うさぎにヒーターは必要?いつから?そのほかの防寒対策も紹介

暖炉とウサギ
ウサギ

初めて愛うさぎと冬を迎える飼い主さんは、冬にはどんなことに注意すべきか知っておきたいですよね。

「うさぎは寒さには強いのでは?」と思われがちですが、実は寒さが原因で体調を崩すこともあります。

そこで今回は、うさぎの防寒対策についてご紹介します。

「うさぎ用のヒーターって必要なの?」「いつから使えばいいの?」と疑問を抱いている飼い主さんに役立つ情報が満載です。

後半ではヒーター以外の防寒対策も紹介するので、冬支度の参考にしてくださいね。

うさぎにヒーターは必要?

うさぎが寒さや温度変化に対応するために、ヒーターは必要です。

うさぎは暑さより寒さのほうが強いといわれています。

とはいえ寒すぎると、ストレスを感じたり胃腸の動きが悪くなってしまったりすることもあるようです。

また温度変化も、うさぎにとっては大きなストレスとなります。

秋になると、夜間や早朝の冷え込みが厳しくなる一方で、昼間は暑いことも多いですよね。

温度変化はうさぎの身体にも負担となり、体調を崩す原因となります。

ですから、冬の厳しい寒さや寒暖差からうさぎの身体を守るために、ヒーターは必要なのです。

うさぎにヒーターを使うのはいつから?

丸くなるウサギ

結論から言うと、いつからヒーターを使うべきといった明確な解答はありません。

なぜなら、うさぎによって寒さへの耐性が異なるからです。

「気温が〇度になったからヒーターを使わなきゃ!」と考えるよりも、普段のうさぎを観察して「寒そうだな」と感じたらヒーターを使うといった柔軟な考えをもっておきましょう。

丸まってじっとしていることが増えたら、うさぎが寒いと感じているサインです。

ヒーターをセットしたり、室温を上げたりするなどして、うさぎが快適に過ごせる環境を作ってあげてくださいね。

秋口には天気予報をチェックするのもおすすめです。

夜間や早朝などが冷える予報のときには、あらかじめヒーターをケージにセットしておくとよいでしょう。

うさぎ用のヒーターにはどんなものがある?

ケージ内全体を暖めるタイプ

うさぎ用ヒーターには、ケージの外側においてじんわりケージ全体を暖めるパネルタイプの商品があります。

遠赤外線で暖めるので温風が出ず、うさぎの身体に負担がかかりません。

とくに高齢うさぎや病気のうさぎには、低温やけどの危険性も少なく、安心して使えます。

安全かつ省エネ設計の商品も多数販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

うさぎがのって直接身体を暖めるタイプ

一般的に広く使われているマット型のヒーターが、こちらのタイプ。

ケージ内に置いてコンセントにさすだけで使えるので、とても手軽です。

かじり癖のあるうさぎにも使いやすいよう、コードがしっかりと保護されています。

裏表で温度が違ったり温度調節ができたりする商品は、気温によって使い分けられるので便利でしょう。

このタイプのヒーターは、我が家でもずっと使っています。

うさぎ自身の判断でのったりおりたりできるので、快適に過ごせているのではないかを思います。

汚れても拭き取りやすいことやお手頃な価格で購入できることも、メリットといえそうです。

うさぎ用ヒーターを使うときの注意点

うさぎ用ヒーターを使うときには、必ず逃げ場所を作るようにしましょう。

飼い主さんが「寒いだろう」と心配していろいろ対策を行ってあげても、うさぎにとってはそれほど寒くない場合もあるかもしれません。

うさぎの判断でヒーターを使うか使わないかを選べるようにすることが大切です。

ケージにヒーターを敷きつめるなど、防寒対策をやりすぎないようにしてくださいね。

うさぎ用ヒーター以外の防寒対策も知ろう

ケージの中のウサギ

カバーや布でケージを覆う

カバーや布でケージを覆うと保温効果があります。

ただし昼間も寒いからといって1日中ケージを覆っていると、通気性が悪くなってしまいます。

夜間だけにしたり少しスキマを作っておいたりするとよいでしょう。

また使う布の厚みや素材によっては、ケージ内の温度が上がりやすくなることも考えられます。

ケージ内に温度計をセットして様子を見るなど、温度管理をしっかりと行いましょう。

ケージ内にマットを敷く

ケージ内の床にマットを敷くことも防寒対策のひとつです。

マットを敷くことで、下からの冷気を遮断してくれます。

この方法は手軽にできますが、マットをかじって誤飲してしまう可能性があるので、かじり癖のあるうさぎには不向きかもしれません。

マットを使う場合は、丈夫な作りのうさぎ用のものを選び、様子を確認しながら使うことをおすすめします。

冷気を防ぐ

とくに朝晩の冷え込みが厳しくなるころには、冷気をシャットアウトすることが防寒対策に有効です。

ケージのまわりを段ボールで囲むだけでも、冷気が入りにくくなります。

また冷気は低い位置にたまるため、床から少し高い位置にケージを移動するのもよいでしょう。

ケージの下にすのこを敷いて高さを上げたり、2階の部屋にケージを移動したりするなど、いろいろな方法を試してみてくださいね。

冷気が入りやすい窓の近くにケージを置いている場合は、窓に断熱シートを貼ったり、断熱カーテンを取りつけたりして対応するのもひとつの方法です。

ケージの置き場所や周りの環境などを考慮して、冷気の侵入を防ぎましょう。

暖房を使う

部屋全体を暖めるには、暖房が便利です。

部屋んぽをするときなどはぜひ暖房を使って、部屋を暖めておきましょう。

暖房から出る温かい空気は上にたまる性質があります。

うさぎがいる下のほうにはなかなか暖気が下りてこないので、サーキュレーターなどを併用して空気を循環させるようにすると効率的です。

人間が使う暖房器具ではだめなの?

石油ストーブ

人間用の暖房器具をうさぎに使うことは、だめではありません。

人間が使う暖房器具をうさぎに使うときには、気をつけるべきポイントがあります。

ひとつめは、温風がうさぎに直接あたらないように置くことです。

温風が身体にあたり続けると、うさぎにとってストレスになり得ます。

またうさぎが暑いと感じた場合に逃げられる場所がないと危険なので、その点にも注意が必要です。

ふたつめは、やけどに注意し適度に換気を行うこと。

これは、吹き出し口が高温になるストーブや石油ファンヒーターを使用する場合の注意事項です。

うさぎの安全のためには、ストーブガードを使用するなど、暖房器具にうさぎが近づけないような工夫をしておきましょう。

また電気式の暖房器具を使用する場合には、コードをかじられないようにしておくことも必須。

しっかりと対策をすれば、人間用の暖房器具をうさぎが使っても大丈夫です。

まとめ

箱に入るウサギ

うさぎを飼育するうえでもっとも大切なことは温度管理。

本格的に寒くなる前に、どのように対応するのかあらかじめ考えておくと安心です。

ここで紹介したさまざまな方法を試しながら、愛うさぎに合う寒さ対策を行ってあげてくださいね。