猫のシャンプータイムを快適に!猫のシャンプーのやり方と注意点

猫とシャンプー

猫にとってシャンプーの必要性はほとんどないと言われています。

ですが、もし汚れた外猫を保護したら?

排泄物で体が汚れたら?

このように、どうしてもシャンプーをしなければならない状況はあるかもしれません。

そんな時、どうすれば猫に快適なシャンプーをすることができるのかご紹介します。

シャンプー前の注意点

シャンプーは猫用を用意する

シャンプーは猫用で、低刺激・無香料のものを選ぶとよいですよ。

ブラッシングをしておく

シャンプーをする前は必ずブラッシングで毛並みを整え、毛玉をほぐしておきましょう。

丁寧にブラッシングをすることで、絡まった毛玉がさらに絡まることを防ぎます。

爪を切っておく

猫も飼い主も爪を切っておきましょう。

猫が水を嫌がり暴れた場合、爪でお互いを傷つけてしまうことがあります。

もちろん嫌がる猫にシャンプーをすることは避けるべきですが、ちょっとした抵抗で怪我をすることもありますので気を付けてくださいね。

耳掃除をしておく

猫の耳掃除もしておきましょう。

シャンプー中に万が一耳に水が入ってしまうと、耳垢が原因で中耳炎になる可能性があります。

健康チェックをしておく

健康チェックも忘れずにしてください。

体調の悪い猫をシャンプーに入れるのはリスクが大変高いです。

猫が万全の体調であることを確認してくださいね。

シャンプーに恐怖感を持たせないために、日頃からお風呂場を行き来できるようにするなど工夫をしてみるのもいいかもしれません。

シャンプー中の注意点

猫の顔に水やシャンプーをかけない

最も注意しなければならないことは、猫の顔に水やシャンプーをかけないということです。

猫は水嫌いで有名ですが、顔周辺にかかることを特に嫌がります。

パニックに陥ることも考えられますので十分に注意しましょう。

顔と同様に耳にも水が入らないようにしてくださいね。

お湯の温度は35~38度

お湯の温度は35~38度くらいがベストです。

猫の体温とさほど変わらない、人間にとっては少しぬるいくらいがよいようです。

シャンプーのやり方

体を濡らす

シャワーする猫

シャワーを使う場合、いきなりシャワーを当てるのではなく、まずはシャワーの音に慣れさせてあげてください。

シャワーヘッドは猫の体に近い位置で当て、水圧も弱めにしたほうがよいです。

顔周辺、特に目、鼻、耳に水が入るようなシャワーのかけ方はご法度です。

まずは顔から遠いお尻部分から徐々に首元まで濡らしていってください。

お腹を濡らす際は、シャワーを当てながら手でポンポンと軽くたたくようにしてあげるときちんと濡らすことができますよ。

泡立ちを良くするためにも皮膚までしっかり水が届くようにしましょう。

シャワーをどうしても嫌がるという場合は、お湯を張ったペットバスタブや洗面器などに猫を浸けてあげて、手で優しくお湯をかけてあげてくださいね。

シャンプーをする

シャンプーする猫

まずはシャンプーを泡立てます。

シャンプー適量を洗面器に入れ、お湯をかけて泡立てます。スポンジを使って泡立ててもよいですね。

あまりシャンプーに長い時間をかけるのは猫にとって負担になりますので、泡立てはあらかじめしておくと時短になりますよ。

しっかり泡立てたら体全体に揉みこむように泡をつけてください。

日頃の毛づくろいでは届かない皮膚の部分も洗ってあげることが大切ですが、皮膚を傷つけないよう注意してください。

長毛種猫の場合は、毛がもつれないように毛並みに沿って梳かすようにシャンプーをするとよいですよ。

顔周りをシャンプーで洗うのはリスクも高くハードルが高いので、無理にシャンプーで洗うことはせずに、湿らせたガーゼやスポンジなどで優しく拭いてあげる程度でもよいでしょう。

シャンプーを落とす

猫を濯ぐ

シャンプーを終えた後はシャワーでしっかりと流してください。

体にシャンプーの成分が付いたままだと、毛づくろいの際に口に入ってしまいます。

お腹や足の付け根などシャンプーが残りやすくなる部分は特に念入りにして、皮膚までしっかり流しましょう。

シャワーを嫌がる場合は、体を濡らす時同様、お湯を張ったペットバスタブや洗面器に猫を浸けて、手で優しくお湯をかけて洗い流してください。洗面器のお湯は何度か張り変えて、しっかりシャンプー剤を洗い流してあげましょう。

体を乾かす

濡れたままにしておくと体調を崩すこともありますので、シャンプー後は体をよく乾かしてあげましょう。

まずは吸水性の高いバスタオルを押し付けるようにして、顔周りから水分を取っていきます。

タオルは2、3枚用意しておき、何度か拭いてあげるとよいですよ。

十分に水分が取れたらドライヤーをかけます。

低温弱風にし、猫の体から離して根本まで風が届くように毛をかき分けながらドライヤーをかけていきましょう。

ブラシを使いながら乾かすと毛がもつれる可能性を低めてくれます。

乾かした後はブラッシングで仕上げをしましょう。

シャンプーのやり方 番外編

ノミがいる場合

外猫さんを保護した場合や日頃から猫を外に散歩させている場合に注意したいのがノミです。

体を痒がったり毛並みが悪くなったりした場合はノミを疑いましょう。

ノミが付いた場合もシャンプーは有効的です。

ノミ取り用シャンプーを使用しましょう。

普通のシャンプーとは違い、体をきれいにするという感覚ではなくノミを取ることに集中したほうがよいかもしれません。

38度くらいのお湯を張ったペットバスタブにノミ取り用シャンプーを入れ、そこに猫を入れて洗っていきます。

バスタブにノミがたくさん落ちている場合はその都度お湯を張りかえ、洗い流しを繰り返してください。

シャンプーをしながらノミ取り櫛を使うのも有効ですよ。

ノミ取りには駆虫薬もありますので活用しましょう。

どうしても水を嫌がる場合

猫がどうしても水を嫌がる場合、洗い流さなくてはならないレベルの汚れであれば、洗い流さないタイプのシャンプーを使用するという手段もあります。

詳しくは、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。

まとめ

シャンプーをする時は猫に負担をかけないよう手早くすることが求められます。

飼い主が事前にイメージトレーニングなど練習をしておくとよいですね。

私たちが美容室でシャンプーをされていることを思い出し、シャワーヘッドは近づけて、優しく揉みこむようにすることを心がけましょう。

シャンプーをした後は、頑張った猫へのご褒美を忘れないでくださいね。