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子供も大人も楽しめる!犬、猫、動物や恐竜、微生物が主役の「絵本」のおすすめ8選

エッセイ

犬や猫といった動物が主人公であったりモチーフになっている絵本は数多くありますが、私が子供の頃は幼児が好むような可愛らしい動物が擬人化された姿で登場することが多かったような記憶があります。

しかし我が子に絵本を選ぶようになって知ったのですが、実は主人公が特定の動物である必然性がある話、登場する動物の生態を絡めた設定になっている作品も多いのです。

今回は犬や猫から恐竜、ミジンコまで、様々な生物が登場するおすすめの絵本を紹介します。

犬が主役の絵本のおすすめ2選

ゆうたくんちのいばり犬シリーズ

きたやまようこさんによる、シベリアンハスキーの「じんぺい」が主人公の人気シリーズです。全11巻ボックス入りで販売されていますが、2018年11月になんと約20年ぶりに続編が刊行されました。個人的に非常に嬉しいです!

よく犬は忠実、猫は気ままと言われますが、私自身犬と猫両方と暮らしてみて思ったのはどっちも気ままで自由だということです。正直、一般的に言われているほど性格の差を感じません。

個体差もあるでしょうが、恐らく犬と一緒に暮らしている方の中には「うちの犬はいい子だけれど、忠実とか真面目とは言えない気がする」と感じている方は結構多いのではないかと思います。

この絵本は主人公の「じんぺい」の一人称で話が進むのですが「おかあさんいいにおい。おれもっといいにおい。」「おとうさんひとりででかける。おれゆうたをつれていく。」と上から目線で家族を見ているのが可愛らしく、うちの子も本当はこう思っているのかも?と笑わせられるような表現が多くあります。

しかし一見偉そうにしているのですが、全編を通して家族に対する「じんぺい」の深い愛情が感じられる内容になっており、2歳くらいから読み聞かせできる文字数と内容ですが、犬を愛する大人の方にも読んで欲しい素敵な絵本です。

いきもの特急カール

犬の顔に鉄道のような体を持ち客車を牽引(けんいん)するという不思議な生き物、カールが主人公の絵本です。

実は本屋でこちらの絵本を娘が持ってきた時「子供向けのジェットコースターで見るような、動物のデザインの電車の話か。昔からよくある話だなあ」と思いました。

しかし読み進めてみると、カールが出動をためらう理由が犬ならではのものであったり、根拠のない励ましによって結局出動していくのせられやすい性格が、「いかにも犬!」といった感じであったりと、読了後にはカールがいじらしくてたまらなくなります。ちなみに私の中ではカールは柴犬のイメージです。

本書は英国のRoyal Mailの切手のデザインなども手掛けている気鋭のイラストレーター、木内達朗さんの作品なのですが、絵もとても美しくどのページもポストカードにできそうな凝った構図のものばかりで、子供への読み聞かせにはもちろん、インテリアのように飾っても映える一冊ですよ。

猫が主役の絵本のおすすめ2選

わたしはネコ

飼い主夫婦の元に赤ちゃんが生まれ、そこから姉として「妹」の成長を見守り続ける猫の気持ちを綴った絵本です。

お話自体は子供が成長して外の世界に興味を持つようになり、慕っていた猫との間に距離ができるといった分かり易い展開なのですが、日々留守番をしている猫はこのようなことを感じているのかなと感じさせられる内容で、犬や猫と人間に流れる時間の違いが胸に刺さります。

細かい仕草や毛の描き方で猫の年齢の移ろいを感じたり、猫があまり表情豊かではなく変に擬人化されていないところも、猫好きにはたまらないポイントです。絵柄もとても可愛らしく、プレゼントにもおすすめですよ。

ねこってこんなふう?

犬やキツネ、ネズミ、金魚、蜂、ノミといったように様々な生物から、同じ一匹の猫がどのように見えるかを紹介していく絵本です。

虫の複眼から見ると猫はこんな感じだろう、足の速いキツネから見ると猫はこんな感じなのかな、といったように生物学的な視点で描かれた絵や、ネズミから見たらこんな感じだろうなという捕食される側の心理を投影した絵を通して“猫”という動物を立体的に浮き上がらせていく内容で、どうして猫がこんな風に見えると思う?と話し合いながら読み聞かせると盛り上がりますよ。

主観だけにとらわれずに柔軟な考え方をすることの大切さ、というのも本書に隠されたメッセージですので、絵本は卒業という小学校高学年から大人といった幅広い年齢層にもおすすめの、深い内容の一冊です。

恐竜が主役の絵本のおすすめ2選

きょうりゅうたちシリーズ

我が家の娘は恐竜が大好きなので、恐竜の絵本は図書館や幼稚園で借りたり書店で購入したりと割と多く読んでいるのですが、登場する恐竜の種類の多さや特徴の描き方の細かさ、絵の美しさで群を抜いていると感じるのがこちらのシリーズです。

恐竜が主人公の絵本を多数読んでいると、「この作者、恐竜が好きなわけではないのに子供ウケを狙って描いてるな」というものも実はチラホラ見られたりします。

そして娘や恐竜好きのお友達を見ていると、そういった本に子供はあまり食いつかない、または2~3回読むと飽きてしまう傾向にある気がします。

しかしこちらの絵本は絵の美しさもさることながら、子供の問題行動をそのまま大好きな恐竜が演じてくれるという内容も、やんちゃ盛り、我がまま盛りの子供が感情移入しやすいものになっており、なかがわちひろさんのユーモラスな訳文も手伝って恐竜好きな子供はもちろん大人もにっこりしてしまいますよ。

2歳くらいから分かるような内容で、プレゼントにもおすすめですよ。

恐竜の大陸、たたかう恐竜たちシリーズ

日本の絵本作家さんの作品で恐竜を扱ったものと言えばこれ!という程大定番なのが、黒川みつひろさんのトリケラトプスの親子を主人公にしたシリーズです。

1冊ごとにティラノサウルスやカルノタウルスといった異なる肉食恐竜が登場し、それに主人公親子を中心としたトリケラトプスたちが立ち向かっていくというシンプルなストーリーなのですが、最新の研究結果を反映させた戦い方をしていたりと、恐竜の強さや逞しさに憧れる子にはたまらない内容になっています。

また、この絵本には群れを守る父親の強さも描かれているため、特に子供と一緒にいる時間がなかなか取れないお父さんにお子さんと一緒に読んで欲しい内容です。きっとお子さんの抱いている「お父さんは何で帰ってくるのが遅いの?」「お仕事って何?」といった疑問もなんとなく解消されて、距離が縮まると思いますよ。

実際、我が家では娘の2歳前後の時期に突然始まった、主人の顔を見ただけで泣くという強烈な“パパいやいや期”の緩和にこちらのシリーズはとても役立ってくれました。

生物の生態が分かる絵本のおすすめ2選

アリクイの口のなぞが、ついにとけた!


動物の死体や骨から生態の調査をするという世界でも稀な研究スタイルを持つ生物学者、「遠藤秀紀博士」を主人公にしており、博士の研究結果を分かり易く説明していきます。

ちぎり絵で描かれたリアルで美しいオオアリクイ絵も美しく、専門性の高さは数ある生物の生態を説明する絵本、児童書の中でも群を抜いているものの、自分の口はどう動いているか確認しようといったように子供が食いつきやすいような導入もされているので、動物が好きな子であれば年齢を問わず楽しめる内容です。

また、動物の体のつくりについて淡々と解説するのではなく、遠藤博士が研究中にどこで行き詰ったのか?どのように仮説を立てたのか?といったように生物学者の仕事も説明されているため、本書をきっかけに生物学に興味を持つお子さんもいるのではないかと思います。

こちらのシリーズでは他にもパンダの指の秘密や象の鼻、アザラシの目などを取り上げたものが刊行されており、どれも相当にマニアックな知識を得ることができるので、大人でも十分に楽しめますよ。

ミジンコでございます。

タイトル通り、なんとミジンコが主人公の絵本です。ミジンコそのものの生態や生態系での微生物の役割を説明していく絵本なのですが、とにかく主役のミジンコがキュートで、このイラストのグッズが欲しい!と大人でも思ってしまいます。

本書の作画は同名の落語を主題にした『頭山』でアカデミー賞の短編アニメーション部門にノミネートされたこともある山村浩二さんが担当されているため、可愛らしさと生物自体の特徴のバランスが絶妙で、貴婦人のような口調と相まってミジンコのキャラクター造詣が素晴らしいのです。

生命が循環していく様子まで描かれており、最後のページには大人も子供も胸が温かくなりますよ。

まとめ

上で紹介したもの以外にも陶芸家のリサ・ラーソンさんがご家族と作成された絵本『BUSY DOG』『NIGHT CAT』や木版画家のスティーブン・ヒューネックさんの黒いタブラドールが主人公のsallyシリーズなど、動物が登場する絵本で素敵なものは多数あります。

娘と絵本を選んでいると、つい今の子供は海外のものを含めて良質な絵本をたくさん読むことができて羨ましいと思ってしまいます。

しかし児童向けに刊行されたものだからと言って大人が読んではいけないという決まりもありませんし、大人が読むと一層内容が胸に迫るものも少なくありませんので、プレゼントはもちろん、ご自分向けにも愛犬や愛猫、大好きな野生動物が登場する絵本を購入して楽しむのもおすすめです。

きっと贅沢な時間が過ごせますよ。




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