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働く犬~盲導犬・警察犬の仕事や向いている犬種は?どこで生まれる?引退後は?

エッセイ

犬は私たちにいつも癒しや安らぎをくれ、かけがえのない大切な存在です。

犬と言ったら家庭犬を思い浮かべることがほとんどだと思いますが、私たちの身の回りには人間の手助けをしている「働く犬」たちも存在します。

今回はそんな働く犬の中でも、最も認知度の高い「盲導犬」「警察犬」の二つにスポットを当て、まとめてみました。

盲導犬

どんなお仕事?

私たちの身近でよく耳にする犬の職種のひとつが「盲導犬」ではないでしょうか。

目が不自由な方が外出先でも安全に歩けるように、補助するお仕事です。

使用者の横を歩き、段差や曲がり角を教えたり、障害物を避けたりして目の代わりとなる大切な役割です。
お仕事をするときは必ずハーネスを身に着けています。

また、盲導犬は基本的に使用者の左横について歩きます。

「身体障害者補助犬法」という法律があり、盲導犬は電車やバスに一緒に乗ること、お店や施設に一緒に入ることが法律で認められています。

どんな犬が向いているの?

盲導犬に向いている犬種はとても限られているようです。

・人と一緒にいることを好む
・環境に対応する能力が高い
・周囲に威圧感や恐怖感を与えない、かつ、人を引く力がある
・繁殖しやすい
・誰でも飼いやすい

以上のことを満たしている犬が盲導犬には向いているようです。

日本では盲導犬は性格が温厚なラブラドールレトリバーが盲導犬の大半を占めているようです。
海外ではゴールデンレトリバーの盲導犬も活躍しているようです。

生まれてから引退した後まで

誕生~子犬時代

盲導犬は、盲導犬に適した性格の、健康な両親から誕生します。

生まれた子犬がすべて盲導犬になれるわけではなく、盲導犬候補として訓練を積み、試験を通ったほんの一握りの犬だけが盲導犬となります。

生後2か月までは母犬や兄弟犬と暮らし、その後一歳になるまでの間、約10か月間を一般家庭のボランティア(パピーウォーカー)のもとで育てられます。

ここでは、人間と生活する喜びや愛情、外の音に慣れることや社会的な基本ルールを学びます。

訓練

1歳を過ぎるとパピーウォーカーの元から盲導犬訓練センターへ返され、盲導犬になるための訓練が始まります。

目の不自由な方の歩行を誘導する練習や段差や曲がり角を教える訓練、障害物を避けて歩く訓練などが行われます。

訓練を受けた後は、厳しい試験が待っています。

ここで厳しい試験をクリアして、最終的に盲導犬になれるのは3~4割ほどと言われています。

盲導犬使用者との共同訓練

実際に目の不自由の方との歩行訓練や日常生活の仕方などを使用者とともに学んでいきます。

盲導犬としての生活

使用者との共同訓練を問題なく終えたら、ようやく実際に盲導犬としての生活が始まります。

通勤や通学、買い物など外出時の歩行補助を行います。

その際も定期的に訓練士による歩行確認が行われるようです。

引退

10歳近くまで盲導犬としての仕事を全うしたのち使用者と別れ、盲導犬を引退する時がやってきます。

引退後は、一般の引退犬飼育ボランティアさんの家庭で「普通の犬」として生活したり、盲導犬の里(盲導犬引退犬のための施設)で余生をのんびり仲間たちと過ごしたりするようです。

私たちが気を付けたいこと

盲導犬はとても頭が良く温厚で、可愛いのでつい声をかけたくなってしまいます。
しかし、盲導犬は使用者の目となって一生懸命仕事をしています。

私たちは盲導犬や使用者の方の妨げにならないよう、盲導犬に声をかけたり触ったり、刺激を与えることのないよう配慮が大切だと思います。

警察犬

どんなお仕事?

警察犬も最も知られている犬の職種のひとつではないでしょうか。
警察犬のはじまりはドイツと言われています。

犬の嗅覚は人間の何千倍も優れています。
そんな犬の嗅覚を生かし、警察の捜査活動などを行う手助けをします。

主な活動は以下のようなものがあるようです。

・臭気選別
犯人が現場に残した遺留品と犯人の臭いを嗅ぎわけ、遺留品と犯人の臭いが一致するか特定する。
・足跡追跡
現場に残された遺留品の臭いを嗅ぎ、臭いをもとに犯人を追跡する。
・捜索活動
臭いをもとに行方不明者の捜索や麻薬の捜索などをする。
・警戒活動
警察に同行し、人の保衛や見回りパトロールなどをする。

どんな犬が向いているの?

警察犬に求められる性質は

・忠誠心が強く主従関係が築けている
・訓練を楽しめる
・忍耐力、集中力がある
・好奇心が強い

などが挙げられます。

犬種では、警察犬として最もメジャーなジャーマンシェパード、またゴールデンレトリバーラブラドールレトリバードーベルマンコリーなど。

警察犬の中には警察で飼育、訓練されている「直轄警察犬」と一般家庭で飼育されている「嘱託警察犬」がいます。

一般家庭からの嘱託警察犬ではトイプードルなど、小型犬で活躍している警察犬もいるようです。

生まれてから引退した後まで

誕生~子犬時代

警察犬になる犬は訓練所や一般家庭で生まれます。

犬種や血統などの審査があり、また警察犬に向いているかの適性も調べられます。

その中から、警察犬になれる可能性のある犬だけが訓練へと進むようです。

訓練

選ばれた犬のみが訓練所で訓練を開始します。
まずは、一般的な「待て」「お座り」などの初歩的な訓練を受けます。

その後服従訓練を行い、基本的な訓練を終えると足跡追跡や臭いの嗅ぎ分けの厳しい訓練が始まります。

訓練には長い時間をかけて入念に覚えさせるようです。

警察犬としての生活

訓練を終え、上級検定に合格した犬のみが警察犬になることができます。

実際に警察の捜査に同行して警察犬としての仕事を始めます。

引退後

警察犬は、はっきりと何歳で引退とは決まっていないようですが、臭覚が鈍くなってきたときが引退の時期のようです。

引退後の直轄警察犬警察署の施設で生涯を全うする犬がほとんどのようです。

嘱託警察犬一般家庭でのんびり余生を過ごしたり、パートナーに引き取られることもあるようです。

私たちが気を付けたいこと

警察犬は遺留品の臭いを嗅ぎ分けたりと、とても集中力が求められ、神経を使う仕事をしています。

もし警察犬を見かけても、かっこいいからとむやみに近づいたりせず、遠くから彼らの仕事を静かに温かく見守りたいものです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

今回は盲導犬と警察犬についてまとめてみましたが、思っていた以上に、盲導犬や警察犬の仕事は奥が深いことがわかりました。

人のために働き、人の役に立つことを喜びに感じている働く犬たち。
本当に素晴らしいですよね。
人間と犬の壁を越えて私は働く犬たちをとても尊敬します。

もし道や出先で働く犬を見かけたら、私たちは声をかけたりするのではなく、ただ温かく見守りたいものです。




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