手術を控える愛犬に!犬用の「術後服」についてご紹介します♪

術後服を着る犬

愛犬の手術後というと、エリザベスカラーを装着した姿を思い浮かべますよね。

しかし最近ではエリザベスカラーではなく「術後服」を着させる動物病院や飼い主さんが増えてきました。

今回は

・術後服とは何か
・エリザベスカラーとの違い
・愛犬に着させる期間
・どこで買えるのか
・おすすめの術後服

など、術後服について解説いたします。

「術後服」とは?

術後服を着る犬

術後の傷口を守るための洋服

術後服とは、手術を受けたり怪我をして縫合処置を受けたりした愛犬に着させる洋服のことです。

術後服を着させる主な目的は

・愛犬に手術痕や怪我による傷口を舐めさせないこと
・刺激から傷口を守ること

の2つあります。

犬は傷を負った時に、傷口を舐めて清潔さを保ち治癒を促すという本能があります。

そのため、手術の痕や怪我による傷を一生懸命舐めようとしてしまうのです。

野生動物にとっては「舐めること」は本能的な行動ですが、実は犬の口の中には様々な細菌が存在しているため、傷口の清潔さを保てなくなる恐れがあります。

また、術後すぐの場合は愛犬が傷口を舐めてしまうと傷口が開いてしまう恐れもあります。

愛犬が傷口を直接舐められないようにして傷口を守るのが術後服の目的です。

愛犬自身が舐めるだけでなく、多頭飼育をしている場合は他の子が舐めないように保護したり、物にぶつけるなどの外部刺激から傷口を守るという役割もあります。

「エリザベスカラー」との違い

エリザベスカラーをつけて療養中の子犬【マルプー・トイプードル】

パラボラアンテナのようなエリザベスカラーもまた、愛犬が傷口を舐めたり口でいじったりしないためのアイテムです。

エリザベスカラーのメリットは

・レンタル可能な病院が多いこと
・洋服が苦手な子も着用しやすいこと

ですが、

・着用時の違和感が大きい
・周囲の物にぶつかりやすい
・飲食しにくい
・同居ペットに舐められてしまう恐れがある

などにデメリットを感じやすいです。

私たち飼い主は「傷口を舐めさせないようにエリザベスカラーを着けるのだ」と理解できますが、愛犬にとっては「なんじゃこりゃあ?!」と違和感たっぷりの代物です。

エリザベスカラーは愛犬の頭や顔をぐるっと一周するような形であるため、振り向きざまに物にぶつけたりケージの入り口のように狭いスペースに入れなくなってしまったりしやすいところがデメリットとなります。

また、床や周囲のものとぶつかりやすいことで愛犬が飲食しにくくなってしまうところもネックです。

エリザベスカラーは他の犬が傷口を舐める恐れがあるため、多頭飼育の場合は傷口を守りにくいというところもデメリットとして考えられます。

このようなことから、エリザベスカラーではなく術後服を選ぶ獣医さんや飼い主さんが増えてきています。

普段洋服を着る習慣がある子であれば、術後服はエリザベスカラーよりも抵抗感なく手術の傷口を守ることができます。

頭や顔まわりを覆うように装着するエリザベスカラーと違って、術後服はお散歩や食事など愛犬の行動の邪魔になりにくいところが大きなメリットです。

身体を覆う服の形状をしていることで他の犬にも傷口を舐められにくくなります。

万能感と希望に満ちた術後服ですが、1点だけデメリットと言えることがあります。

術後服は愛犬の胴体部分を覆う服の形状をしていますので、手足や尻尾などは術後服だとカバーができず容易に舐められてしまいます。

腹や腰など胴体部分の手術や怪我であれば術後服、手足や尻尾などの手術や怪我の場合はエリザベスカラーというように、守りたい箇所に合わせて選ぶと良いでしょう。

術後服はどのくらい着させるの?

術後の場合、術後服は「抜糸するまで」着用することが多いようです。

抜糸のいらない糸を使用している場合も、傷の治り具合を診て獣医さんが判断してくれるでしょう。

かかりつけの獣医さんに「いつまで着用すれば良いですか」と質問してみると確実です。

術後服はどこで買えるの?

動物病院によっては購入やレンタルができる

エリザベスカラーと同様に、術後服を取り扱っている動物病院もあります。

購入かレンタルかは病院によっても異なるため、手術のスケジュールとともに確認してみると良いでしょう。

動物病院で用意できれば愛犬のサイズ感で術後服のサイズを選べて安心ですね。

通販サイトでも購入できる

術後服は通販サイトでも購入することができます。

通販サイトで用意する場合は、愛犬のサイズに合うものを選ぶように気を付けてみましょう。

この記事の最後ではネット通販で購入できるおすすめの術後服をご紹介していますのでぜひご覧ください。

手作りされている飼い主さんも!

慢性的な病気でない場合、術後服は一時的に着用させる服ですので「買うのはちょっともったいない」と思われる方も多いのではないでしょうか。

飼い主さんの中にはご自身が着なくなったTシャツやキャミソール等をリメイクして愛犬の術後服を手作りされている方もおられます。

愛犬の四肢を通す穴を開け、背中でしばって着用させるという簡単なリメイク方法も!

術後服として販売されているものの方がしっかりした作りで脱げにくく、傷口を守り快適さを保つ高機能な生地を使用しているものが多いのですが、一時的に必要な場合はリメイクしてみるのも良いかもしれませんね。

術後服を選ぶ時のポイントは?

サイズを測る犬

愛犬に合ったサイズを購入しよう

最も重要なのが「愛犬に適したサイズを選ぶこと」です。

サイズが小さすぎると傷口が擦れたり皮膚が蒸れやすくなる恐れがあり、大きすぎると傷口をしっかり守りにくくなってしまいます。

普段の洋服と同様に、術後服も愛犬のサイズに合ったものを選ぶことが大切です。

伸縮性のあるものがおすすめ

サイズ感とともに「生地の伸縮性」もチェックしてみましょう。

伸縮性のある素材の方が締め付けや擦れ等を軽減でき、愛犬の動きも制限されにくいです。

また、服と傷口が擦れにくい「柔らかい素材」も良いですね。

着用したままでも快適なものを

術後服は普段の洋服と違って、一定期間着用しっぱなしでいることが多いです。

皮膚の繊細さや皮毛の多さなどによっては、皮膚が蒸れやすくなって不快感が出てしまう恐れがあります。

術後服には蒸れにくい素材を使用したり、抗菌効果のある素材を使用しているものなどもあります。

高機能な生地を使っている術後服を選ぶことで、愛犬の回復をサポートできるでしょう。

また、着用しっぱなしになるため「排泄時の妨げになりにくい作りかどうか」もチェックしたいですね。

おすすめの術後服をご紹介♪

生地も製造も日本製「エリザベスウエア®︎」

「エリザベスウエア®︎」は獣医師と共同開発で生まれた術後服です。

頭からすっぽり被れて、首や胸周りにフィットするバッククロスデザインになっています。

背中部分の面ファスナーの強弱でクロス部分のフィット感を調節することができ、犬用のエリザベスウエアは男の子バージョンも女の子バージョンも着用したままで排泄可能な作りになっています。

生地も製造も純国産で、その生地には

・抗菌消臭素材
・吸水速乾性
・夏は涼しく冬は暖かいハイブリッド素材で通年着用可能
・皮膚のpHコントロール機能
・静電気抑制機能
・UVカット機能

といった多様な機能性があるところが特徴です。

胃瘻チューブ対応タイプもあり、愛犬をサポートするのにとっても心強い術後服です。

細身のイタグレさん専用のケアウェア

イタグレ(イタリアングレーハウンド)さんは他の犬種と比べてスリム体型なので、一般の術後服ではサイズ合わせが難しいこともあります。

こちらはそんなイタグレさんに対応している術後服です。

こちらの術後服はオーガニックコットン100%で作られており、締め付け感を軽減した通気性の良い作りになっているところが特徴です。

肌に触れる内側の縫製処理も丁寧にされており、できるだけ肌に刺激とならないよう作られています。

まとめ

術後服を着る犬

エリザベスカラーを着用した愛犬が頭をゴンゴンぶつけながら歩きにくそうにしていると、見守る飼い主さんも心が痛くなってしまいますよね。

かといってエリザベスカラーを取ってしまうと、傷口を保護できない心配があります。

そこで心強いのが「術後服」です。

顔まわりに装着するエリザベスカラーと違い、術後服は普段の洋服のように着用して胴体部分の傷口を保護することができます。

エリザベスカラーよりも愛犬の自然な行動を制限しにくく、普段洋服を着慣れている子であれば特に抵抗感も薄いでしょう。

エリザベスカラー装着がニガテな子や多頭飼育をしているご家庭の場合は、ぜひ術後服を検討してみてはいかがでしょうか。

chii

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毛玉ライター/犬猫飼養アドバイザー 京都造形芸術大学卒。 家畜獣医師だった祖父がきっかけで、幼少期より毛玉(動物)好きのライター。 現在は犬猫と暮らしながら...

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