熱帯魚の代表的な存在、グッピーってどんな魚?飼育方法は?

皆さんは「グッピー」という熱帯魚をご存知ですか?
「グッピー」は小さい体に大きなヒレ、カラフルな体色を持つ熱帯魚です。
古くから愛好されており、熱帯魚の代表的な存在とも言えます。
今回はそんな「グッピー」のプロフィールや飼い方についてご紹介します。
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体型の特徴
グッピーを印象付けているのはなんといってもその大きな尾ビレです。
もともとグッピーはヒレの小さい魚でしたが、品種改良の末に大きくてひらひらとした尾ビレを獲得しました。
この大きな尾ビレは様々な色、模様が乗り、グッピーの華やかさを演出しています。
近年では、尾ビレの他に背ビレや胸ビレなども大きなグッピーが現れており、人気を博しています。
逆に尾ビレがシュッと細い品種もあるのですが、そちらは精悍な印象で、どちらかというとマニア向けといえます。
定番の品種
グッピーには無限と言えるカラーバリエーションがあります。
中でも長らく人気があるのがドイツイエロータキシードとブルーグラスという品種です。
■ドイツイエロータキシード
ドイツイエロータキシードは、体の後半がタキシードを着たように黒く、クリームイエロー〜白の尾ビレを持つグッピーです。
尾ビレに柄はなく、このような尾ビレを持つグッピーを「ソリッド」といったりします。
ブルーグラスは、体にブルーの太いラインが目立ちます。
■ブルーグラス
尾ビレは青地に細かいドット柄が入り、どちらかと言えば繊細な美しさのあるグッピーです。
その他、モザイク、コブラ、オールドファッションなども、古くからある定番と言えるグッピーです。
グッピーはよく殖える!
グッピーで華やかな色模様をしているのはオスです。
メスの体色は基本的には薄めです。
体型も大きく異なり、オスと比べてメスは体(特にお腹)が大きくなります。
また、メスの方がヒレは小さいことが多いです。
■メスのグッピー
グッピーはよく殖える魚としても知られています。
1ペアで買っていたら、1年後には水槽にいっぱいのグッピーが!ということも珍しくありません。
グッピーはその繁殖行動も独特で、メスは卵ではなくて子供を産みます。
産まれたばかりの稚魚には市販の熱帯魚用ベビーフードなどを与えます。
産まれた稚魚を親魚が食べてしまうことがあるので、水槽に水草をたくさん入れておくと、それが隠れ家になり稚魚が残りやすいです。
確実なのは、産仔用の水槽を用意してメスを移し、子供を産んだらまたメスを元の水槽に戻すことです(稚魚と親魚を同居させない)。
■稚魚を隔離して飼育している水槽
基本的な飼い方
水槽の大きさはたとえば2ペア(つがい)で飼うのなら20リットル程度の水槽を用意します。
水道水を用いるのならカルキを抜きます。
水温は水槽用ヒーターなどで25℃前後に保ちます。
フィルターは種類を問いませんが、極端に強い水流がつくものは避けましょう。
餌は1日数回、数分で食べきる量を与えます。
どかっと一度に与えるよりも、こまめに少量ずつ与えることを心がけてください。
1週間に1度1/3から1/4程度水を換えましょう。
活発でよく食べる魚なので、水を汚しがちです。ですので、サボらずまめに水換えをすることが大切です。
砂利を敷いているのなら1ヵ月に1度は砂利クリーナーで洗浄します。
グッピーだけで飼うのも良いですが、他の大人しい小さな魚と飼うこともできます。
特にヒレが大きいグッピーはあまり素早く動けないので、おっとりとしていて、グッピーのヒレを突かない魚であれば同居もうまくいきやすいです。
まだまだ進化の途中!
無限のカラーバリエーションがあると前述しましたが、現在においても新しい表現のグッピーが作出されています。
グッピーは色や模様、ヒレの大きさや形について、きちんと遺伝が解明されており、個人の趣味家が自分なりの表現を追求することもできます。
ただ飼うのも楽しいものですが、それに飽きたらなくなったら、「より良いグッピーの作出」「新しいグッピーの作出」にチャレンジするのも良いと思いますよ。
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記事提供:月刊アクアライフ