飼い主が新型コロナに感染~ペットを置き去りにしないための対応策~

抱っこされる犬

現在、世界中で感染の猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。

日本でも感染者数は増加し続けています(2020/4/16時点)。

自分達自身が新型コロナウイルスに感染する可能性はゼロではありません。

ペットを飼っている飼い主さんは、もし万が一自分が新型コロナウイルスに感染してしまったら、愛するペットを守るため、どうするべきなのか心配ですよね。

今回は、もし飼い主が新型コロナウイルスに感染してしまい入院や自宅療養をする場合、ペットはどうするべきなのかをまとめました。

飼い主の感染によるペットの現状

家の中から外を見る犬

新型コロナウイルスの感染者が増えている中、世界ではペットを飼っている飼い主の感染による入院や隔離などで、自宅に置き去りにされてしまうペットも少なくないのが現状の様です。

AP通信によると、新型コロナウイルス感染拡大により外出禁止令が出ているスペインでは、新型コロナウイルスに感染したペットの飼い主が隔離施設に収容されたために、ペットが家に置き去りにされる悲しいケースが多発しているようです。

そんな中スペインの首都マドリッドを拠点に活動しているボランティア団体が、置き去りにされてしまったペットを飼い主に引き取られるまでの間保護する救済活動を行っているようです。

飼い主が入院する場合

病院のベッド

もし飼い主が新型コロナウイルスに感染し、病院に入院または施設で療養してペットの世話を自分でできない場合どうするべきなのでしょうか。

ペットの預け先を決めておく

当然ですが、飼い主や家族がいなければペットはご飯も食べられませんし掃除もしてもらえません。

寂しさや不安、ストレスも計り知れません。

大切なペットを置き去りにしないためにも、万が一飼い主自身が新型コロナウイルスに感染して入院してしまった場合、ペットをどこに預けるか、誰に預けるかを事前にしっかり話し合って決めておくことが大切です。

同居していない家族や親戚、友人や知人に預かってもらえるか事前に相談しておいたり、宿泊設備のある動物病院やペットホテル、トリミングサロンや保護団体などにペットの預かりは可能か問い合わせておくと良いでしょう。

ペットの性格や生活スタイルを伝えておく

ペットの世話を頼む際には、自分のペットの性格や持病の有り無し、アレルギー、普段の生活スタイルや食事の内容や回数などをしっかり相手に伝えておきましょう。

新型コロナウイルスの感染でなくても、急な外泊の時のために事前に準備しておくと良いですね。

首輪やリードを消毒する

ペットの首輪やリード、ケージにはウイルスが付着しているかもしれません。

自分が新型コロナウイルスに感染する以前に、預け先に新しい首輪やリード、ケージを準備しておくのが一番ですが、現状は難しいと思います。

預ける先にウイルスを持ち込まないためにも、首輪やリード、ケージやフードボウル、おもちゃなどペットと共に受け渡すものを全てしっかり消毒することが不可欠です。

アルコールはペットには控えたいので、次亜塩素ナトリウム(0.05%)で消毒できます。

家庭であるものでは塩素系漂白剤を薄めたもので行いましょう。

ペットの受け渡し場所や手順、対策を決めておく

ペットを受け渡す際に、預け先にウイルスを持ち込まないためにも事前にペットの受け渡し場所や手順をしっかり決めておきましょう。

受け渡す際は、「感染者や濃厚接触者意外の人が行う」「ペットをケージに入れた状態で渡す人と受け取る人が直接近寄らないよう数秒置く」など細かいことまで話し合っておくといいかもしれません。

また受け渡す際は、渡す側と受け取る側どちらもマスクやビニール手袋、メガネ、エプロンを着用したり、ペットは受け渡す前と後にシャンプーをするなど対策も話し合っておくことをオススメします。

飼い主が自宅療養の場合

自宅のベッド

もし感染した飼い主が自宅療養などで、ペットを自分で世話をしなくてはならない場合、どうするべきなのでしょうか。

飼い主とペットの部屋を分ける

もし飼い主が新型コロナウイルスに感染している際、部屋を分けられる場合はペットとの接触をできるだけ避けるため、自分とペットの生活スペースをしっかり分けることが重要です。

ペットと他の人を接触させない

ペットを感染させない対策も大切ですが、他の人への感染予防も重要です。

感染者の身の回りの物(スマートフォンや食器、タオル、家具など)にウイルスが付着していることがあるように、ペットの被毛などにもウイルスが付着している可能性があります。

他の人への感染を防ぐためにもペットと他の人との接触も極力控えるようにしましょう。

世話をする際は防備する

ペットへの感染を避けるためにも、極力ペットとの接触は避けたいですが、療養中も自分が世話をしなくてはならない場合、給餌や排泄物の処理などは不可欠ですよね。

給餌の際や排泄物の処理などペットに近寄らなくてはならない場合は、マスクやビニール手袋、エプロンなどをしっかり身に着けるなど対策が必要です。

使用したものはその都度処分するか、しっかり洗うことをオススメします。

自分の身の回りの物に触れさせない

自分が着用したマスクや手袋、使用済みのティッシュやハンカチ、食器、衣類などにはペットはできるだけ触れさせないように、ペットの届かない場所に置くなど、気をつけましょう。

まとめ

幸せそうに眠る犬

ペットの飼い主である私たちが新型コロナウイルスに感染するのも、もう他人事ではありません。

万が一私たち飼い主が感染した場合、ペットはどうするべきか、預かってくれる相手はいるか、自分で世話をする場合対策はどうするか、事前に考えておくことが必要かもしれません。

※当記事の情報は、2020/4/16時点の情報です。