海外在住の飼い主さんに聞く「新型コロナのペットへの影響」

マスクと地球

みなさまこんにちは!
ReCheriライターchiiです(*’ω’*)

現在も新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で猛威を振るっています。

先日4月7日にはついに、日本初となる緊急事態宣言が発令されましたね。

その対象は東京や大阪などの7都府県のみですが、対象となっていない都市に住んでいる私も緊張感が高まりました。

今やテレビでもネットでも、ニュースと言えば新型コロナウイルスの話題が毎日報道されています。

海外の情報も含めると、星の数ほどの情報が飛び交っています。

中には「日本の対応を非難」などというピリピリとした記事も…。

どうやら、海外では外出に対して日本よりも強い規制がなされていたり、より多くの施設が閉鎖されているようです。

そこで、実際に海外に住んでいる犬や猫の飼い主さんに「新型コロナウイルスに関する影響、実際のところどうなの?」と聞いてみました。

イタリア、オーストラリア、メキシコ、香港から、ニュースでは拾えないリアルな現地の状況について速報いたします。

イタリア

イタリア地図

イタリアでは今年の1月29日に最初の感染例が報告され、そのわずか20日後には12,000名以上の感染が確認されるという、恐ろしいスピードで感染者数が増えてしまいました。

私の元ルームメイトで友人のイタリア人の女性が心配になり、メッセージを送りました。

幸いなことに、彼女とその家族はみんな無事ですぐに返信がありました。

猫と暮らす友人からの返信

優しいメッセージをありがとう!私の住んでいる街の状況は落ち着いているわ。

全員が家に居るようにしていて、感染者数も減少してきているの。

外出規制はとても厳しくて、もしも週末に海に散歩に行こうものなら警察官がとっても高額な罰金を取るのよ!

犬の飼い主は愛犬のトイレのために外に出る必要があるわよね。でも、それにしたって、外にいる犬と飼い主が多すぎるのよ!

愛犬のトイレのためではなく、飼い主が自分が散歩をしたいがために愛犬を外に出る口実にしているんじゃないかって私は思っているの(笑)

私の猫は室内で飼っているから安心よ。でもね、テレビでは「外に出たペットは肉球をブリーチ(漂白剤)で消毒する」って言っているの!

ブリーチよ?!危険すぎて信じられないわ!

オーストラリア

オーストラリア地図

私は以前、ワーキングホリデーでオーストラリアに1年間住んでいました。

オーストラリアでは原産のラブラドゥードルをはじめ、スタンダードプードルやボクサー犬、そしてシーズーなども人気の犬好きさんが多い国だと感じました。

ワーホリで出会った友人に、今も現地に住んでいる友人に犬を飼っている方がいるということで、友人を通じて犬の飼い主さんにお話を伺いました。

犬の飼い主さんから聞いたお話し

新型コロナによって大きく変わってしまったことは特にありません。

フードも普通に買いに行けますし、動物病院もやっています。

ゴールドコースト(その方のお住まいの都市)では外出の規制は無いため、お散歩もドッグランにも行くことができます。

しかし、ブリズベン(少し離れた都会寄りの街)では一部閉鎖しているところもあるようです。

ゴールドコーストでは外出の規制はないものの、ビーチは閉鎖されています。

そして、公園の遊具には触れないように規制がなされていたりしています。

メキシコ

メキシコ地図

メキシコでは3月30日に非常事態宣言が出され、国民に外出の自粛を求めました。

メキシコの感染者数は1,500人を超えています。

メキシコと言えば私が愛してやまない「コロナビール」の国ですが、ウイルスの感染拡大を阻止するために工場稼働や流通の一部をストップしました。

商品名からコロナウイルスを連想してしまいますが、今のところ風評被害は無いそうです。

ちなみに、メキシコには「チワワ」という都市があります。犬のチワワは、メキシコチワワ地域が原産地です。

メキシコでは家の屋根という屋根からわんちゃんの姿を見かけるそうです。

屋根からひょっこりのわんちゃん
■屋根からひょっこり顔を出すわんちゃん

今回メキシコの状況をお伺いしたのは、私の友人であり世界中を旅していた夫婦ユニット「ほなじろー」、そして彼らがメキシコに滞在していた際にお世話になっていた犬と猫と暮らす日本人ご夫婦の奥様「ひろみさん」です。

ひろみさんご夫婦はメキシコのサンクリストバル・デ・ラス・カサス(通称サンクリ)というという町にお住まいです。

犬猫と暮らす日本人の方からのお話し

犬と猫と暮らす日本人ご夫婦
■両端がひろみさんご夫妻、中央がほなじろーご夫妻、そして愛犬パンディータさん

現地ではまだ医療機器や検査キットが不足しているため、今すぐに検査ができるというわけではないとのことです。

カフェや飲食店はほとんど閉まっているか、テイクアウトのみの営業となっています。

みなさん不要不急の外出を自粛している状態です。

メキシコの街の様子(コロナ騒動前)
■新型コロナウイルス騒動以前の街の様子

現在では人が少なく、ガランとしてしまっています。

メキシコの街の様子(コロナ騒動後)
■新型コロナウイルス騒動中の街の様子

メキシコでは首輪のみで家の外にも行き来する「セルフお散歩」のわんちゃんもよく目にしますので、外出自粛による犬のお散歩への不便感はないと思われます。

リードを付けてのお散歩の場合も、不要不急の外出を控えている状態ですが今のところまだ規制等はないようです。

メキシコの家の構造の特徴として自宅に内庭があることが多く、ひろみさん宅にも広いお庭があります。

そのため、外出自粛の中でも愛犬も愛猫も庭に出て自由に過ごすことができているようです。

万が一完全に外出ができなくなったとしても、広いお庭があれば愛犬のお散歩に関しての心配はなさそうですね。

メキシコをはじめ、海外では自宅に広い庭があることが多いです。

海外で大型犬が人気なのは、大型犬が飼える大きな家と広いお庭がある家が多いことが理由の1つではないかと思います。

そのため、外出をしなくてもある程度愛犬の運動不足を解消しやすい環境であるところが日本とは違う点だと感じます。

↓飼い主さんの監視下でお友達と遊ぶわんこたち

↓ひろーいお庭で自由過ごす猫さん

メキシコの猫

そして、ペットフードも買えなくなったりはしていないそうです。

現地では市販のフードのほか、人間のごはんのを犬に分け与えることも一般的ということもあります。

サンクリはメキシコを象徴するようなカラフルな街並みと、魅力的なカフェや雑貨店、独自の文化が豊かな街です。

現在は多くのカフェが自粛しているとのことでとても残念ですが、早く事態が収束していつもの街が戻ってくることを祈っています。

パンディータさんも、はやく心置きなくおでかけしたいですものね!

ひろみさんご夫婦とパンディータさん
■友人ほなじろー夫妻とパンディータさん

協力してくださったメキシコ在住のひろみさんのホームページとInstagramはコチラ
ホームページ / Instagram

香港

香港の夜景

中国に隣接している香港では、現在845人の感染が確認されています。

感染が急増したのはほんの2週間という短期間だったということもあり、4月3日の夜から2週間はバーの営業停止、公共の場所で5人以上で集まることを禁止するといった措置をとっています。

香港人で犬の飼育経験があり柴犬ラヴな友人に、現地の様子について聞いてみました。

香港人の友人のお話し

香港では人との接触をみんなが避けているから、犬とドッグランに行くのも止めているよ。

そして、通常のお散歩の時間や歩く距離も以前より短くなってる。

さらに、道に犬のうんちがたくさんそのまま放置されているのが問題になってるってラジオで言ってた!

なぜなら、飼い主たちは地面を触りたくないから…地面からウイルスに感染するのを恐れているからだって。

ドッグフードはネットで買う人が多いから、特に以前と変わらずに手に入っているよ。

多くの人が出社せずに自宅で仕事をするようになったから、その分愛犬と一緒にいる時間が増えてるのは唯一良いことだよね。

まとめ

今回は私の友人という偏りのあるネットワークではありますが、イタリア、オーストラリア、メキシコ、香港から「新型コロナウイルスによるペットとの暮らしへの影響」について速報いたしました。

外出に罰金が課せられる地域もあれば特に規制がない地域もあったりと、国によって状況が違うということが分かりました。

そして多くの地域で、愛犬のお散歩の時間が短くなってしまったり、ドッグランへ行けなくなってしまったりと、飼い主さんにも愛犬にもガマンを強いられる状況となっています。

お散歩の必要がない猫に比べると、犬の飼い主さんの方に影響が出ていそうです。

しかしながら、イタリアのように外を歩いた猫も肉球をブリーチされてしまってはたまったもんじゃありませんよね!

デリケートで愛しの肉球が漂白されちゃう…。

そして、メキシコのように人間のケアすら追い付いていない状況だと、ペットは二の次になってしまうのも仕方がないことかもしれません。

今回ご紹介した飼い主さんたちのように、全世界が同じ問題と戦い、それぞれの環境で辛抱の時間を過ごしています。

飼い主さんもペットも共に乗り越えていきましょう!

※当記事の情報は、2020/4/9時点の情報です。