【ペットショップ店員が解説】うさぎの外飼いはできる?外飼いのデメリットと注意点は?

晴れた日の野草とウサギ
ウサギ

今回は、うさぎの外飼いのリスクや注意点について解説していきます!

昔の小学校ではうさぎを外で飼っていたけれど、今はうさぎといえば室内飼いのイメージが強いですよね。

なぜ、うさぎは室内飼いが主流になったのでしょうか?

それは、室内の方がうさぎに適切な飼育環境を揃えやすいからです。

うさぎの特性を正しく理解して、最高の飼育環境を整えてあげましょう。

うさぎの外飼いはできる?

りんごを食べるうさぎ

基本的に外飼いはNG

基本的に、うさぎは室内で飼いましょう。

詳しい理由は次の章で解説しますが、外飼いではうさぎを健康に飼育することが難しいためです。

うさぎを屋内で飼育する環境がない方は、うさぎをペットとして迎え入れるのは難しいかもしれません。

学校で外飼いされていたうさぎは大丈夫?

では、子どものころ小学校のうさぎ小屋で飼われていたうさぎは大丈夫だったのでしょうか?

結論から述べると、健康に寿命を全うできなかったうさぎが多かったそうです。

夏や冬はうさぎに適した気温からかけ離れた環境で飼育し、糞尿の掃除も行き届いていない学校がたくさんありました。

近年は昔よりも夏の気温が高くなったこともあり、小学校で飼育されるうさぎの頭数は大幅に減りました。

うさぎを外飼いしてはいけない理由

埋まっているにんじんとうさぎ

寒暖差が激しい

日本は季節による寒暖差が激しく、うさぎには適していません。

うさぎにとって適切な気温は20度前後であるのに対し、日本の夏は30℃を超え、冬は氷点下まで下がります。

うさぎは暑すぎる環境ではすぐに熱中症にかかってしまい、寒すぎる環境では人間と同じように風邪をひきやすくなります。

仮に熱中症や風邪にかからなくても、適切でない気温はうさぎの食欲減退を引き起こしてしまうでしょう。

食欲減退は免疫力の低下を引き起こし、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。

湿度の管理ができない

外飼いでは湿度の調整ができないため、うさぎに適した湿度を保つことができません。

うさぎに適した湿度は40~60%です。

梅雨のじめじめした時期は、下痢などの消化器系の病気にかかりやすくなります。

また、皮膚と毛が湿気を閉じ込めてしまうため、皮膚病にもかかりやすくなるでしょう。

衛生環境を整えにくい

外で飼育する場合、雨で濡れることによって小屋にカビが繁殖してしまいます。

また、ノミやダニによって皮膚病を発症してしまったり、病原菌をもったハエなどの虫が侵入することで感染症にかかったりする可能性もあります。

脱走の危険性がある

うさぎは穴を掘るのが得意なので、地面にトンネルを掘って脱走してしまうリスクがあります。

また、うさぎや他の動物にフェンスが壊されてしまうリスクも考えられます。

外飼いのためのうさぎ小屋は人間の建物よりもはるかに脆いため、うさぎが脱走する危険性が高いです。

ペット用に飼われているうさぎは、野生では天敵が多く、自分で生きていくことはほぼできません。

そのため、脱走できない環境を整え、最後まで責任をもって育ててあげることが大切です。

外敵が多い

外飼いのうさぎには、外敵がたくさんいます。

例えば、カラスや猫です。

フェンスがあるから襲われることはないとはいえ、常に狙われる生活はうさぎにとっては大きなストレスでしょう。

また、地域によってはヘビがうさぎも狙う場合もあります。

ヘビは小さな隙間からフェンスを突破できるため、対策は難しいでしょう。

外飼いをする際の注意点

あじさいの匂いを嗅ぐうさぎ

もしうさぎを外飼いすることになったら、以下の条件を必ずすべて満たす環境を作ることが必要です。

すきま風や直射日光が当たらない場所

うさぎの気温の変化を最小限にするために、まず小屋の設置場所を工夫しましょう。

すきま風が入らず、屋根に直射日光が当たらない場所が適切です。

すきま風が入るとうさぎを寒がらせてしまい、屋根に直射日光があたると小屋に熱がこもり高温になってしまいます。

うさぎ小屋を設置する際は、これらの条件を満たす場所かどうかを確認するようにしましょう。

ひんやりグッズやヒーターの設置

理想の気温に少しでも近づけるため、季節に合わせたグッズを設置しましょう。

夏は、体の熱を発散させるアルミ板などのひんやりグッズがおすすめです。

冬は、必ずペット用ヒーターをつけてあげてください。空間を丸ごとあたためる電球タイプと、上に乗ると暖かいシートタイプの併用がおすすめです。

これらを設置するため、小屋の近くには電源の用意も必要です。

頑丈なフェンス

小屋には必ず頑丈なフェンスを使用しましょう。

害獣からうさぎを守る効果があり、うさぎの脱走防止にも繋がります。

穴が開かない金属製の丈夫なフェンスを、4方向すべてに取り付けましょう。

穴の開かない床

小屋の床は、うさぎが穴を掘って外に出られないものにする必要があります。コンクリートか、コンクリートの上に土を敷いたものにしましょう。

また、大雨でも浸水しないような高さまで床を高くすることも大切です。

コンクリートは冬に冷えるため、牧草などで座布団を作って置いてあげるとよいですね。

大きめの丈夫な屋根

日差しや雨、雪、カラスなどの天敵からうさぎを守れる大きな屋根が必要です。

熱中症対策にもなり、雨で体を冷やすことも防げます。

日差しや雨が小屋の中に入り込まないように、小屋よりも少し大きめの屋根を設置してあげてください。

こまめな掃除

外飼いでは衛生環境が悪くなりやすいため、頻繁に掃除をしてあげましょう。

もちろん室内飼いと同じように餌皿やトイレの掃除は必要ですが、外飼いではさらに床やフェンスのこまめな掃除も必要です。

カビや虫の少ない環境を常に保てるように気を遣いましょう。

多頭飼いはしない

外飼いの場合、小屋が広くうさぎを複数飼えるイメージがありますが、多頭飼いはしないのが原則です。

小屋のスペースの問題ではなく、うさぎ同士の相性が合わないことがあるからです。

特にオスとメスの多頭飼いは、繁殖を目的としていない限りは飼育崩壊を起こす可能性が高いため、避けるべきです。

オス同士は多頭飼いに適していると言われますが、どうしても多頭飼いしたい場合は同じ小屋にいれる前に必ず相性を確認しましょう。それまでは別の場所で過ごしてもらう必要があるため、小屋を2つ用意する必要があります。

メス同士はなわばり意識が強いため、多頭飼いはストレスになりやすく不向きな場合が多いです。

常に屋内に避難できる準備

外飼いをするにしても、いつでもうさぎを室内に避難させられる準備をしておきましょう。

うさぎを避難させるべきときとは、暑さが厳しい日、寒さが厳しい日、雨が強い日、うさぎの体調がすぐれない日などです。

そのため、室内にもケージを置くなどうさぎを飼育できる準備をしておく必要があります。

まとめ

草を食べる二羽のうさぎ

いかがでしたか?

うさぎは外で簡単に飼えるイメージがありますが、実際にはむしろ外飼いのほうがお世話が大変です。

うさぎの臭いを気にして外飼いを希望する人もいますが、機能の高い消臭グッズを使えばほとんど気になりません。

ご自身で用意できる環境とうさぎの特性を理解して、最高の飼育環境を整えてあげてくださいね。