私と愛犬のしつけ教室体験記

7歳の愛犬(もはや愛娘です♡)が生後6ヶ月だった頃、短い期間でしたが私と彼女はしつけ教室に通いました。

きっかけは他のワンちゃんに会うと吠え続けることと、散歩中の引っ張り癖です。
しつけ方や矯正法をネットで狂ったように調べては『実践→失敗』の繰り返しで、私はしつけノイローゼになってしまったのです…。

実は彼女、4歳の頃から徐々に目が見えなくなり、現在はもうほとんど見えていません。
目は見えないけれど、お互い工夫し合い、助け合いながら楽しく生活しています(*^-^*)
私と彼女がこのような関係になれたのは、しつけ教室で学んだ『大切なこと』が大きく影響しています。

彼女は自分の名前を知らなかった

彼女は私にとって初めての犬で、生後3ヶ月過ぎから一緒に暮らし始めました。
『おすわり』や『待て』はすぐに覚えてくれて、トイレトレーニングに苦労することもありませんでした。
毎日名前を何度も呼んでいるので、私が彼女の名前を呼べば

「ママがわたしを呼んでる(´▽`*)」

こんな感じで当たり前に理解してくれているものだと、思っていたのですが・・
なんと、しつけ教室でのアイコンタクトの練習で

「この子は自分の名前をまだ知らないね。ママの声がするから反応しているだけ。」

と、初めて指摘されたのです。
「そんなわけない!」と心の中で叫びつつ、練習をしながら彼女を観察するなかで、先生が指摘されたことが現実なんだと、痛いほど自覚させられました。
そしてアイコンタクトの練習を重ねた結果、「(この単語!)ママがわたしを呼んでる(´▽`*)」と、彼女は初めて理解することが出来るようになりました。

自分の名前(犬にとっては名前という認識でないのかもしれませんが)を知り、アイコンタクトが取れるようになってからは、家でも「コマンド練習やろうよ~」と彼女のほうから誘ってきたり、一緒に遊ぶのも甘えるのも増えたり・・

ワンステップ上の絆を築くことができたように思います♪

初めて見た彼女の姿・・本当は遊びたかった

彼女が『他のワンちゃんに吠え続ける』理由は、

『犬が嫌い』または『恐怖からくる強がり』

だと思っていました。
もうお察しかと思いますが・・これがまた大きな勘違いだったのです(;´Д`)

私と彼女が通ったしつけ教室は、4組のグループレッスンで週1回。
他のワンちゃんに慣れさせたかったので、グループレッスンを選びました。
そこではレッスンの前後、ワンちゃん達をフリーにして遊ばせます。
初回のレッスン前の遊びは、先輩ワンコさん達が遊んでいるのを抱っこして見学のはずでした。

しかしなんと!先生から「大丈夫そうだから混ぜよう」とのお言葉Σ(・ω・ノ)ノ!

怖かったです。噛んでしまったらどうしよう・・マイナスなことばかり頭をよぎりましたが、勇気を出して床に降ろした瞬間!彼女はしっぽを高速フリフリでダッシュ!
挨拶もして、とっても活き活きした表情で遊んでいます!!

特定のトイプーさんが気に入ったようで「遊ぼ♡」と誘ってはフラれ続けてました(笑)
レッスンが終わると給水タイムを挟むのですが、噂のトイプーさんの水を毎回飲んでしまう彼女でした(;´・ω・)
先生から「遊びの誘い方すごく上手!」と褒められ、申し訳なく情けない気持ちでいっぱいになりました。
彼女がワンちゃんと遊びたかったなんて・・気付いてあげられなかったです。


他のワンちゃんに吠えていたのは、『遊ぼう!遊ぼう!一緒に遊びたい!』という興奮のせいだったようです…。

リードから伝わってしまう感情

レッスンは、『家での練習の成果を1組ずつ前に出て披露→出来ないところを先生が指導』という内容でした。
家でもリードを付けて練習したり、ノーリードで練習したりと自主練をします。

『家では完璧に出来ていたのに、レッスンの披露では失敗する』といったことが毎回でした。
そこで私と先生が交代して同じメニューを彼女としてみると、完璧」なんです・・これも毎回(´・ω・`)

この現実を目の当たりにして、『彼女は完璧、私が足を引っ張っていたんだ』とやっと気づかされました。

披露の順番が近づいてくると「家では完璧に出来る子なんだから、出来る姿を見せなければ!」と強く思っていたため、私の緊張やプレッシャー、不安感が彼女には全て伝わってしまっていたのです。
彼女をリードすべき私がこんな心境なら、彼女も自信を失くし、私を『守らなければという使命感』をも背負ってしまい披露どころじゃありませんよね。
まず私が心に余裕と自信を持ち、胸を張って彼女をリードしていかなければ!と強く感じました。

先生の「彼女は性格いい子だから、ママが成長するまでちゃんと待っててくれるよ」という言葉をいまでも強烈に覚えています。

現在の私と彼女の関係

お話しさせていただいたしつけ教室は、数ヶ月通い卒業しました。
そして現在、私にとって彼女は『娘であり、時に姉妹、時に母』要するに最強の『相棒』です♪

彼女にとって私もそうであると、いまの私には自信があります・・そう思ってくれているはずです。
もともと見えていたことも関係しているのかもしれませんが、目が見えなくてもちゃんとアイコンタクト出来るんですよ(´▽`*)

私を信頼してくれているから、家の中も私の足に付いてノーリードで歩けます。
困ったときは止まって訴えてくれるので、私の足や床を叩き音で導きます。
夜ローベッドから1人で降りてトイレにも行けます。
困ったときは私を起こして助けを求めてくれます。
私が体調の悪いときは、心配そうに静かに寄り添って寝てくれます。

絆が築かれているなら、ママが甘えるときがあってもいいですよね?
私はそう思います。

『私と彼女のこんな素敵な関係』。親バカという言葉はいまだけ忘れてください(笑)
あのときのグループレッスンが、私と彼女の『絆が芽生える大きな転機』を与えてくれました。

ネットで調べるだけでなく、しつけ教室に通って本当に良かった!
心からそう思います♪