うさぎにダイエットは必要?ダイエット開始の基準や正しい方法とは

うさぎ
ウサギ

ペットうさぎの70%が肥満と判断されている事実を知っていますか?

ずっと一緒にいて愛うさぎの体型を見慣れていると、愛うさぎが痩せているのか太っているのか、なかなか冷静に判断できませんよね。

そこで今回は、うさぎの肥満やダイエットについての情報をお伝えします。

うさぎの肥満の基準やその原因、ダイエット方法など、太り気味のうさぎを飼っている飼い主さん必見の内容です。

うさぎの体型管理の参考にしてくださいね。

肥満うさぎの基準は?ダイエットは必要?

体重を計るうさぎ

うさぎが肥満かどうかの判断は「ボディコンディションスコア(BSC)」にもとづいて行われます。

ボディコンディションスコアとは、脂肪のつき具合をわかりやすく評価する指標です。

この指標によると、理想的な体型のうさぎは、なでると少し骨が触れる程度。

上から見ると腰にくびれがあり、横から見るとお腹が地面につかない状態です。

飼い主さんがボディコンディションスコアでうさぎの体型を判断するのは難しいもの。

わかりにくい場合は動物病院に相談することをオススメします。

肥満かどうか調べる方法として、体重を思い浮かべる人もいるでしょう。

しかし、うさぎの場合品種によって骨格や脂肪のつきかたが異なるため、「体重〇g以上が肥満」といった一律の基準はありません。

体重だけで肥満かどうかを判断することはできないのです。

うさぎが肥満と判断されたら、ダイエットが必要となります。

ダイエット方法についてはあとで紹介しますので、このまま読み進めてくださいね。

うさぎが肥満になる原因を知ろう

女性にだっこされるウサギ

うさぎが肥満になる原因には、飼い主さんによるものとうさぎによるものの2タイプがあります。

飼い主さんによるもの

うさぎが肥満になってしまう飼い主さんの行動には、以下のようなものがあります。

・うさぎの体重を知らない
・与えるペレットの適正量を知らない
・ペレットを計量せずに与えている
・おねだりされるとおやつをあげてしまう
・うさぎをケージから出す時間が短い

ペレットは、きちんと計量して与える必要があります。

ペレットの量は体重から算出するため、うさぎの体重を知らないと与えすぎになってしまうこともあるでしょう。

飼い主さんがおねだりに厳しくなれない場合や、うさぎを運動させる時間が短い場合にも、うさぎは肥満になりやすくなります。

うさぎによるもの

うさぎが肥満になってしまううさぎ側の原因には、以下のようなものがあります。

・食欲が旺盛すぎる
・牧草を食べない
・避妊や去勢手術をした

うさぎの食欲や好みには個体差があります。

もともと食欲が旺盛なうさぎもいるでしょうし、牧草を好まないうさぎもいるかもしれません。

また避妊や去勢手術をすると、繁殖に必要なエネルギー量が減るため太りやすくなります。

うさぎの正しいダイエット方法

愛うさぎが太りすぎている場合、ダイエットが必要です。

獣医師と相談しながらのダイエットをオススメします。

ごはんの内容と量を見直す

うさぎとペレット

ダイエットを始めるときに、まずうさぎにどのようなペレットを与えているか確認しましょう。

うさぎの年齢に合わない高カロリーのペレットを与えていることは、意外と多いようです。

ペレットは成長とともに変える必要があります。

与えているペレットが、今のうさぎに適したものかチェックしましょう。

次に、与えているペレットの量が適正かどうかを確認します。

うさぎに与えるペレットの量は体重から算出するため、きちんと体重をはかりましょう。

うさぎが肥満だからといってペレットを与えないようにするのは危険です。

ダイエット用のペレットも販売されているので、うまく活用しながらダイエットの成功を目指しましょう。

ペレットの見直しと同時に、食事内容の変更も行います。

おやつをたくさん与えていた場合はできるだけ減らし、牧草中心の食生活が送れるようにしてあげましょう。

うさぎのおねだりに甘い飼い主さんは、うさぎの健康のためにぐっとこらえてくださいね。

適度な運動をさせる

うさぎとダンベル

うさぎのダイエットにも、運動は欠かせません。

短い時間でもいいので、うさぎの遊びにつきあってあげましょう。

うさんぽや遊びの習慣がついていないうさぎは、はじめのうちは戸惑うかもしれません。

できるだけ時間を決めて毎日行うことで習慣になりますので、飼い主さんも気長にがんばりましょう。

ストレスをためない

ダイエットを始めるとストレスがたまるのは、うさぎも人間も一緒のようです。

今までの暮らしが一変するのですから、無理もないでしょう。

そんなときには、ストレスをうまくコントロールしてあげることが大切です。

ストレス解消にオススメなのは、運動やおもちゃ遊び。

しっかり身体を動かし、牧草をたっぷり食べるのが理想です。

とはいえ、飼い主さんのなかには「おやつをあげたい」と思う人もいるかもしれませんね。

おやつを与えるときには、キャベツや小松菜などのような野菜がよいでしょう。

1日5g以下を目安に、与えすぎには注意しましょう。

肥満うさぎがダイエットしないとどうなる?

座っているウサギ

うさぎの肥満を放っておくと、手足の関節や足の裏に負担がかかります。

重たい体重を支えようとすることで関節を痛めたり、体重がかかる足の裏に炎症が起こったりすることもあるでしょう。

また、脂肪が邪魔で本来うさぎが行うセルフケアができなくなります。

毛づくろいが十分にできず皮膚炎を生じたり、食糞ができないことで栄養不足になったりすることもあるのです。

とくにメスが太ると、肉垂(顎下から胸のところに見られる皮膚のたるみ)が大きくなるので湿性皮膚炎にも注意が必要になります。

肥満の状態を放っておくと、身体のあちこちに負担がかかり、さまざまな病気を招きやすくなるのです。

ダイエット後うさぎの体型をキープするには

うさぎと落葉

がんばってダイエットに成功したら、その体型をキープする必要があります。

体型をキープする秘訣は、以下の4点です。

・年齢に応じてペレットを選び、適正量を与えること
・牧草メインの食事を続けること
・おやつを与えすぎないこと
・適度に運動させること

これを実行にするために、飼い主さんは以下の2点を意識しましょう。

・定期的に体重をはかる
・甘やかしすぎない

うさぎの健康を考え、飼い主さんもマインドを変える必要がありそうですね。

まとめ

うさぎ

うさぎも太り過ぎには注意が必要です。

とはいえ、うさぎの肥満を飼い主さんが判断することは難しいもの。

動物病院で健康チェックを受けるなどして、うさぎの体型にも気を配りましょう。

ダイエットが必要と判断されたら、うさぎと一緒に飼い主さんにも努力が必要です。

うさぎの健康を守るためにも、ぜひ一緒にがんばってくださいね。