割にスタミナがあります。

というのも、ウェルシュ・コーギー系はもともと牧畜犬で、広い草原を走り回っていたのです。

運動自体も好きな犬種なので、1日朝夕各30分ほどの散歩を取り入れましょう。

アジリティにも向いているのですが、腰の負担も気になるので段差や跳ぶような競技はあまりしない方が良いでしょう。

ジャック・ラッセル・テリア

映画「マスク」で主人公が飼っていたジャック・ラッセル・テリア。

あの映画でこの犬種を知った人も多いかと思います。

頭も良く、身軽でスタミナも中型犬並にある犬種です。

1日1時間程の散歩に運動を取り入れてあげましょう。

パワフルで遊び好きなため、体力があり犬と走り回りたい飼い主さんが向いています。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

人見知りをあまりせず見知らぬ人や犬にも友好的なキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。

体力は小型犬並みですが、太りやすい体質のため日頃からしっかり運動をさせておきたいところです。

筋力が落ちて老後に散歩が億劫になってしまうと肥満に繋がり、臓器に負担がかかって寿命を縮めてしまいます。

目安としては1日朝夕20~30分ずつの散歩で良いでしょう。

日頃から運動を取り入れ、足腰を弱めない体づくりを心がけてあげましょう。

運動が足りないとどうなるの?

運動量が必要な犬種が運動不足になるとどうなると思いますか?

それは、以下のように飼い主さんにとっても犬にとっても良くないことばかりが起きてしまいます。

ストレスが溜まる

人間と同じように、犬も体を動かさないでいるとストレスが溜まります。

犬は私たちのようにストレス解消法をあまり持っていないため、飼い主が十分な散歩を取り入れてあげないとストレス解消できません。

ストレスが溜まると倦怠感で元気がなかったり下痢になったり、物を壊したり凶暴になったりと、犬にとっても飼い主にとっても良くないことばかりが引き起こってしまいます。

筋力が衰える

十分な筋肉利用維持のためにも適正な運動量を確保しなければなりません。

筋力が衰えると老後だけでなく若い犬でも足腰が弱くなります。

足腰が弱くなると散歩も億劫になり、余計運動量が減少してしまいます。

さらに動かなくなることで臓器系の動きが鈍くなり、体調を崩しやすくなったり病気になってしまいます。

こういった負のスパイラルを絶つ為にも、必要な運動量をさせなければなりません。

まとめ

運動は人だけでなく犬にとっても重要です。

小型犬だからあまり散歩させなくても大丈夫だろうと思っていても、1日計40分~1時間の散歩時間を要する犬種は意外と多くいます。

最近愛犬に元気がない、問題行動ばかり起こすなど、悩まれている飼い主さん。

愛犬の散歩時間を増やしてみると、案外解消されるかもしれませんよ。