猫はシャンプーが嫌い!水やお風呂に慣れさせるための対処法

猫は被毛が乾きにくく、自分の匂いもなくなってしまうため、シャンプーが苦手です。
ですが汚れや匂いが気になるようであれば、定期的なシャンプーも必要になってきます。
せっかくのシャンプータイムも、中腰の姿勢で逃げまどう猫を追っかけ、乾かす作業もあるため「本当に大変」と言う飼い主も多いのではないでしょうか。

やはり猫に「水周りは楽しいよ!」と遊びを取り入れていかなければ、克服できないように感じます。

そこで今回は、我が家のシャンプーの手順、猫が素直に従うために日頃から取り入れていることなどをご紹介します。

猫をシャンプーする3つのタイミング

猫は毛繕いをする生き物のため、基本的にシャンプーの必要性はないと言われています。
短毛種の猫はブラッシングで十分に汚れも落ちますが、長毛種の猫は月1回を目安にシャンプーが推奨されています。

猫は、基本的に汗腺がないため「無臭」と言われています。
ところが、避妊・去勢手術をしていない猫は、発情がはじまるとマーキング臭があります。

猫のマーキング臭ほど息が出来ないものはない…。
去勢・避妊手術済みで、完全室内飼いだけど…飼っていると獣臭のような、生活臭のような『くさい~』臭いを発して気になる…。

このような場合は、以下を目安にシャンプーすると良いと思います。

(1)お腹周りや足部分の見た目の汚れが気になる時
(2)生活臭の臭いやお尻周りの臭いが気になった時
(3)夏毛が大量に抜ける時期

素早く猫のシャンプーが出来るようになるために

まず、しっかりと猫の体を濡らしていくわけですが…
はじめから勢いよくシャワーからお湯を出すと、猫は間違いなく「世界の終わり」のような鳴き声を発します…まさに近所迷惑レベルの音量です。

猫はシャワーヘッドの「ジャージャー」と流れる音が苦手です。
少し面倒くさいですが、洗面器をつかってお湯をかけてあげると安心します。

シャンプーの手順

シャンプーは、指先を立てながら首から下に向かって洗っていきます。
首は毛繕いで届かない場所。さらにダニなどが首に逃げないように先に洗っていくのが基本です。両手を使って洗うと、逃げて追いかけて捕まえての繰り返しになります。
片手を猫の脇の下に挟んで前足を浮かせた状態にすると、上手く洗えます。

テンポよく首→背中→お腹→しっぽ→足・手→お尻を洗ってあげてください。リラクゼーションの音楽を流すと猫も喜ぶと思いますよ。どうしても抱きかかえられない人は、お風呂場のヘリに猫の手を乗せると洗いやすいです。

お尻付近はもっとも嫌がる部分。手のひらを上手く使いつつ優しく洗っていくのがポイントとなります。

顔は濡れたタオルを使うこと

顔は汚れが落ちにくいので、体がふやけた最後に軽く拭くのがベストだと思います。
シャンプーの仕上げとして、最後に濡らしたハンドタオルで拭きます。顔に水かかってしまった時は、本当に怒るので『ごめ~ん!』と素直に謝ります (^^;
耳と目部分は、水が入らないようにより慎重になってあげてくださいね。

シャワーヘッドを猫に押し付ける

どうしてもさけられない「すすぎ」。
シャワーの勢いが強すぎると、猫は逃げまどいます。ですので、シャワーヘッドを猫に押し付けて流すと良いです。体に密着させて水しぶきが猫にかからない様にしてみると、不思議と怖がらなくなります。
すすぎは「これでも!」というくらいしっかりと行いましょう。

この時点で「不満爆発寸」の猫が多いようです(;´Д`)

シャンプー後の猫をしっかり乾かすコツ

猫が爆発寸前だからといってここで諦め、乾かさないで放置をしていると、猫も風邪をひくので要注意です。
大きめなバスタオルを何枚か用意しておくと便利でしょう。

バスタオルで拭かれるのも好きじゃないみたいで、乾かすのも一苦労です…。
ここで我が家の「猫を乾かす時の3つのルール」をご紹介します。

・猫専用のバスタオルは猫1匹に3枚ほど用意
・吸水性のよいタイプを選び、マジックでと書いておく(間違って使う人が続出した経験より)
・ドライヤーの風は「弱」機能

脱衣室は行動範囲が狭くなるため、猫を乾かすには絶好の場所ですが、まさに戦場。ドライヤーで乾かす作業は、風よりも音に反応をして逃げるようです。
猫をはやく乾かしたい一心で「強」にすると、ほぼ間違いなく逃げられます。
そこで使ったこともない「弱」機能で試してみることに。すると安心したのか、急に大人しくなりました。
ドライヤーは「弱機能」をつかうと音も小さいので猫も安心するようです。

猫にツーシャンプーをしたら被毛がパサパサに

人間でも整髪料をつけた日は、よく落としたい理由からツーシャンプーをする人がいますよね。
※ツーシャンプーとは、一度シャンプーで洗いシャワーで洗い流した後、再度シャンプーすること。

実は、猫に対して「君も半年ぶりのお風呂だろう?」と思いツーシャンプーをしたことがあります。「これで君もキレイさっぱりだ!」と思ったのもつかの間…被毛のみずみずしさや、ツヤ感も潤いも一気に失われてしまって…本当に反省です。

猫がシャンプー好きになるための対応策とは?

猫は水嫌いで大きな音も苦手としているため、シャワーやドライヤーの音を克服するのに時間がかかります。そこで猫にも水に慣れてもらおうと、いくつかプランを考えました。

水で遊ばせる

猫に『水場は楽しいよ』と思ってもらうと苦手意識がなくなるようです。
最初はトイレのタンクから流れてくる水に、じゃれて遊ぶようになったのがキッカケ。

蛇口の水に手をいれるようになって、最終的には体を濡らしてまで遊ぶようになりました。お風呂掃除の時も扉を閉めてするのではなく、積極的に掃除用具で遊んだりしました。掃除の時に出る泡に反応したりするので、全てが有害だと思わずに興味を持たせてあげることも必要なんじゃないかな?と思っています。

流水を飲ませる

普段から猫用の水は容器で飲ませている飼い主も多いと思います。
我が家の猫は、蛇口から直飲みしています。逆に潔癖?になったみたいで、新鮮なお水を求めて蛇口派になったみたいです。今なんてお風呂掃除でシャワーをかけても動じない精神力まで身につけました。

濡れている場所にも行かせる

濡れている場所でも自由に行き来できる環境作りで、結果的に水やシャワーが克服できたようです。

猫も学習する生き物のため、遊びをとりいれつつ「水周り練習」をしていくと良い結果が出るのかもしれません。

1人で猫のシャンプーは大変な作業

また、自分の服がずぶ濡れになるため、猫のシャンプーは面倒くさいと感じる人もいますよね。
私の母はつわもので、自分の入浴中に猫を一緒に洗っていました。
すすぎも大胆に猫をバスタブの中でよく泳がせていました。素っ裸の母とバスタブの中を泳いでいる猫…何とも言えない光景でした・・・

ずぶ濡れで難儀している方は、こういった手法も試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

猫のシャンプーは強制的ではないので、首を洗って嫌がったらストップしても構いません。
シャンプーや水に抵抗がないのは、その場所の居心地の良さだと感じます。
飼い主が「シャンプー面倒くさいな~」と思えば、猫も「風呂なんか入っていられるか!」と協力しないかもしれませんよね。

猫に対して水に慣れさせる方法を試した結果、今では抵抗なくシャンプーできています。
遊びながら「水・音・風」に慣れさせていくと上手くいくかもしれません。
はじめは怖がっていましたが、猫の成長力と理解力って本当にすごいなと感じます。

トリマーのシャンプーも10分ほどで終わるため、わずかな時間で洗うことも必要でしょう。
猫に「下手くそ」と思われないように、トライしてみてはいかがでしょうか。