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猫が白目で寝てる…?猫の第三のまぶた「瞬膜」について

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みなさんこんにちは!
ReCheriライターchiiです(*’ω’*)

宝石のようにきれいなしなやかな毛並みを持つは、昔からミステリアスで神秘的な存在とされてきました。

しかし実際猫と一緒に暮らしてみると、間の抜けた顔をしていたりあられもない格好で横たわっていたり、その激しいギャップで私たち飼い主を笑わせてくれますよね。

私が特にギョッとしてしまうのは、猫がだらりと熟睡している時に白目みたいになっちゃってるときです(‘Д’)!

ガビーン!という効果音をつけたいくらい、衝撃的なショットです(笑)

我が家の黒猫ネロ君は、生後2ヶ月という幼いうちに保護したので、私のことをスッカリ親だと思っている節があります。

ですので、私の近くで寝る時は安心して緩み切った四肢を投げ出し、このように白目をむいていることもしばしば…

さらに寝言までムニャムニャ言っているので大変ホラーです。

猫は私たち人間にはない第三のまぶた「瞬膜」を持っています。

正確に言うと、このネロ君は白目をむいているわけではなく「瞬膜」が閉じている状態なのです。

まぶたが緩んで開いているため閉じている瞬膜が見え、まるで白目をむいているように見えるんですね(;’∀’)

今回は猫の「瞬膜」の役割や、瞬膜に関係のある猫の目の病気についてご紹介します。

「瞬膜」とは?

「瞬膜」の正式名称は「第三眼瞼(だいさんがんけん)」と言います。

瞬膜を持っている生物は猫をはじめ犬や霊長類の一部、鳥類、両生類や魚類の一部など結構多く存在します。

特にラクダやホッキョクグマなどには完全な瞬膜があり、鳥類に至っては瞬膜を自由に動かすことができます。

健康な猫の瞬膜は青白いような色をしており、まぶたとは違い薄い膜のような形状をしています。

薄い膜ですが「T字型軟骨」という軟骨で形成されています。

まぶたが開閉する方向は上下ですが、瞬膜は目頭付近から目じり方向の横に開閉します。

目を開いている状態でも目頭に少しだけ見えていることもありますが、白目と似た色ということもあり、あまり目立たないです。

猫の瞬膜は眼球をスッポリ覆う大きさがあるため、その大きな眼球をがっつりと覆うことができます。

猫の瞬膜はまばたきをする時や眠る時など目を閉じる時に閉じ、目を開けると瞬膜も開いて目頭に収納されます。

「瞬膜」の役割

猫の瞬膜の役割は、まぶたと同じく眼球を保護することです。

①目に入ったゴミを除去する
②涙を眼球全体に行き渡らせて潤いを保つ
③獲物を捕まえる時や敵とケンカした時に眼球を守る
④瞬膜を覆うリンパ小球から抗体や免疫媒介物質を分泌し、眼球を細菌から守る

以上の4つが主な瞬膜の役割です。

特に②に関してですが、瞬膜自体にも涙を作り出す機能があり、そこで分泌される涙は全体の30~40%の量を占めています。

瞬膜は猫の目の潤いを保つことに欠かせないのです。

人間と猫のまばたきの違い

人間は1分間に10~20回のまばたきをしますが、猫は1分間に2~3回ほどしかまばたきをしません。

また、人間とは違い猫のまばたきの速度はとてもゆっくりで、他の動物と比べてもかなり遅い方です。

これらの理由も瞬膜が眼球を守ってくれているからという説が有力だそうです。

猫の目のトリビア
猫には下のまつ毛がありません。瞬膜が角膜を守っているため、まつ毛がなくても眼球に入る異物をシャットダウンしてくれるんですね♪

人間にも「瞬膜」があった?

私たち人間には瞬膜はありません。

長い年月をかけて今の人間の姿かたちへと進化していく中で退化してしまいました。

人間はその他の動物よりも下まつ毛がしっかりと生えていますよね。

人類は上下のまつ毛をフサフサにすることに成功したので、瞬膜は必要なくなったものと考えられています。

特にカエルや魚などにまつ毛はありませんので、彼らにとって瞬膜は眼球を守るためにとても大事なものなのです。

退化してしまったものの、瞬膜の名残は今でも残っています。

目頭にあるピンクの粘膜のような部分こそが瞬膜の名残なのです。

今でもこのピンクの部分は、水分を涙管へと送る役割を担っています。

「瞬膜」に関係のある猫の病気

正常に機能している瞬膜はまぶたが開くと目頭に収納されるため、猫の目が開いている状態で瞬膜は見えません。

しかし、病気が原因で瞬膜が収納されなくなってしまったり、赤く腫れてしまうことがあります。

瞬膜に異常が見られる時に可能性のある病気は

・結膜炎や角膜炎などの炎症
・目に入った異物による損傷
・ホルネル症候群
・消化不良による脱水症状
・猫風邪による炎症や栄養失調

などが挙げられます。

瞬膜が損傷や感染症を受けて炎症を起こし、赤く腫れあがってしまう状態を「チェリーアイ」と言います。

炎症で瞬膜の毛細血管が浮き出て見えるため赤く見えてしまいます。

「ホルネル症候群」とは、猫の首のあたりにある神経に異常が見られる病気です。

この病気が原因で瞬膜が出たままになってしまうことがあります。

そして、脱水症状や猫風邪などが原因で水分や脂質が減った状態になると、眼球がへこんでしまい瞬膜が閉じてしまうこともあります。

瞬膜に異常が見られた場合には獣医師に診てもらうようにしましょう。

まとめ

今回は猫の第三のまぶた「瞬膜」についてご紹介いたしました。

我が家の黒猫ネロ君は白目状態で爆睡し、夢を見て手足がピクピクと動いていることが多々あるため、その状態を初めて見たときは「白目で痙攣(けいれん)してる?!」と本当に焦りました(笑)

人間の瞬膜はまつ毛の発達とともに退化してしまいましたが、代わりにたくさんまばたきをして目を乾燥から守らなければいけなくなりました。

一方、猫をはじめ瞬膜を持つ動物は目の潤いを保つことができるため、まばたきの回数が少なくても大丈夫ということを初めて知ったので面白いなあと思いました。

言われてみれば確かに、犬や猫は人間のように頻繁にまばたきをしないですものね!

この「瞬膜」の様子は病気の発見にもつながる大事なパラメーターですので、瞬膜が戻らなくなったり赤く腫れたりといった異常がないかを日頃からチェックしてあげてください!(^^)!

chii

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ライターのchii(ちい)です。 祖父が家畜専門の獣医師であったことがきっかけで、幼少期から動物が大好きでした。 しかし実家ではペットを飼うことを長らく禁止...

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