ポフっとかわいい犬の「あごのせ」意味や教え方&あごのせアイテムも♪

飼い主の脚にあごをのせる犬

犬が何かに自分のあごをのせる「あごのせ」は、さまざまな気持ちの表れです。

あごのせをする対象によっても意味が異なる場合があり、犬同士での「あごのせ」は意外な意味を込めたボディランゲージである可能性もあります。

一方で、愛犬に芸としてあごのせを教えている飼い主さんもいますよね。

見事なあごのせをお披露目している写真や動画を見て、「私も愛犬に教えてみたい」と思う方もいるのではないでしょうか?

今回は、犬があごのせをするときの気持ちを始め、愛犬にあごのせを教える方法、あごのせが快適になるペット用グッズをご紹介します。

犬が「飼い主さん」にあごのせする意味は?

飼い主の膝でリラックスする犬

甘えたい

愛犬が飼い主さんの膝や腕にあごをのせながら、うるうるした瞳で見つめてくることがありますよね。

犬は飼い主さんに甘えたい気持ちのとき、あごのせをすることがあります。

「あごのせをすることで可愛がってもらえた」という過去の経験によるものかもしれませんし、飼い主さんに触れていたいという気持ちの表れかもしれません。

かまってほしい

「甘えたい」という気持ちとも似ていますが、犬は飼い主さんにあごのせをして「かまってほしい」というアピールをすることがあります。

この場合も、あごのせをすることで飼い主さんにかまってもらえた過去の経験を活かしているのしれません。

おねだり

飼い主の膝にあごをのせる犬

愛犬が飼い主さんにあごのせをすることで「おやつがもらえた」「遊んでもらえた」などの経験がある場合、要求をする意味で飼い主さんにあごのせをすることがあります。

飼い主さんが何かを食べている際に「それ、ちょうだい」と言いたそうにあごをのせたり、飼い主さんの箸を運ぶ手をあごのせで止めたりする子もいますね。

上目遣いでいかにもおねだりしている様子に、ついつい頬が緩みます。

安心している

あごや頭、喉元など、動物にとって非常に大切な部分をのせるのは、飼い主さんを信頼しているからこそです。

犬の口元やマズル(鼻先から口にかけての部分)は大変敏感なので、飼い主さんにそれらを預けられるほど安心しているといえます。

飼い主さんにあごのせをしながらウトウト眠るのも、飼い主さんを信頼して身を委ねている証拠です。

その体勢が快適だから

犬も眠るときに枕のようなものがあると、姿勢が楽なようです。

飼い主さんの身体にあごのせをするのは、その体勢が快適に感じているということも考えられます。

飼い主さんの膝に収まらない大きさの犬や胴長犬の場合、膝に乗ったときに飼い主さんの肘や腕にあごをのるとちょうどよいと感じている可能性もありますね。

犬が「ほかの犬」にあごのせする意味は?

重なり合って眠る犬

信頼している

犬は身を寄せ合って眠る習性があり、特に子犬にはほかの犬に折り重なったりあごのせをしたりして眠る姿がよく見られます。

一緒に眠るということは、お互いに仲間として信頼し合っているという証拠です。

愛犬がほかの犬にあごのせをしている場合も、相手の犬に信頼を寄せていることが考えられます。

自分の優位性を主張している

対面した状態でほかの犬の肩や首に自分のあごをのせる仕草は、犬のボディランゲージで「自分の優位性を主張する」という意味があります。

あごをのせた方の犬がのせられた方の犬に対して「自分の方があなたよりも身分が上」と主張しているのでしょう。

特に初対面の犬に対して様子をうかがうときに見られ、遊びの中でも見られます。

犬は人間に対しての順位づけは行わないという意見が主流ですが、犬同士においては序列が生まれることがあります。

犬の世界では主に匂いの情報やその子の性格などによって上下関係が決まるほか、年功序列であるという意見もあります。

出会って日が浅い犬同士の場合や親しくない犬同士の場合、あるいはどちらかが神経質な犬の場合は、お互いの上下関係を確認するやり取りの中で揉め事が起こることがあります。相手がほかの家の犬のときは、注意して見守りましょう。

犬が「物」にあごのせする意味は?

ぬいぐるみにあごをのせる犬

その体勢が快適だから

テーブル・椅子の肘掛け・クッション・おもちゃなどの物にあごのせをしている場合は、愛犬がその体勢が楽だと感じていることが考えられます。

まさに人間でいう枕のような感覚ですね。

中にはトイレトレーのふちやケージの柵など、ちょっと変わった場所にあごのせをしてくつろいでいる犬もいます。

首が急角度になっているにもかかわらず愛犬がスヤスヤ眠っていると、「本当にその体勢が楽なの?」と不思議に感じてしまうこともありますよね。

何かに集中して観察している

何かをじーっと観察したいとき、あごのせをしながら対象物を観察していることがあります。

あごのせをした状態はリラックスできるため、緊張しているというよりは「観察するのに楽な姿勢だなぁ」と感じているのかもしれません。

「あごのせ」の教え方

犬のあごに触れる女性

ステップ1. あごを触られると「うれしい」と覚えさせよう

愛犬のあごを触りながら「いい子!」「グッド!」などの褒め言葉をかけ、ごほうびのおやつを与えます。

これは「あごを触られることはよいことだ」と思ってもらうのが目的です。

あごやマズルなどの顔まわりを触られることにまだ慣れていない犬の場合は、このステップを丁寧に行いましょう。

ステップ2. 手にあごをのせることを覚えさせよう

ステップ1では飼い主さんがあごを触りましたが、ステップ2では飼い主さんの手を愛犬のあごに「差し出す」だけにしてみましょう。

愛犬は「褒められたい!おやつがもらえるかも!」と自主的にあごをのせてくることが期待できます。

見事に愛犬があごをのせられたら、褒め言葉をかけておやつを与えましょう。

ステップ3. あごのせの時間を長くしていこう

ステップ2に慣れてきたら、愛犬が飼い主さんの手にあごをのせている時間を少しずつ長くしていきましょう。

ほんの少しずつ、褒め言葉をかけるタイミングを遅くしていくことがポイントです。

ステップ4. あごのせのコマンドを覚えさせよう

ステップ3までは「飼い主さんが手を差し出す」ことが合図でしたが、ステップ4では「あごのせのコマンド(言葉)」を覚えさせていきましょう。

愛犬に手を差し出すと同時に、あごのせを合図する言葉をかけます。

コマンドは好きな言葉でOKですが、決めた言葉でいつも統一することが重要です。

「あご」「のせて」など短めの言葉だと犬がわかりやすいと思います。

ステップ5. コマンドであごのせをさせよう

最終的に「手を差し出す」ことではなく、コマンドであごのせができるように練習していきましょう。

飼い主さんが手を差し出してからコマンドを言うまでのタイミングを少しずつ遅らせていくことで、コマンドを言われてからあごのせをすることを覚えます。

コマンドを言う前にあごをのせてしまった場合は、褒め言葉をかけずにやり直すことがポイントです。

ステップ5まで覚えると、愛犬のかわいいあごのせ動画が撮りやすくなりますよ。

犬の集中力はそれほど続かないので、毎日少しずつ楽しみながら練習してみてください。

あごのせできるおすすめベッド&クッション5選

1. ひんやり夏タイプ『あごのせペットパッド足あと柄』


夏にうれしい接触冷感素材のペット用パットです。

4辺にあごのせ枕がついているタイプはよく見かけますが、こちらは2辺のみについているタイプでのびのびお昼寝できそうですね。

ウォッシャブルであるところも便利です。

2. もっちりリバーシブル仕様『Sippole 2WAYスクエアベッドS』


もっちりボリューミーな質感で、あごのせも快適にできそうなベッドです。

裏表使えるリバーシブルタイプであるところも特徴で、白い面は温かみのある手触り、デニム風の面はサラリとした手触りで、一年を通して使いやすいペット用ベッドです。

こちらも手洗い可能なので、お手入れも安心ですね。

3. クッションタイプ『IDOG&ICAT もぐもぐピロー』


こちらはペット用の枕で、サイズ的には小型犬におすすめのアイテムです。

犬の顔にフィットしやすい三日月型になっており、中綿がしっかり入っているので心地よさそうです。

りんご・バナナ・さやえんどうのデザインがあり、どれも可愛いですね。

4. 添い寝気分で安心『スヌーピー 一緒にネンネ枕』


ぬいぐるみかと思いきや、犬が「添い寝」できる枕とのことです。

スヌーピーの身体に寄り添ったりあごのせをしたりして、安心してくつろげそうですね。

ひとりでは心細くなってしまう子犬の相棒としてもおすすめです。

5. スヌーピーのベッドタイプも『スヌーピー フェイスクッション』


こちらはスヌーピーの顔がデザインされたクッションで、愛犬のベッドにおすすめです。

スヌーピーの耳部分が立体的で、犬があごのせをしてくつろぎやすい作りになっています。

カバーは取り外して洗えるのでお手入れも安心です。

まとめ

気持ちよさそうに眠る犬

犬も枕のように頭やあごをのせられるものがあると快適に感じると考えられます。

犬のあごのせには、さまざまな気持ちが表れています。愛犬がどんな表情で、どんな体勢で、何にあごのせをしているかによって、気持ちを読み解くヒントになるでしょう。

あごのせは芸として教えることも可能ですので、愛犬と「あごのせチャレンジ」をしてみるのも楽しそうですね!

ポフっとかわいい愛犬のあごのせ、みなさんもぜひじっくり観察してみてください。