猫のシニア期って何歳から?老猫ちゃんに気を付けてあげたい事

昼寝する猫

我が家の愛猫は来年10歳になります。

そろそろ高齢になってくるのかなと、日々心配も増えてきました。

猫も人間と同じように歳をとる。

当たり前のことですが、そのことを理解しておくことが大切ですね。

今回は、シニア期の猫ちゃんに気を付けてあげたい事についてご紹介したいと思います。

いつから猫の老化は始まる?

最近では20歳くらいまで元気に過ごす猫ちゃんもいますが、ペットフード協会の調査によると、2019年度の猫の平均寿命は15.03歳、完全に室内で過ごす猫については15.95歳という結果が出ています。

平均寿命は約15歳。では、何歳頃から猫の老化は始まるのでしょう。

少し早いと思われるかもしれませんが、7歳くらいからが食事や運動に気を付けなければいけない歳のようです。

11歳になると、人間でいう還暦の年齢となり老化が顕著に出始め、15歳にもなると、人間でいう80代となり介護や介助が必要になることもあります。

老化が進むとどんな症状が出てくる?

いつも登っていた場所へ登れなくなったり、毛艶が悪くなる、白髪がでてくる、寝ている時間が多くなる、毛づくろいをしなくなるなどが挙げられるようです。

そのほか、足腰が弱くなる、食欲が低下する、視力聴力の低下、トイレがうまくできなくなるなど、人間と同じ症状も。

我が家の愛猫(10歳)で言うと、昔ほど活発に活動することは少なくなったことでしょうか。

冷蔵庫やステレオの上に登ったりもしなくなったので、運動をなるべくしてもらえるよう、遊びの時間を増やすようにしています。

いつもの習慣ができなくなることがありますので、日頃から注意深く見る必要がありますね。

シニア期の猫に気を付けてあげたい事

食事

猫鍋

年齢別のキャットフードは、その年代に合った栄養素を考えて作られているので積極的に活用しても良いようです。

老猫は、ドライフードを食べづらく感じることもあるようなので、ウエットフードと合わせて食べてもらうのが良いかもしれません。

消化しやすいように、つぶしたりふやかしたりなど工夫をしたり、それでも食べないようでしたら、手やスプーンで与えてあげるなどしてみて下さい。

また、手作りご飯も選択肢の一つだと、私は考えています。

ただ、急に手作りご飯に変えると猫ちゃんは戸惑ってしまうので、少しずつ段階を踏んで変えていくほうが良いですね。

運動量の減る老猫にはカロリーは控えめに。たんぱく質は質の良いものにし、低脂肪のものなど、食事のバランスを考えましょう。

もちろん、塩分を控えることをお忘れなく。

老猫になると、自分で食事の量をコントロールしにくくなるようなので、飼い主さんがしっかり管理しましょう。

食事をこれまでと変える場合は、獣医師さんに相談してみて下さいね。

住居環境

和室で寝る猫

老猫になると、わずかな段差が登れなくなり、転倒してケガをしてしまうこともあります。

縁の高いトイレだと、トイレ以外の場所で粗相をしてしまうきっかけとなってしまうそうなので注意してください。

また、いつも居る居心地の良さそうな場所には、低い階段のようなものを置いて、登りやすくしてあげましょう。

お水やご飯のお皿は、首に負担がかからないよう、台の上に置くなど工夫してあげると良いですね。

足腰が弱くなるとご飯の場所まで行きづらくなることも考えられます。

部屋の様々なところにご飯とお水を置き、どこでもすぐに食べられるようにしましょう。

寒さを感じやすくなる老猫さんのために、ベッドは暖かい場所に設置すると快適に過ごせるかもしれません。

滑らない床材を敷いておくことも大切ですよ。

トイレ

トイレに行きたそうにしているうちは、抱えてあげてトイレまで連れて行ってあげるなど、サポート程度で良いでしょう。

粗相をしてしまうようでしたら、おむつを活用しましょう。

人間用のおむつはペット用のものより安価で使い勝手も良いですよ。

尻尾の穴をあけてあげましょう。

トイレの後は、お尻を清潔にしないと炎症などを起こすこともあるようですので、注意しましょう。

床ずれ

寝たきりになってしまったら、気を付けたいのが床ずれです。

数時間に1回は態勢を変えたり、床ずれ防止マットなどもありますので、活用しましょう。

マッサージも効果的のようです。

その他、日々のケア

日々のケアとしては、歯周病やケガを避けるため、歯磨きや爪切りを定期的にしましょう。

また、毛玉もうまく吐けなくなるようなので、ブラッシングも重要です。

飼い主さんによって行われる圧迫排泄や皮下点滴は、獣医師さんの指示をしっかり聞いて下さいね。

まとめ

猫の後ろ姿

ペットを最後まで看取る。これは飼い主にとっては当たり前のこと。

ですが、介護が必要になった猫ちゃんをお世話するのは大変なこともあります。

一人で抱えず、周囲に助けを求めることも大切です。

猫ちゃんにとっても飼い主さんにとっても穏やかに、幸せに過ごせる老後を迎えられるよう、模索しながら一歩ずつ進んでいきましょう。