アメリカン・アキタってどんな犬?アメリカン・アキタの基本情報

アメリカン・アキタ

西洋犬とは違った魅力を持つ日本犬は、今や世界中で人気です。

その中でも海外に渡って新しい犬種となり、その土地の人々に愛されている犬がいることをご存じでしょうか。

今回はもう一匹の秋田犬、「アメリカン・アキタ」の基本情報をお伝えします♪

歴史

アメリカン・アキタのルーツは、日本の秋田犬です。

戦時中、日本では軍用犬以外の犬に捕獲命令が出されたため、秋田犬は軍用犬のジャーマンシェパードなどと交配されるようになりました。

戦争が終わると、その交配後の秋田犬がアメリカへ持ち込まれ、改良されて広く飼われるようになります。

これが現在のアメリカン・アキタです。

1972年にアメリカン・ケネルクラブに登録され、正式な犬種となりました。

別名「グレート・ジャパニーズ・ドッグ」とも呼ばれています。

大きさ

成犬の体高は、オスは66~71cm、メスは61~66cm前後です。

体重はオスが45~59kg、メスが32~45kg程度。

日本の秋田犬も大型ですが、アメリカン・アキタはさらに一回り大きい「超大型犬」となります。

毛色

アメリカン・アキタの毛色は、「レッド」「フォーン(子鹿のような淡い黄褐色の色)」「ホワイト」など多様です。

地が白で、頭や体の3分の1以上に均等で大きなパッチのある「ピントー」や、地の色に黒や茶などの毛色が虎の縞模様のように入る「ブリンドル」なども確認されています。

ダブルコートで、上毛と下毛の色が違うことがあります。

体の特徴

アメリカン・アキタは、秋田犬と同じようにがっしりと骨太で、脚は長くすらっとしています。

頭部は広くやや三角な形をしていて、マズルは深く、目はやや小さめです。

三角の立耳は秋田犬と似ていますが、アメリカン・アキタの顔立ちはシェパードに似ていて、秋田犬とは違った印象を受けます。

寿命

アメリカン・アキタの寿命は10~12年ほどです。

一般的に大型犬は、小型犬などに比べて寿命が短い傾向がありますが、近年の飼い主の健康志向により、長生きするアメリカン・アキタも増えてきています。

性格・気質

アメリカン・アキタ

人懐っこい

アメリカン・アキタの性格の特徴として、秋田犬より人懐こい一面があります。

これはアメリカに渡り、家庭犬として改良されてきた結果と言えるかもしれませんね。

飼い主に忠実

秋田犬と同じように、飼い主に忠実でよく懐きます。

信頼関係を築くことで、良きパートナーとなってくれることでしょう。

攻撃的な面がある

猟犬や闘犬としてのルーツがある犬なので、攻撃的な面も持ち合わせています。

家族以外の人や他の生き物に対して危害を加えないよう、幼少期からのしつけをしっかり行うことが大切です。

飼育のポイント

運動量

超大型犬のため、十分な運動をさせてあげることが必要です。

1日2回、1~2時間程度を目安に散歩や運動に連れていきましょう。

週末はドッグランで遊ばせるなど、うまくストレスを発散させてあげるといいですね。

しつけ

子犬期から主従関係をしっかり示し、毅然とした態度でしつけをすることが大切です。

しつけに失敗すると、手に負えない猛犬となってしまう危険もあるため、初心者には飼うのが難しいかもしれません。

信頼関係を築くことで、良き家族の一員となってくれることでしょう。

お手入れ

アメリカン・アキタはダブルコートで被毛の量が多いため、ブラッシングは毎日してあげましょう。

換毛期であれば1日2回がオススメです。

シャンプーは1か月に一回が理想的です。

気をつけたい病気

アメリカン・アキタ

甲状腺機能低下症

特に中年期に多い、甲状腺ホルモン不足が引き起こす病気です。

元気がなくなり顔つきがぼんやりとし、脱毛や肥満、また暖かい季節でも寒がるなどの症状がでます。

早期に発見し、治療することが大切なので、普段と様子が違いおかしいなと思ったら、早めに受診しましょう。

股関節形成不全

股関節が発育過程で異常な形となり、おかしな歩き方や、運動を嫌がるなど、様々な症状が出る病気です。

一般的に生後4~12か月ごろに症状が確認されることが多いですが、2~3歳になってから症状が出る場合もあります。

歩き方や走り方に違和感があれば、受診することをオススメします。

脂腺炎(皮膚病)

秋田犬と同じようにアメリカン・アキタも罹りやすい病気です。

毛が脂っぽくなる、フケが出る、アンダーコートが大量に抜けるなどの症状が出ます。

いったん罹ると治りにくいため、上手に付き合っていく必要があります。

まとめ

純和風の秋田犬に、西洋のテイストを併せ持つアメリカン・アキタは、他のどの犬種とも違った魅力のある犬です。

アメリカで家庭犬として人々に愛されているのも頷けますね。

「グレート・ジャパニーズ・ドッグ」とも呼ばれるアメリカン・アキタ。

日本でお散歩している姿を見かけるのも、そう遠くない未来かもしれませんね♪