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イヌとネコの違いについて比べてみよう!~暮らし編~

エッセイ

こんにちは、ReCheriライターのchiiです!

前回の「イヌとネコを比べてみよう!~歴史編~」では、犬と猫の違いを人間との歴史を紐解きながらご紹介いたしました。今回は第二弾の「~暮らし編~」です!

犬と猫は人間と共に生きるようになった経歴が違い、そこには犬と猫の習性の違いが大きく関係していることがわかりました。

今回はもう少し深掘りして、犬と猫の習性の違いを詳しくまとめてみたいと思います。また、その違いに基づいて、飼い主さんはどのように犬と猫に接したらいいのか、そして犬と猫が快適に生活できるお部屋作りの工夫などもご紹介いたします!

犬との接し方について

犬のリーダーになるには

犬は猫と違い、人間社会のように集団の中で社会性を持って生きる動物です。犬が人間社会の中で生きていくために、飼い主さんは犬のリーダーになる必要があります。もし犬を飼い主さんがコントロールできなくなってしまうと、飼い主さんだけではなく他の人を傷付けてしまう危険があるためです。

犬は5歳児程度の知能があると言われています。おぼろげにも幼稚園の記憶は私にも残っていますから、5歳といえども自分の意見を持ち、自身でいろいろ考えられる年齢です。

そんな犬をもし道具としてこき使うならば、犬は私たちに愛想をつかし牙をむくでしょう。

犬は社会性のある動物ですが、その前にもともと凶暴な動物です。もし犬に何もしつけをしなければ、犬はヒトを傷付けるでしょうし、言うことを聞かないでしょう。この状態は「アルファシンドローム」と呼ばれ、犬に正しいしつけや接し方をしないと犬はヒトをリーダーだと認めなくなってしまうのです。

では、どうすれば犬は人間をリーダーと認めてくれるのでしょうか?言葉を持たない犬に気持ちを伝えるには、イヌのルールで伝えてみるのが良いかと思います。「イヌ社会のリーダー」の行いを学んで真似をしてみましょう!

犬のリーダーが使う「声」

例えばあなたの会社の社長がワンマンでパワハラをするような人物だったら、「この人についていきたい」「この人の役に立ちたい」と素直に思えるでしょうか?私だったら即効で転職活動を始めますね!

リーダーたるもの、厳しさの中にも思いやりや愛がなければいけません。リーダーとなるには自分よりも組織の成功を考えられる人でないといけませんよね。

犬は他の動物に比べてたくさんの人間の言葉を覚えると言われていますが、詳しい内容や複雑な意味までは理解できません。ですので、犬にしつけを行う時には犬のやり方を取り入れてみることをおすすめします。

一番簡単な方法は、褒める時と叱る時の声の高さを変えるということです。

■コレクション・トーン■
コレクション・トーンとは、犬のリーダーや母犬が子犬や他の犬をたしなめる時に使う声のことです。低く太い声で唸るように発声することで「その行動は間違っている」と伝えます。

■プライズ・トーン
楽しい時、嬉しい時、褒める時に使う声のことです。

ヒトの女性の声の高さであると言われており、犬に「これは良いことである」と伝える時には高い声で褒めます。お母さんよりもお父さんのいうことを聞く、という場合は、声の高さに理由があるかもしれません。

女性の飼い主さんが叱る時には少し低い声を意識しましょう。犬に言葉を使う時は、その言葉の意味よりも声の高さを意識することがコツです。叱る時は低く太い声で、褒める時は高く明るい声でシンプルな言葉を発するようにすると、飼い主の気持ちが犬に伝わりやすくなります。

■ダブル・スタンダードはNG
「ダブル・スタンダード」とは「矛盾」という意味がしっくりくると思います。

これは人間にも当てはまり、特に思春期の子供にしてはいけない接し方と言われています。例えば、ある時には「まだ子供なんだから!」と叱ったり、またある時には「もう子供じゃないんだから!」と叱ったりするといったような矛盾した接し方のことです。

「前はこれしたら褒められたはずなのに、今日は褒めてもらえなかった…しょぼん…」
「前はこうしたら叱られたけど、今日は叱られなかったラッキー!」

犬は言葉を話せませんので、なおさら矛盾したしつけをされると混乱してしまうのです。犬に対してしつけをするときは、飼い主さんは一貫性を持って接しなくてはいけません。

体罰はしつけではない

小さい頃、親にゲンコツを食らった記憶は皆さんお持ちでしょうか?(私はあります(笑))
ですが、子供の私相手に親も本気ではありませんし、何度も叩いたりはしませんでした。
ですので、私は体罰であったとは思っていません。体罰とは、何度も執拗に傷付けたり、しつけの範疇(はんちゅう)を超えた暴力であると認識しています。

犬は言葉を持っていませんが、その代わりに先ほど説明した声の違いで犬同士のしつけを行います。いくら野生動物だからといって、犬社会に体罰はないのです。

犬は怒ったり威嚇をする時には歯をむき出しにして唸りますよね。あれは「それ以上それをしたら噛むぞ!」というけん制です。もともと争いごとは好まない動物なので、相当しつこくなければ本当に噛みつくことはまずない動物です。

基本的に、犬同士であれば逃げるケンカ相手をしつこく追ったりしませんし、降参している弱い立場の相手を噛み続けることはありません。熊などの敵と遭遇しても、熊が降参してテリトリーの外に逃げればそれ以上追うことはありません。

暴力的なものがリーダーになるわけではなく、「この人がいれば安心だ」「この人なら信頼できる」といったものが犬のリーダーとなるのです。もちろん体の大きさや若さなども犬社会のリーダーの選定基準ですが、犬の先祖であるオオカミは物理的なケンカよりも心理的な威厳の争いをして序列を決めるそうです。肉体的な強さよりも性格や威厳でリーダーが決まるあたりは人間社会と一緒ですね!

ちなみに、オオカミのリーダーはオス一匹ではなくオスメスのカップルでなるものだそうです!

猫との接し方について

猫社会にリーダーはいない

犬社会のグループは「リーダーとその他メンバー」という構成でできています。ライオンはグループで狩りをしますが、基本的に単独行動の猫社会にリーダーは存在しません。

ただ、猫たちも自分の縄張りチェックのために夜な夜な集会を開いたりしますよね。また子育てを地域猫のコミュニティで行い、自分の子ではなくてもおっぱいをあげたり協力することもあります。猫社会にリーダーはいませんが、猫たちなりにゆるーい繋がりがあるのです。

猫は基本的に「母猫とその他」のような感覚を持っており、飼い主はリーダーではなく「母親」と認識するそうです。完全な野良猫はだいたい生後2か月ほどで母猫が子猫を突き放し自立を促すようになりますが、室内で人間に飼われている猫はそのような経験を持たないか忘れていることが多いため、いつまでも子猫気分が抜けない子も多いです。

猫と暮らしていると、よく「撫でて~って近付いてきたのに突然噛まれる」という何とも非情な事件が起こります。これは人間の元で大人になった猫の中には「子猫スイッチ」を持っていて、突然切り替わってしまうことがあるためだそうです。そうしてゴロゴロ甘えて満足したタイミングで大人スイッチに切り替わるので、私たちから見ると「猫は気まぐれ」という印象に映るのです。

猫のしつけは「予防」と心得る

リーダーという概念が無いため、誰かに従うという習慣を持っていません。ですので、猫に犬のようなしつけを施すのは大変困難です。基本的に猫のしつけは「予防」であり、してほしくないことをされないような工夫を前もって行っていく必要があります。

猫のしつけのポイントは「天罰方式」で行うことです。上がってほしくない場所、爪研ぎをしてほしくない場所などで嫌なことが起こると、猫は不快に感じその場所で問題行動を起こさなくなります。

例えば、机に乗った途端に足がネバネバする(ガムテープの仕掛けを施しておく)とか、爪研ぎ台でないところで爪切りをした時に酸っぱいニオイの霧で濡れる(猫にバレない様に、お酢を薄めた液を霧吹きする)など、猫にとって不快な天罰を優しく差し上げてみるという方法が天罰方式になります。

くれぐれも飼い主さんがやったとバレませんように!あくまでも猫には「自分のせいで天罰が下った」と思っていただきたいのです。飼い主さんがやったとバレたら、猫は飼い主さんがいない時にその問題行動を続けるでしょう。

猫のまばたき

私が猫たちにコミュニケーションを取る時によく行っているのが「まばたき」です。猫は根っからのハンターで単独行動の動物ですが、不要な争いは好みません。猫のケンカはガンを飛ばして唸るところからスタートしますので、猫はケンカに発展するのを防ぐために独特なまばたきをします。普通のまばたきとは違い、ゆっくりと目をつむるのです。時々ウインクのように片目だけつむることもあります。

試しにおうちの猫ちゃんや野良猫の前でゆっくりと目をつむってみてください。初めて会った野良ちゃんの場合は少々難しいかもしれませんが、猫ちゃんも同じように目をつむってくれたら「好きよ」のサイン!おうちの猫ちゃんならば、数回に渡ってまばたきのキャッチボールができるかもしれません。目を閉じる時間をしっかりとってから目を開けることがコツです♪

血が騒ぐ時間帯がある

ネコ科の動物は夜行性ですが、我が家の猫たちは夜もグッスリ寝ています。しかし、人間のように8時間という長時間に渡って眠るのではなく、短時間の睡眠を何回かに分けて繰り返します。

厳密に言うと、猫が活発になる時間帯は夕方から夜、または明け方だと言われています。これはネズミの活動時間帯と一致することから、野生の本能的に活発になるのかもしれませんね。

我が家の猫たちも時々、家の中を風のように走り回って大運動会を開催していることがあります。その時には猫たちもランランと興奮していますので、走り回ってコップを蹴り倒したり棚の上に飛び乗って物を落としてしまうことがあります。

そんなときの猫を叱っても効果がないことがほとんどですので、寛大な気持ちで大運動会が終わるの待つのが賢明かと思われます…。血が騒ぐ時間は長時間は続きませんので、どうぞ温かく見守ってあげてください。

おうち作りのコツ

犬が快適なおうち作りのポイント

犬が快適に暮らすためのポイントをまとめてみました。

① 居場所を作る
家族がくつろぐ場所、特にリビングにはワンちゃんの居場所も作ってあげましょう。ワンちゃんが好きな感触のブランケットやベッドを置いてあげることで、ワンちゃんは「みんなで一緒」という幸せな気持ちになれます。

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②犬に適した室温は22~26℃
お留守番の時間が長いワンちゃんのために、暑い夏や寒い冬はエアコン等で室温を調整してあげましょう。特にマンションは室温がこもりやすく夏は大変暑くなってしまうため注意してあげましょう。我が家もマンションなので、夏の間はエアコンをつけっぱなしにしています。

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③ゴミ箱はフタ付き
犬は雑食の傾向が強い動物ですので、人間のご飯が大好き!しかし、人間の食べたご飯のゴミには串やラップなど誤飲してしまうと危険なものがたくさんあります。ゴミ箱を荒らされないためにゴミ箱はフタ付きで犬が開けにくいものを選びましょう。我が家はお弁当のゴミや生ゴミなど食べ物系のゴミはすべて冷凍庫に専用ゴミ袋を設置して捨てています。鼻をかんだ後のティッシュなども犬は大好きなので同じく注意しましょう!(汚いもの大好き(笑))

④犬のトイレはリビングから遠い所へ
トイレの時間は一番無防備になるので、できればひっそりと事を済ませたいのは犬も一緒です。リビングや家族がよく往来する廊下などから遠い場所におトイレを設置してあげましょう。

⑤観葉植物は置かない
観葉植物の中には、犬が食べてしまうと危険な種類のものもあります。できればお部屋に観葉植物は置かないことがベストです。

⑥アロマは要注意
ティーツリーオイル、マヌカオイル、ベルガモットなど、光に当たると有害物質に変わってしまう種類のものもあります。犬や猫が舐めてしまうと危険なので注意しましょう。ペットにアロマを用いる方もいらっしゃいますが、プロの知識がないと大変危険です。

⑦犬はフィールドワーク
犬はお散歩を必要とし、広い生活空間を好む動物です。小型犬であっても2部屋以上、大型犬なら3LDK~一軒家の広さの家を必要とします。特にトイレとくつろぐ場所が近いとストレスが溜まってしまいます。また、狭いゲージの中に入れっぱなしのお留守番もストレスが溜まってしまいます。

⑧フローリングや階段に注意
滑りやすい素材の床は、犬の腰や膝を痛める原因となります。特にシニア犬には床や階段には滑り止めマットを敷く工夫も必要になってきます。よく上る場所、例えばソファーや人間のベッドに高さがある場合はペットステップを設置して、飛び降りたときにケガをしないようにしてあげましょう。

猫が快適なおうち作りのポイント

猫が快適に思う環境から、おうち作りのポイントをまとめてみました。

①2部屋以上あるのがベスト
猫は犬ほどフィールドワークを必要としませんが、自分だけの縄張りを重要視する動物です。一軒家なら充分ですが、集合住宅なら2部屋以上あるお部屋がベストです。

②脱走対策は入念に!
私は過去に、ロシアンブルーのレディさんに網戸を破られ脱走されたことがありました。幸いにも着地した付近で初めて見る外の世界にビビッて固まってくれていたおかげで無事に捕獲することができましたが、肝が冷えるとはこのことだなと思いました。網戸は猫の爪が伸びていると簡単に破れてしまいますし、お洗濯の時に窓を開けたその一瞬で外に飛び出してしまうことも。脱走対策は念入りに行いましょう!

③家具の固定
上るなと言っても聞かないのが猫。猫が勢いよく飛び乗っても安全なように、ありとあらゆる家具の固定をしましょう。地震対策のグッズを使うとしっかり固定できます。ランプなどの照明器具も、倒して火事の危険性がありますのでしっかり固定するか、倒れやすい照明器具は置かないようにしましょう。

④「ニャルソック」ができる場所を!
広くない部屋でも、上下運動ができれば猫はストレスを発散できます。また、縄張りを守ってあげられるよう、部屋全体を見渡せる高い場所に上れるようにしてあげましょう。キャットタワーなら爪研ぎが付いていたり滑りにくい素材でできているのでベスト!そして猫はお外の世界を眺めるのも大好きなので、ALSOK(アルソック)ならぬ「ニャルソック」ができる小窓があるとエクセレント!

⑤秘密基地が欲しい
猫は縄張りも大事ですが、自分だけの安心できる隠れ家も必要です。狭いとなお安心するため、キャットタワーなら小部屋が付いているものもありますが、ない場合はダンボールなどで作ってあげると喜びます。ペット用のベッドがドーム型になっている商品もおすすめです。

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⑥爪研ぎ場所は必須!
猫ちゃんによって好みの感触が違うようです。麻縄、ダンボール、キャンバス地、デニム、PUレザーなど、猫ちゃんの好みにあった素材の爪研ぎを用意してあげてください。

ちなみに、我が家の茶トラボーイ「オム君」も黒猫「ネロ君」も、私が実際に爪研ぎポールで爪研ぎの実演を見せた後にマネをして爪研ぎポールを使ってくれるようになりました!やはり猫は飼い主を母親だと思っているのですね。ロシアンブルーのレディ様は教えなくても爪研ぎ台を使ってくれるという上級者でしたけれども。

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⑦トイレは食事場所と離す
これは犬と一緒で、おトイレはひっそりとできる静かなお部屋に設置してあげるのがベストです。特に猫のウンチやオシッコは大変刺激的な臭いですので、飼い主さん家族のためにもリビングと離した方が良いと思います。そして、猫の場合は冬に寒すぎる部屋やうるさい部屋にトイレがあると、トイレに行きたくなくてガマンしてしまうことがあります。トイレのある部屋の環境にも注意してあげましょう!
※関連記事:オム君の血尿事件

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⑧猫の適温は23~29℃
猫はもともと砂漠に住んでいた動物ですので暑さに強いと言われていますが、それは人間と比べて、ということです。毛の長い種類の子は暑さに弱く、逆に毛の短い種類の子は寒さに弱いので、おうちの猫ちゃんの種類に合わせて対策をしてあげましょう。マンションなどの集合住宅の場合は夏場に室温が高くなりやすいため、エアコン等で調節してあげましょう。しかし、あまり室温を下げ過ぎると体調不良になってしまうため、設定温度にも気を付けてあげてください。部屋のどこかに日向と日影が両方あると猫自身で快適な温度の場所を探しやすくなります。

犬と猫の違いのまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は犬と猫の違いを「暮らし」に焦点を当ててまとめてみました。犬と猫の習性が違うからこそ、それぞれが快適に思う生活環境が少しずつ違うことがわかりました。

また、前回の「歴史編」でご紹介したように、犬と猫はその習性の違いから人間と関わってきた歴史が違います。そのため、しつけという点においても犬と猫への接し方にも違いが出てくることがわかりました。

犬も猫も動物ではありますが、長い人間との歴史の中で家畜動物となりました。今私たちが一緒に暮らす犬猫は、人間と一緒に生きること前提に姿を変えた子ばかりで、サバンナのライオンや森のオオカミなどとは存在が違います。ですので、私たち人間が少し歩み寄って、一緒に快適に暮らしていく工夫をしてあげることが必要です。

犬には犬の、猫には猫の、それぞれにあったライフスタイルがあります。それらは人間と共有できるものであることを、ヒトとイヌ、ヒトとネコとの歴史を紐解くことで確認することができました。

ヒトにとってイヌやネコは太古の昔からパートナーでした。文明が発達する前であっても、決して彼らはヒトの道具ではありませんでした。このことは一番大切にしていかなければいけないことだと、歴史に学んだchiiなのでした。




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ライターのchii(ちい)です。 祖父が家畜専門の獣医師であったことがきっかけで、幼少期から動物が大好きでした。 しかし実家ではペットを飼うことを長らく禁止...

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