うさぎの噛み癖ってどうしてる?効果的なしつけ方

ネザーランドドワーフ
ウサギ

とても愛らしくてかわいいうさぎですが、その噛み癖に悩んでいる飼い主さんは多いようです。

家の中のものをかじられてダメにされると飼い主さんのストレスになりますし、かじったかけらを誤飲してしまったり、歯のかみ合わせが悪くなったり(不正咬合)することは、うさぎにも悪影響です。

そこで今回は、うさぎにも飼い主にもストレスとなる「噛み癖」の原因やその対策についてご紹介します。

ご紹介しているしつけ方法は、いろいろな場面で使えるのでぜひ実践してみてくださいね。

なぜかじるの?

うさぎ

そもそもうさぎの歯はずっと伸び続けるので、かじることで歯が伸びすぎないようにしています。

つまりかじることはうさぎにとって本能的な行動でもあるのです。

また、飼いうさぎによくみられるケージをかじる行動は、「かまってほしい」「外に出たい」といった欲求を伝えています。

このようなときにすぐに外に出すと、「かじれば外に出られるんだ」と思ってしまうので、かじってすぐにうさぎの欲求をかなえることはやめましょう。

そのほか、生後3~4か月頃になると急にかじりだすうさぎもいます。

思春期にさしかかるこの時期には、今までと違った行動がみられることも少なくありません。

大きくなると自然にかじらなくなるうさぎもいますが、できる限り対策をしてあげたほうがよいでしょう。

我が家のうさぎ、”ぴの”もこのタイプだったのですが、さまざまな対策を講じてもあまり効果がなく、結局3歳頃に自然と噛まなくなりました。

噛み癖対策

噛み癖を放っておくと、ペットシーツなどをかじって誤飲につながってしまったり、不正咬合のリスクが高まったりとうさぎの安全を脅かしてしまいます。

コンセントをかじってしまうと命に関わることにも……

ケージの噛み跡

ちなみに画像は、我が家のぴのがかじったサークルです。

かなり激しくかじった形跡が見られますよね……

こんなふうにならないためにも、しつけ方や対策をいくつかご紹介していきます。

効果的なしつけ方

まずは、うさぎが噛んでもすぐに反応しないこと!

ケージを噛んだら外に出られる、食器を噛んだらごはんがもらえるといった間違った考えを生みかねないので、噛むのを早くやめさせたい気持ちを抑え、落ち着くまでしばらく無視しましょう。

しつける方法としては、スタンピングを真似るのも効果があります。

スタンピングは、うさぎの感情表現のひとつで、いやなことがあるときや欲求を通したいときにする、足をダン!と鳴らす行為です。

飼い主さんもこれを真似て、かじったら床をたたくということを繰り返すと、「かじったらだめなんだな」とわかってくれるかもしれません。

また、いつもと違った声のトーンで強めに「だめ!」と言うのも効果的。

その後かじるのをやめたら、おやつをあげたり撫でてあげたりして、思いっきりほめましょう。

噛めない環境を作る

しつけるのと同時に、噛めない環境を作るのもおすすめです。

ケージやサークルを噛むのならアクリル板やすのこなどでカバーしたり、トイレや食器を噛むのなら陶器性のものに変えたり。

コンセントやかじられて困るものがある場所には入れないようにするのも、飼い主さんのストレス軽減につながりますよ。

うさぎにストレスを与えすぎないよう、噛んでも大丈夫な木製や牧草製のおもちゃやハウスを置いてあげるのもよいでしょう。

噛み癖対策おすすめグッズ

ビターアップル

こちらは未熟なりんごの皮から抽出した苦味成分を含んだスプレーで、噛んだら困るものに直接スプレーして使います。

家具やサークルのほか、飼い主さんの手にも使っても大丈夫!

天然由来成分なので、うさぎの口に入っても安心です。

アルコール成分を含んでいるので、揮発しやすいのも特徴のひとつ。

そのことによるメリットは、拭き取らなくてもスプレーした部分に成分が残留しないこと、デメリットは1度で噛み癖が治らない場合、たびたびスプレーする必要があることでしょう。

1度で効果があるうさぎもいるようですが、効果を感じられないうさぎもいるのだとか。

効果についてはうさぎの個体差が大きいようですが、試してみる価値はありそうです。

がじがじフェンス

こちらは天然のアカシアという木を使ったフェンスで、ケージに取りつけて使います。

留め具部分も金属ではなく竹を使用しているので、うさぎががじがじしても安心です。

ケージやサークルをよく噛むうさぎにおすすめ。

まずはうさぎがよく噛む部分に設置してみてくださいね。

まとめ

ここでご紹介した噛み癖対策の効果も、うさぎによって個体差が大きく、絶対的なものではありません。

しかし、人間宅で暮らしている飼いうさぎにとって、噛み癖はうさぎ自身の安全性を脅かしてしまうことにもつながります。

なかなかわかってくれないうさぎもいますが、安全を守ってあげるためにも、あきらめず対策してあげてくださいね。