コリー犬の魅力を紹介!歴史や性格、暮らし方について。

コリー犬

『コリー』と言えば、名犬ラッシーで一躍有名になりましたよね。

飼い主に忠実で、数々の困難を乗り越えていく様子は、多くの人を感動させました。

ラッシーはコリーの中でもラフ・コリーと呼ばれる犬種で、他にもボーダー・コリーやスムース・コリーなどの種類があります。

今回はコリーの中でも飼育数の多い「ラフ・コリー」「ボーダー・コリー」の歴史や、これから飼いたいと思っている人は特に知っておきたい性格、お世話する上で覚えておきたい点などをご紹介します。

コリーとはどういう犬なのか?

ラフ・コリーの歴史

コリー犬

コリーの原産地はスコットランドです。

多くの人がコリーと聞いて思い浮かべるであろうラフ・コリーは、牧羊犬として人と共に働き、羊の群れを見守っていました。

その他にも、水難救助犬として人を助けたという記録も残されているようです。昔から、人の役に立ってきた犬種なのですね。

歴史に記録されているのは19世紀頃からで、当時は短毛のスムース・コリーと長毛のラフ・コリーが人気だったようです。

1870年代にはアメリカに輸出されるようになります。アメリカの大きな住宅にマッチする上品で美しいコリーは、富裕層に人気の犬種となりました。

1943年に名犬ラッシーの映画が公開されると、一般家庭にも人気が広まり、たくさんの人たちに愛される犬となりました。

初めて日本に来たのは1900年頃のことです。

日本でもラッシーのドラマが放送されたため、人気が高まりました。

ボーダー・コリーの歴史

ボーダー・コリー

ボーダー・コリーはもともとトナカイの牧畜を行なう犬種だったそうです。

8世紀頃に、ヴァイキングが北欧からイギリスへ持ち込んだことがルーツと言われています。

古くから牧羊犬として活躍していたボーダー・コリーですが、イギリスで犬種として認定されたのは意外にも最近で、1976年のことです。

長い間、牧羊犬としての高い能力が評価されてきました。

1873年に開かれた牧羊犬の競技会では、他の牧羊犬を抑えて羊を統制する見事な能力を発揮しました。

このことが、現在までのボーダー・コリーの基礎を作る役割を果たしたようです。

コリーの体形や特徴は?

ラフ・コリー

ラフ・コリー

ラフ・コリーは大型犬の部類に入ります。

オスは体高61cm、メスは56cmほどです。

体重は20kgから34kgと個体差があります。

外見は、鼻筋がすっと通った上品な顔立ちや優しげな目元が魅力的です。毛は長毛で、胸の飾り毛がエレガントな雰囲気を醸し出しています。

毛色は大きく分けて4種類に分けられます。

一番有名なのが、白と茶色のセーブルです。一言にセーブルと言っても、色の濃い子から薄い子まで個性があります。子犬の頃と違う色合いに成長することもよくあるようです。

次に多いのが3色のトライカラーです。黒、白、茶色に分かれており、顔周りは茶色ですが一番範囲が多いのは黒です。

グラデーションのように模様ができるブルーマールは、黒や灰色、白が入り混じり、その割合は様々です。目の色が灰色や青色の子がいるのも特徴的です。

体の大部分が白いホワイトは、日本では数が少ないレアな毛色です。頭は茶や黒など色が入り、体の一部に色がついている子もいます。

体高 オス約61cm
メス約56cm
体重 20kg~34kg(個体差あり)
外見 鼻筋がすっと通った上品な顔立ち。
優しげな目元。
長毛で、胸の飾り毛がエレガント。
毛色 セーブル:白と茶色。
トライカラー:黒、白、茶色に分かれており、顔周りは茶色。一番範囲が多いのは黒。
ブルーマール:黒や灰色、白が入り混じりその割合は様々。
ホワイト:日本ではレアな毛色。体の一部に色がついている子もいる。

ボーダー・コリー

ボーダー・コリー

ボーダー・コリーは中型犬の部類に入ります。

オスは体高53cm、メスはそれより少し小さいくらいです。

体重は14kgから20kgほどです。

外見は筋肉質で、大きな耳を持っています。耳は立っている子もいれば、垂れている子もいます。

目は子犬の頃は青色で、成長に伴い茶色に変化します。

毛色は最も有名なのは黒と白ですが、他にも青と白、茶色と白などがあります。

ボーダー・コリーには毛色の規定が定められていないので、様々な毛色が認められています。

定番の毛色でも、色の濃淡や他の色が混じるなど、一頭一頭個性があります。

体高 オス約53cm
メスはオスよりやや小さい
体重 14kg~20kg
外見 筋肉質。
耳は大きく、立っている子と垂れている子がいる。
目は子犬の頃は青色で、成長に伴い茶色に変化する。
毛色 黒と白、青と白、茶色と白の組み合わせがある。
様々な毛色がある。
色の濃淡や他の色が混じるなど、一頭一頭個性がある。

コリーの性格や飼う上で気を付けたいポイントは?

ラフ・コリー

名犬ラッシーでも描かれていたように、穏やかで飼い主に従順なのが特徴です。

求められていることを理解して、自分で考えて行動する賢さも持ち合わせています。

飼い主に愛情を注いでくれる犬なので、室内で飼い主や家族と一緒に生活するのがベストです。

大型犬であり、牧羊犬としてたくさんの運動が必要な犬種なので、毎日の散歩は欠かさず行いましょう。

1日2回、1時間ずつは行いたいですね。

ラフ・コリーは賢い犬種ですが、やはりしつけは大切です。個体差がありますが、基本的に物覚えは良く、指示にしっかりと従ってくれます。

ラフ・コリーの魅力のひとつである美しい毛並みを維持するために、お手入れは定期的に行いましょう。

長毛でダブルコートなので、春や秋の季節の変わり目には抜け毛が増えます。

できれば毎日ブラッシングをしてあげて、艶やかな毛並みをキープしてあげたいですね。

ボーダー・コリー

ボーダー・コリーは数ある犬種の中でも特に賢いと言われています。

また、運動神経も抜群で、ドックスポーツの大会などで優秀な成績を収める子も多くいます。

ボーダー・コリー

その高い能力ゆえに、飼い主の育て方次第で利口な子になるか、言うことを聞かなくなるかが変わってきます。

ですので、初めて犬を飼う人やしつける自信がない人にはあまりおすすめしません。

飼い主の側にも体力や思考力が求められます。

ラフ・コリーと同じく運動量が多いため、1日2回、1時間ほどの散歩をしっかり行いましょう。

アップダウンの激しい道や、道具を使っての遊びを取り入れるとなお良いです。

室内で飼育するのがベストですが、ある程度の部屋の広さや庭があった方が、運動量をカバーできるので良いと思います。

実際に飼う前に、生活環境をよく考えましょう。

ボーダー・コリーは一見そこまで長毛には見えませんが、ダブルコートのため抜け毛は多いです。

毎日ブラッシングをすることと、春秋の換毛期には特にケアに気を遣ってあげてください。

まとめ

コリーの魅力についてより知って頂けたでしょうか?

品が良く、美しい見た目はもちろん、生来の賢さ、愛情深さなどコリーの良さはたくさんあります。

飼い主になったら、その魅力を引き出してあげられるようなお世話をしていきたいですね。

たくさんの愛情を注いだら、きっとワンちゃんもそれ以上の愛を返してくれると思います!