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初心者バードウォッチャーが千葉県の野鳥の聖地・手賀沼に行ってきました!

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動物と一緒に暮らしたいけれど、我慢をしなければいけない時もありますよね。
1人暮らしをしていた頃、私はどうしても動物と触れ合いたくなるとバードウォッチングに出掛けていました。

バードウォッチング、というと望遠レンズの付いた一眼レフカメラと高価な双眼鏡を抱えて野山に行く様子をイメージする方もいるかもしれません。

しかし都市部でも野鳥が見られるスポットは多く、例えば東京都心であっても皇居周辺や日比谷公園などでは様々な鳥を見ることができます。
また、荷物も携帯性に優れた双眼鏡やポケットサイズの野鳥図鑑さえあれば十分。

今回は東京駅や上野駅からも常磐線上野東京ラインでアクセスしやすい、千葉県我孫子市にある有名な野鳥スポット・手賀沼周辺で見られる野鳥をご紹介します。

手賀沼ってどんな場所?

千葉県北西部の我孫子市と柏市にまたがる手賀沼は総面積6.5km、1周およそ38km。
1日で全てを散策するのが難しい広さです。

1年を通して留鳥、渡り鳥と様々な野鳥の姿を見ることができ、毎年11月の初めに開催される日本最大級の野鳥イベント「ジャパンバードフェスタ」の会場にもなっています。

また周辺には黒田清子さんが研究員として勤務されていた我孫子市鳥の博物館や、1970年代から1990年代にかけて日本一汚い湖沼であった手賀沼浄化の歴史などを紹介した水の館といった観光スポットもあり、休憩をとりながら1日たっぷり野鳥探索を楽しめますよ。

我孫子市鳥の博物館 公式サイト

手賀沼親水広場・水の館 公式サイト

水の館の館内には季節ごとに見られる野鳥を紹介する手賀沼のジオラマもあります。
地元で採れたお米や野菜を使った食堂も入っているので、野鳥探索の拠点にもおすすめの場所です。

ちなみに写真のジオラマによると、冬季に手賀沼周辺で見られる野鳥の種類は80種類以上
それぞれ生息している地域も離れており、1度の探索で全ての鳥を見ることは困難です。

そのため次回はこの辺りを探索してみようといった参考に、こちらのジオラマを使うのも良さそうですね。

手賀沼は広大なため野鳥探索のルートも複数あるのですが、今回はJR常磐線の我孫子駅から手賀沼公園に入り鳥の博物館まで片道1時間程度、水辺や葦原を散策してみました。

冬に手賀沼周辺で見られる野鳥

今回、私が手賀沼に行ったのは12月の中旬です。
途中にわか雨に振られたこともあり、あまりたくさんの鳥の姿を確認することができませんでしたが、それでも水鳥の元気な姿が見られました。

オオバン

手賀沼を有する我孫子市の市の鳥にもなっているオオバンは、一年を通して姿が見られる水鳥です。

警戒心が強く物音や人影に敏感と言われるバンの仲間ですが手賀沼のバンは人に馴れており、水から出て陸地を歩いている姿を見ることもあります。

また春から夏にかけて繁殖期になるため、この時期には頭の毛が赤いヒナの姿を見ることもできますよ。

コブハクチョウ

冬の手賀沼ではコブハクチョウコハクチョウ、2種類の白鳥の姿を見ることができます。
特にコブハクチョウは暖かくなっても渡りをせず定着しているため、1年を通して簡単に見つけることができますよ。

市によって禁止されているものの、餌付けをする人が多いせいか、手賀沼のコブハクチョウは自分から寄ってくるほど人馴れをしています。

そのため沼の主、アイドル的な存在なのですが、本来はこの地域に生息していないヨーロッパ等に分布する外来種であるため、増えすぎると生態系を乱す可能性があると懸念されています。

ユリカモメ

ユリカモメは毎年晩秋から冬にかけて手賀沼に飛来する冬鳥です。
近種のカモメやウミネコとは違い、脚の色が赤いことが特徴です。

狩りをする姿が勇ましいことも魅力で、上空から魚影を見つけると急降下して頭を水中につけ素早く餌を捕らえて再浮上します。

オナガガモ

秋から春にかけて、手賀沼には数種類のカモが越冬のため飛来します。
オナガガモもその一種で、元々人間に対する警戒心が薄い性格のため相当近づいても逃げることがありません

沼の淵に座っていると、スーッと近づいてきて不思議そうにこちらの様子をうかがってきます。
触れそうなほど近くに来てくれることも多いので、じっくり観察することができますよ。

コサギ

手賀沼にはダイサギ、チュウサギ、コサギと3種類の白鷺が生息しています。
中でもダイサギは水田などで見つけやすいのですが、今回散策したルートではコサギに出会いました。

餌の豊富な場所ではサギは群れで生活することもあるそうなのですが、手賀沼の個体は1羽で生活しているものが多く、他の水鳥の捕獲した魚を横取りする様子が見られることもあります。

また、浅瀬をピシャピシャ走り回って水中の生物を蹴り上げて捕食する独特の狩りの様子も面白いですよ。

我孫子市鳥の博物館

手賀沼にバードウォッチングに来たら、是非とも立ち寄りたいのが我孫子市鳥の博物館です。

入館料は一般300円、高校・大学生は200円。
中学生以下と70歳以上は無料です。

1990年に開館した日本唯一の野鳥博物館であるこの博物館では、現生する世界中の野鳥のはく製や、絶滅したドードーやディアトリマなどの復元模型を見ることもできます。

また、鳥の骨の仕組みや筋肉の仕組み、種類ごとの翼の仕組みの違いなどを標本や模型を使って解説するコーナーもあり、外見だけではなく鳥の体の構造についても理解を深められます。

鳥単体の博物館というと専門性が高くて敷居が高そうな印象も受けてしまいますが、展示で不明な点は職員さんが丁寧に解説してくださったり、鳥類図鑑など資料を閲覧できるコーナーもあるため野鳥観察の初心者さんにもおすすめです。

ペーパークラフトや塗り絵、野鳥のパズルが楽しめる部屋もあるため、お子さん連れでも楽しめる施設ですよ。
我が家も3歳の娘を連れて行ったのですが、十分満喫できました。

持ち帰って図鑑を見ながら取り組むと、この鳥はクチバシがこんな柄だったんだ!尾羽の先だけ色が違うのか!など鳥の特徴を確認することができるので、子供はもちろん大人でも塗り絵は楽しめました。

我孫子市鳥の博物館 公式サイト

バードウォッチングにおすすめのガイドブック


自然散策が楽しくなる!見わけ・聞きわけ野鳥図鑑 /池田書店(新宿区)/叶内拓哉

バードウォッチングに行く際に、是非用意して欲しいのが携行しやすいサイズの野鳥図鑑です。
せっかく野鳥を見つけても、名前さえ分からない状態だと面白さや興味も半減してしまいますよね。

鳥の声はするけれど姿は見えない、というケースも野鳥探索では多くあります。
実際私も今回の探索でシジュウカラ、モズ、ヒヨドリ、キセキレイの鳴き声を頻繁に聞いたのですが、雨が降ったせいか生息数の多いモズやヒヨドリさえ見つけられませんでした。

こういった時でも鳴き声を紹介したガイドを持っていれば「何の声だろう?」とすぐに調べることができますし、遠方に鳥の姿が見えた際にも生息場所やシルエットからここではこの種類が見られる、と予想をつけることができます。

鳥のガイドブックは多く出版されているのですが、私が愛用しているのは写真の「自然散策が楽しくなる!見わけ・聞きわけ野鳥図鑑」です。
掲載されている写真が大きく雌雄とも紹介されているので、鳥の特徴がつかみやすく、使いやすい1冊です。

また観察時に注目したいポイントも記載されているので、どこに着目するとその種ならではの面白い特徴が見られるのかも知ることができます。

表紙裏にあるQRコードで鳴き声の音声ファイルを聞くこともできるので、鳴き声しか聞こえない鳥の特定も楽に行えますよ。

まとめ

動物と触れ合いたい時、いずれ一緒に暮らしたい犬や猫の写真集を見たり、猫カフェや小動物カフェを訪れるのも楽しいですよね。

バードウォッチングは相手が野鳥なので、鳥カフェなどと違って物理的に触れ合うことはできません。
しかし自然の環境の中で逞しく生きている姿に勇気づけられたり、可愛らしい仕草に癒されたりと充実した時間を過ごすことができます。

身近に動物を感じられるバードウォッチングは気軽に挑戦できる趣味の一つです。
多くの渡り鳥が日本に飛来する冬の季節、挑戦してみてはいかがでしょうか。

まつかね類

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2013年生まれの雄のラブラドールレトリーバー、2014年生まれの雌の猫、2015年生まれの人間の娘と、種族の違う年子の子育て中の主婦ライターです。 普段は...

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