うさぎの寿命を徹底解説!うさぎの平均寿命は?長生きできるコツは?

うさぎと女の子
ウサギ

うさぎを飼い始めるときに気になるのが「どれくらい生きられるのか」ではないでしょうか。

責任もって飼育するためにも、うさぎの平均寿命を知っておくことは大切です。

そこで今回は、うさぎの平均寿命について深掘りしました。

野生やペット、種類によって平均寿命に違いがあるのかといった素朴な疑問から、寿命を延ばすために飼い主さんができることまで、いろいろな角度からうさぎの寿命を徹底解説します。

うさぎの平均寿命はどのくらい?

2匹のうさぎ

うさぎとひと口に言っても、野生のうさぎとペットのうさぎで平均寿命は異なります。

野生のうさぎの平均寿命

野生で暮らしているうさぎの寿命は、1~2年ほど。

寿命の短さには、以下のような野生ならではの過酷な環境が影響しています。

・うさぎは捕食される側の生き物なので、いつ敵に捕らえられてもおかしくない
・いつも敵に追われているので、ストレスが大きい
・事故に合う可能性がある
・食べ物を自分で見つけなくてはならない
・ケガや病気、高齢のために弱ると、すぐに敵に捕らえられてしまう

このような過酷な環境ゆえ、野生のうさぎは長生きすることが難しいのです。

ペットのうさぎの平均寿命

ペットとして飼われているうさぎの平均寿命は、8年前後と言われています。

ペットのうさぎが長く生きられるのは、野生のうさぎと違って、安全で快適な環境で暮らしていることが大きな要因です。

飼い主さんが、定期的に健康チェックをしたり、気になることがあったらすぐに動物病院に連れて行ってあげたりすることも、ペットのうさぎが長生きできる秘訣でしょう。

うさぎの種類による平均寿命の違いは?

うさぎには150もの種類が存在しますが、種類によってうさぎの平均寿命に違いは見られません。

一説によると、ネザーランドドワーフやホーランドロップのような小型うさぎのほうが、体重が5kgを超えるような大型うさぎよりも長生きであることが知られています。

とはいえ寿命の違いは、種類よりも個体差や環境による影響が大きいようです。

うさぎの平均寿命が延びている!その理由は?

うさぎと獣医師

ペットのうさぎの平均寿命は延びてきています。

その理由のひとつに「正しい飼育方法が広く知られるようになったこと」が挙げられます。

うさぎが温度変化に弱いことや骨が折れやすいことなど、うさぎの特性を正しく理解している飼い主さんが多いのではないでしょうか。

また、ペットのうさぎが増えたことで、うさぎを診察してくれる動物病院も増えています。

専門の知識をもった獣医師によって、うさぎのSOSを的確に治療できるようになったことも、うさぎの平均寿命が延びている理由と言えそうです。

ペットとして飼われているうさぎの平均寿命は、少し前まで5年ほどと言われていましたが、今は8年前後。

10年を超えて生きるうさぎも増えています。

このようにうさぎの平均寿命が延びていることには、飼い主さんの正しい知識と獣医師の専門知識が影響しているのです。

うさぎの年齢を人間に換算してみよう

うさぎの年齢を人間に換算してみると以下のようになります。

うさぎ 人間
1か月 2歳
5か月 12歳
1歳 20歳
5歳 46歳
8歳 64歳

うさぎは、あっという間に飼い主さんよりもお年寄りになってしまうのですね。

うさぎの寿命を延ばす5つのコツ

適正な食事を与える

餌を食べるウサギ

うさぎの寿命を延ばすには、適正な食事を与えることが大切です。

うさぎにとって適正なのは、牧草メインの食事。

うさぎは牧草を食べることで歯を適度な長さに保ち、消化管の動きをサポートしているのです。

牧草に含まれない栄養を補うためには、ペレットも必要です。

しかしペレットの与えすぎはNG。

ペレットは7か月頃までは体重の3~5%程度、それ以降は体重の1.5~2%程度を目安に与えましょう。

野菜や果物を与えるときには、うさぎに与えても大丈夫なものかをしっかりとチェックし、少量を与えるようにしてくださいね。

飼育環境を整える

うさぎを健康に長生きさせるためには、飼育環境を整えることも重要です。

とくにうさぎは温度変化に敏感な動物。

暑さや寒暖差で体調を崩しやすいため、室温は18~24℃、湿度は40~60%前後に保つようにしてあげましょう。

夏には冷却マットなどのひんやりグッズを、冬にはヒーターなどのあったかグッズをうまく使って温度管理をしてくださいね。

ウンチやおしっこを毎日チェック

うさぎの健康を簡単に管理する方法が、ウンチやおしっこのチェックです。

本やネットの情報に左右されるのではなく、実際に愛うさぎがするウンチやおしっこを見て、特徴を知っておきましょう。

チェックするのは、毎日の掃除のときがおすすめです。

毎日ウンチやおしっこを観察していると、愛うさぎがするウンチやおしっこの量や形状、色などの特徴がつかめてきますよ。

健康なときのウンチやおしっこの状態を知っておけば、変化があった場合も気づきやすいでしょう。

避妊手術をする

メスうさぎを長生きさせるために重要なのが、避妊手術です。

メスのうさぎには、高い確率で子宮疾患が発生します。

子宮のトラブルは早期に発見することが難しいため、見つかった段階ですでに進行しているという場合も多いようです。

そんな子宮疾患を予防するために、避妊手術が推奨されています。

将来の子宮トラブルを予防するためにも、6か月~1歳くらいのときに避妊手術を受けておくと安心です。

ストレスを少なくする

うさぎを元気に長生きさせるためには、うさぎにかかるストレスを少なくすることが有効です。

そのために飼い主さんは、愛うさぎの性格や特性をしっかりと理解してあげましょう。

抱っこが好きな子やひとりでいるのが好きな子、飼い主さんに遊んでもらうのが好きな子など、うさぎによっても性格はさまざま。

その点を理解せず、飼い主さんが自分勝手に長時間抱っこしたり、よかれと思って遊んであげたりすると、逆にうさぎにとってストレスになってしまうこともあるのです。

一緒に暮らしていくなかで、愛うさぎと深くわかり合えるよう努力してみてくださいね。

うさぎの寿命を全うさせるためにできること

うさぎと獣医師

うさぎの寿命を全うさせるために飼い主さんにしてほしいことが「早めに信頼できる動物病院を探すこと」です。

うさぎも高齢になると体調を崩しやすくなります。

そうなってから初めて動物病院に連れていくと、うさぎにとって大きなストレスになりかねません。

また、うさぎの体調が悪いときに慌てて動物病院を探すことは、飼い主さんにとっても大きな負担ですよね。

お互いの負担を取り除くためにも、早めに信頼できる動物病院を探しておきましょう。

動物病院には健康チェックなどで定期的に通い、環境に慣れさせておくことをおすすめします。

まとめ

うさぎ

ペットうさぎの8年程度という寿命を健康に過ごさせてあげるためには、飼い主さんが正しい知識をもって飼育することが大切です。

うさぎの飼育を始める前にうさぎについて勉強するなど、うさぎと一緒に楽しい時間を過ごせるよう準備をしてくださいね。