大型犬を飼ってみよう!ボルゾイの性格や飼育方法を紹介

芝生に座るボルゾイ

みなさんはボルゾイという犬種をご存知でしょうか?

特徴である長い脚と細く柔らかい被毛に覆われたフォルムは、ボルゾイ好きにはたまらない魅力です。

今回は、大型犬であるボルゾイの性格や飼育方法について紹介します。

ボルゾイはどんな犬種?

外を駆けるボルゾイ

ボルゾイはロシア原産のため、寒さに非常に強い犬種です。

また、視覚を使って狩りを行うのが得意で、野ウサギやオオカミを見つけて捕まえる役割を担っていたといわれています。

もちろん、走るのも得意です。時速40km以上のスピードで走れるため、運動神経抜群の犬種といえます。

ボルゾイの性格と特徴

ボルゾイの性格は穏やかなため、比較的飼育しやすい犬種です。

一方で狩猟犬であることから、動くものや獲物を見つけると急に走り出したり興奮したりすることもあります。

また、ボルゾイは体は大きいですが、気が小さい一面もあります。

ドッグランなどでは、小型犬に吠えられて隅の方に隠れてしまうこともあるでしょう。

狩りの本能が刺激されない限りは物静かな性格の個体が多いので、大型犬にしては手がかからないのもボルゾイの魅力です。

飼育経験者は語る!ボルゾイの魅力

実際に飼ってみないとわからないボルゾイの魅力を、飼育経験者である私がお伝えします。

ボルゾイの一つ目の魅力は、ギャップがあることです。

自宅にいるときは物静かに過ごしますが、広場などに出かけるとものすごいスピードで走り回ります。

落ち着いて過ごしているときと全力で走っているときとでは、全く違った表情をするのでとてもおもしろいです。

ボルゾイの二つ目の魅力は、体力があることです。

ボルゾイは活動量がとても多い犬種のため、一緒にアウトドアを楽しみたい飼い主さんや長い距離を散歩したい飼い主さんにおすすめです。

小型犬のようにたくさん歩くと疲れてしまうといったことが少なく、アウトドアを楽しんでくれる子が多いでしょう。

体力のあるボルゾイは、運動する時間を確保できない飼い主さんには不向きかもしれません。

ボルゾイの三つ目の魅力は、見た目がスマートなことです。

端正な顔立ちや長い脚、そして美しい被毛を兼ね備えているため、見た目がとにかくかっこいいのも魅力です。

ボルゾイは体が大きく見た目が端正で、また飼っている人が少ないことからも、散歩をしているとたくさんの人に話しかけられますよ。

ボルゾイの飼育方法と上手なしつけの仕方

外を走るボルゾイ

ボルゾイのような大型犬の飼育方法やしつけ方は、小型犬の場合と異なるものもあります。

また、美しい被毛を持つボルゾイだからこそ、毎日のお手入れも大切です。

ここからは、ボルゾイの飼育方法やしつけの仕方について説明します。

ボルゾイの飼育方法

ボルゾイの飼育方法は、基本的には小型犬と変わりません。

昔は大型犬となると室外飼育をすることが多かったのですが、最近ではボルゾイのような大型犬でも室内飼育をする飼い主さんが増えてきました。

その理由として、飼育環境の管理が難しいという点があげられます。

日本の気候を考えると、夏は暑すぎて熱中症を引き起こす可能性が高く、死に至る危険性もあり注意が必要です。

また、冬の寒さで体調を崩してしまう個体もいます。温度管理のできる室内で飼育するのが好ましいでしょう。

室内で飼育する場合は、十分な高さと広さのあるケージを準備してください。さらに床に体の骨が当たって痛くならないようにクッションを敷いてあげると喜びます。

お散歩は、1日2回、1時間程度は連れて行ってあげましょう。もともと運動量の多い犬種のため、お散歩をしないとストレスが溜まってしまいます。

ボルゾイは力がとても強いので、リードや首輪は丈夫な物を準備して、大人がお散歩をするようにしてください。

ボルゾイのお手入れの方法

ボルゾイはダブルコートと呼ばれる被毛を持つ犬種です。

ダブルコートの犬は、換毛期になるとたくさんの毛が抜けます。

そのため、ブラッシングをこまめに行い、抜け毛を取り除いてあげることが大切です。

また、ボルゾイの毛は細くて長いため絡まりやすく、汚れも付着しやすいです。換毛期以外でも、毎日のブラッシングで被毛をきれいに保つ必要があります。

毛玉や汚れをそのままにしておくと、皮膚病にかかってしまったり、被毛を刈らなくてはいけなくなってしまいます。

ボルゾイのしつけ

ボルゾイは比較的物静かな性格の個体が多いので、しつけがしやすいといわれています。根気よく教えれば、芸も覚えてくれるでしょう。

特にお散歩は、しっかりと練習しておくことをおすすめします。ボルゾイの力でリードを引っ張られてしまうと、大人でもコントロールするのが大変です。

しっかりとしつけをすることで、事故や怪我の防止にも繋がります。

その他、トイレや食事などの室内でのルールも教えておくと、室内飼育が格段にしやすくなるでしょう。

ボルゾイが気をつけたい病気や怪我とは?

座り込むボルゾイ

ここからは、ボルゾイに多い病気や怪我についてお伝えします。

ボルゾイを飼ってみたいと考えている人は、よく確認しておいてくださいね。

骨折などの怪我に注意

ボルゾイは骨折に注意が必要です。

走るスピードがとても速いため、誤って障害物にぶつかってしまうと骨折する可能性があります。

ドッグランなどでは小回りの効く小型犬と追いかけっこをして、曲がりきれず木にぶつかってしまう事故も起きています。

手足が細く長いボルゾイは簡単に骨折してしまうことがあるため、注意しましょう。

その他、体が大きいので興奮しすぎると人や他の犬に飛び掛かったり道路に飛び出したりして大きな怪我に繋がる可能性があります。

興奮しすぎているなと感じたら、一度落ち着かせてあげることによって事故や怪我を防ぐことができます。

被毛や皮膚の管理に気を付ける

ボルゾイは被毛や皮膚の管理にも気をつける必要があります。

ボルゾイの毛は細くて長いため汚れが付着しやすく、毛玉にもなりやすいです。放置すると皮膚病を発症することがあります。

毎日のブラッシングは欠かさず行い、月に一回程度のシャンプーをすることで被毛と皮膚の健康を保てます。

「衛生管理のために頻繁にシャンプーをしたほうがよいのでは?」と考える飼い主さんもいるかもしれませんが、シャンプーのしすぎは皮膚のバリア機能を低下させる原因になり注意が必要です。

また、肛門周りなど汚れが付着しやすい毛は、短く整えておくことできれいな状態を保ちやすくなります。

耳の周りの毛は特に毛玉になりやすいため、丁寧にブラッシングしてあげるとよいでしょう。

万が一毛玉ができてしまった場合は、バリカンやハサミを使用して毛玉を取り除いてください。

ハサミは皮膚を傷つけてしまう可能性があるので、使用する際は十分に気をつけましょう。

暑さ対策は万全にする

ボルゾイは、暑さ対策を万全にする必要があります。

ボルゾイは全身を長い毛で覆われているので、夏の暑さに耐えられない個体がほとんどです。

夏のお散歩では涼しい時間帯を選び、こまめな水分補給を心がけましょう。

体の熱を逃がしてくれるような犬服や、保冷剤を入れられるバンダナなども販売されています。上手に活用して暑さ対策をしてあげてくださいね。

まとめ

今回は、ボルゾイの性格や飼育方法について紹介しました。

大型犬を飼うのは少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、大型犬ならではの魅力もたくさんあることを理解していただけたのではないでしょうか?

ボルゾイ特有のお手入れの仕方や怪我、病気などに注意して飼育してみてください。

きっと最高のパートナーになるはずですよ。