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犬が食べてはいけない代表的な食べ物と、2~3月のイベントで特に気を付けたい食べ物。

犬

愛犬が欲しがるからついあげてしまった、落としたら食べてしまった、知らない間に食器棚にある物を食べていた、散歩中に誤飲してしまった…など、いろいろな理由で愛犬が人間の食べ物を口にしてしまうことがあります。

年末年始、愛犬についあげてしまった、うっかり落として食べられてしまった、などありませんでしたか?

これはとても危険なことで、命にかかわることもあります!

これから節分やバレンタイン、ひな祭りなど、まだまだ楽しいイベントが続きます。

これらのイベントには犬が食べてはいけない食べ物がたくさんありますので、しっかり意識していただきたく、今回は『犬が食べてはいけない食べ物』をご紹介します。

そんなの知ってるよ~!という方も、改めてご確認ください!

人にとっても無害でも愛犬には毒になる

食べ物によっては、愛犬が中毒を引き起こしてしまう食材がたくさんあります。

毒性のある食べ物はもちろん、過剰摂取することで中毒や内臓疾患などを引き起こす食べ物もあります。

食べてしまってもちょっとなら大丈夫ということはありません。

特に気を付けたいのはお子さんです。

目を離した隙におやつをあげてしまったとか、お友達みんなで遊んでいる時に悪気なく食べさせた…なんてことが起こります。

実際、それが原因で中毒を起こして、病院に駆け込んだ友人もいます。

愛犬を迎えたら、飼い主さんはもちろんですが、まずは家族全員で「食べてはいけない物」を理解しておくことが大切です!

わが家では子供が幼かった頃、いつでもわかるように、リビングの壁に食べ物のイラストや写真を貼って、これは「〇」これは「×」と、いつでも確認できるようにしていました。

これ、かなり役立ちましたので、おすすめです!

中毒を起こすとどうなるのか

診察を受ける犬

代表的な症状は、嘔吐や下痢、発熱、血尿、貧血、呼吸困難、痙攣、ふらつきなどが挙げられます。

基本的に食べ物の中毒ですから、症状は数時間のうちに現れますが、場合によっては1~数日かかることもあります。

最悪の場合は、腸閉塞や腎不全など重篤な状態になり、命を落とすこともあります。

獣医師でも症状を見ただけで中毒が原因かどうかの診断は難しく、他の要因も踏まえて診察していきます。

あきらかにNGな食べ物を摂取して、普段は見られない症状が出ている場合は、きちんと獣医師にその旨を伝えるようにしましょう。

また、大事なのは、「いつ」「何を」「どの程度の量」「症状が出た時間」などをしっかりメモして動物病院に行くことをおすすめします。

絶対に与えてはいけない代表的な食べ物

タマネギとニンニクとネギ

まずは、絶対に与えてはいけない、危険ランクが高いものを紹介します。

本当に命にかかわりますので、これだけは忘れないでください!!

果物 ぶどう、イチジク、プルーン、ドライフルーツ、皮をむかない柑橘類(レモン、グレープフルーツ)
野菜 玉ねぎ、ネギ、にら、らっきょう、にんにく、アボカド
飲物 ココア、アルコール類
その他 チョコレート、キシリトール、マカデミアナッツ
植物(誤飲) ポトス、ポインセチア、アロエ、ユリ科全般

冬のイベントに関係する食材で特に気を付けたいもの

チョコレート

チョコレート

バレンタインも近くなり、お子さんたちもチョコレートをもらったり、自宅で手作りチョコを作ったり、なにかとチョコレートが家にある機会が増えてきます。

このチョコレートに含まれる「テオブロミン」という成分が愛犬の中毒を引き起こします。

テオブロミンの量はチョコレートによって異なり、カカオの含有量が多いほうが毒性が高いといわれています。

初期症状としては、嘔吐や下痢、さらには心臓に影響を及ぼし、心不全になるケースもあります。早くて1~2時間で発症します。

ナッツ類

マカデミアナッツ

豆まきに登場するのが大豆、落花生やピーナッツです。

これは絶対与えてはいけないという食べ物ではありません。

栄養価も高く、抗酸化作用もあり、老化防止にはいい食材だといわれています。

ピーナッツバター入りの犬用おやつも販売されていますよね。

ナッツ類の場合は、過剰摂取で体調を崩すことがあります。

大きな原因は消化不良。油分が多く、マグネシウムも多いので犬種によっては尿結石になる可能性もあります。

また、落花生を皮ごと食べると腸閉塞を引き起こすことも…。

ナッツ類をたべて、嘔吐や下痢が続くようでしたら、病院で検査することをおすすめします。

特に注意するのはマカデミアナッツ。

中毒性があるといわれていますので、これは絶対に与えてはいけません!

寿司

ちらし寿司

ひな祭りといえば、バラ寿司やチラシ寿司などでお祝いします。

愛犬に与えても大丈夫か…というと、具材によります。

貝類は基本的にNGです。

中には与えても大丈夫な貝や調理法はありますが、おすすめしません。

消化不良を起こし、下痢や嘔吐することがあります。

また加熱していても貝の内臓には中毒が高い成分が含まれています。

牡蠣、赤貝、あわび、サザエ、ツブ貝、トリ貝、どれもダメです。

特に春、2月~5月は、貝が毒成分を体内にため込むため、毒が強くなるそうです。

また生魚には寄生虫が原因の体調不良やチアミン欠乏症、感染症など、危険がいっぱいです。

こちらも与えてはいけません。

海苔は?

藻類はマグネシウムが多く含まれていますが、過剰摂取すると尿結石につながります。

酢飯は?

少しなら…という程度です。酢は直接体に影響はありませんが、基本的に炭水化物は消化が悪いので、おすすめしません。

まとめ

いかがでしたか?

つい…という軽い気持ちが愛犬を苦しめることがあります。

犬に危険がある食べ物や誤飲の可能性がある植物等は、しっかり把握して気を付けてくださいね。