フェレットの飼い方を知りたい!毎日、毎週、毎月、数カ月に一度、頻度別お世話の仕方

ハンモックで眠る赤ちゃんフェレット
エキゾチックアニマル

フェレットは人によく懐いたり犬のように鳴かないなどの理由から、最近はペットとして人気が高くなってきている動物です。

ペットとして人気が高まってきてはいますが、猫や犬などペットとしてポピュラーな動物よりも情報が少ないのが現状です。

そこで今回は、フェレットに必要なお世話を「毎日」「毎週」「毎月」「数カ月に一度」の頻度別にご紹介します。

毎日のお世話

ごはん


フェレットのごはんはフェレット専用のドライフードが販売されているので、体重に沿った量を与えてください。

フェレットは消化する器官が短いので、吸収性の良い動物性たんぱく質や動物性脂肪が含まれているものを選びましょう。

一般的には動物性たんぱく質が36%以上、動物性脂質が18%以上のものが良いとされています。

もしもフェレットのごはんを切らしてしまった場合は、キャットフードで代用する事もできます。

キャットフードを与える場合は、成分表を良く確認してからにしましょう。

ちなみにドッグフードは雑食使用になっているため与えないようにしましょう。

また、成長期やシニア期など年齢に合ったごはんを用意してあげる事も大切です。

お水

お水は水道水で問題ありません。

ミネラルウォーターはミネラルが多いので与えないようにしましょう。

給水器はケージに取り付けたりぶら下げられるものにし、こぼしても体が濡れない様なものを選びましょう。

給水器の水は朝と晩の2回交換することをおすすめします。

ケージから出して遊ぶ

フェレットは一日の大半を寝て過ごします。

フェレットを飼育する場合、ほとんどの方がケージで飼育しているかと思いますが、1日のうち最低でも30分~1時間はケージの外に出して遊んであげましょう。

そうすることでフェレットのストレスを解消してあげる事ができます。

たくさん遊ぶと疲れて眠くなってしまうので、そうなったらケージに戻してあげましょう。

フェレットをケージの外へ出すと、好奇心の高いフェレットは誤飲をしたり狭いところに入り込んだりコード類をかじってしまう事があるので注意が必要です。

かじってしまわないように小さなうちからしつけをする事も大切です。

フェレットと遊ぶ時はおもちゃを用意してあげると喜びます。

ねこじゃらしやトンネル、噛んでも大丈夫なおもちゃ(ドッグトイなど)を用意してあげましょう。

暑さや寒さがひどくなければハーネスとリードをつけてお外でお散歩してあげるのも良いですね。

トイレ

フェレットは角でトイレをする習性があるので、トイレはケージの角に置きます。

フェレットの体がすっぽり入るくらいの長方形のものを選びましょう。

フェレットは同じところにトイレをする習性があるので、トイレを覚えさせる時にはフェレットの糞を置いてみたり、よくトイレをする場所に設置するようにするといいですよ。

トイレのしつけ期間中にケージの外に出す時は、トイレをした事を確認してから出しましょう。

トイレのしつけが完了していれば、ケージの扉を開けっ放しにしておくとケージの外に出していても自分でケージに戻ってトイレをするようになります。

ケージの外にトイレを設置してしまうとフェレットが混乱してしまいトイレを覚えなくなってしまうのでおすすめしません。

トイレにはトイレ用の砂を使うのがいいのですが、おしっこが固まるものだとフェレットが誤って食べてしまう事があるので、吸水性が良く固まらない砂を選ぶようにしましょう。

トイレは放置するとすぐに臭ってしまうのでこまめに掃除をするようにしましょう。

毎週のお世話

ブラッシング

フェレットは犬や猫のように換毛期のある動物です。

それ以外の時期でも毛が抜けるので、定期的にブラッシングをしてあげましょう。

ブラッシングは目の細かいブラシやコームで優しく行います。

抱っこ(脇を支えてお尻を固定する)しながら行うか、保定(首の後ろをしっかり掴む。すると顔が上を向きます。)して暴れないようにしてからやらないと怪我をする事があります。

爪切り


フェレットは爪がすぐに伸びてしまうので週に一度は爪切りをしてあげましょう。

爪が長いと怪我に繋がってしまう危険性があります。

爪きりは小動物用のハサミタイプがおすすめです。

誤って血管を切らないように、フェレットを抱っこや保定などして暴れないようにし、爪の白いところのみ切るようにしましょう。

耳掃除


フェレットは耳が汚れやすい動物です。

耳の汚れを放置しておくと病気になることもあるので週に一度は耳掃除をしてあげましょう。

耳掃除は抱っこや保定で体を固定した後イヤークリーナーを数滴耳にたらし、耳を優しく揉んで汚れを浮かせてからベビー用の細い綿棒で拭き取ります。

耳の奥に綿棒を入れず、表面だけ拭くようにしてください。

歯磨き

フェレットも人間同様歯磨きをしなければ虫歯になったり歯石が付く等、歯のトラブルを起こしてしまいます。

動物は口の中を触られるのを嫌がるので、小さな頃から歯磨きをする習慣を身に付けるようにしましょう。

フェレットの歯磨きは歯磨きジェルや歯磨きシートなどを使って歯の表面を数回なぞってあげます。

ケージの掃除

フェレットが普段使用しているケージの掃除や、その中に敷いてある敷き布やハンモックは週に一度必ず交換してあげましょう。

放置すると臭いや病気の原因になってしまいます。

敷き布は丈夫で洗えるものがおすすめです。

ハンモックも洗えるものを選びましょう。

毎月のお世話

シャンプーするフェレット

お風呂(シャンプー)


フェレットは他の動物よりも臭いやすい動物ですが、定期的にシャンプーしてあげることで臭いを軽減する事ができます。

しかし、お風呂に入れすぎてしまうと逆に臭ってしまう事になるので、月に一度くらいがいいでしょう。

お風呂は桶などフェレットが浸かれるものを用意して、37~38度程度のぬるいお湯をはります。

そこにフェレットを足からゆっくり入れてあげます。

フェレット用のシャンプーで暴れないように優しく洗ってあげましょう。

尻尾は汚れが溜まりやすいので優しく揉んで洗ってあげます。

お尻にも汚れがつきやすいので忘れずにきれいにしてあげましょう。

シャンプーをきれいに洗い流したらタオルドライをしてドライヤーできちんと乾かして仕上げます。

年に数回のお世話

予防接種

フェレットも犬や猫のように予防注射を定期的に行う必要があります。

フェレットに必要な予防注射は「ジステンバー」で、子供であれば年2回、大人であれば年1回接種しなければなりません。

予防接種をお願いしたい動物病院に、フェレットに接種できるジステンバーワクチンを取り扱っているかどうかを前もって確認しておきましょう。

その他にも犬の病気として有名なフィラリア予防をする事も必要です。

まとめ

飼い主と遊ぶフェレット

フェレットはきちんと世話をしてあげる事で長く健康に過ごさせてあげる事ができます。

まだまだマイナーな動物ではありますが、きちんと愛情を返してくれる動物なので、フェレットと一緒に幸せな生活を送ってみてくださいね。