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ペットロス・人生を変えてくれた愛犬と後悔と不思議な縁

女の子とゴールデンレトリバー

私達よりずっと早く生涯を終えてしまうことが分かっていても、一緒にいてくれたペットと別れることは辛く、予想していたよりもはるかに悲嘆を感じるものです。

私は現在の愛犬を迎えるまで子供の頃から3頭の愛犬と暮らしてきましたが、3頭に対してそれぞれ「もっとああしてあげればよかった」という後悔があります。

特に大学生の時に迎えて12歳10ヶ月で亡くなった3番目の愛犬に対しては、初めて自分で介護をしたことから特別な思い入れを持っているのですが、介護と看取りに大きな悔いが残ったことから、この子がいなくなった後は突然涙が出る、不眠といった『ペットロス』の症状が続きました。

今回は私が経験した『ペットロス』と緩和させた方法、先代の愛犬の死後に起きた不思議な出来事の話をしていきたいと思います。

突然訪れた愛犬の不調

ゴールデンレトリバー

私にとって3代目の愛犬となったのは近所の人が保護したゴールデンレトリーバーが出産した子犬で、とても賢く勇敢で、普段は穏やかな気質の子でした。

この子を迎えた時、私は大学生で実家で母と2人暮らしをしていたのですが、その後社会人になっても愛犬と過ごす時間が癒しで、父が亡くなって以降気持ちの浮き沈みが激しかった母も愛犬と過ごすうちに明るさを取り戻してくれました。

しかし30kgを超える大型犬であったため、12歳8ヶ月で遂に後ろ足が立たなくなり、亡くなる1週間前は寝たきりの状態に。

後ろ足が立たなくなってからも、かかりつけの獣医師から「筋力が落ちないように無理のない範囲で散歩は続けて」とアドバイスされ、介護用のハーネスを着けて短い散歩に出ることを愛犬も楽しみにしていたことから、私達もこのままの状態がしばらく続くものだと信じていました。

ところがある日突然愛犬は立ち上がることさえできなくなり、同時に食事も口にしなくなってしまったのです。

この頃の私は結婚をしていて、愛犬の様子を見に仕事帰りに実家に寄る生活が続いていたのですが、ある日曜日の朝に「今朝から元気がなくて様子がおかしい」という連絡を受けて、慌てて実家に戻りました。

実家に戻ると3日前には元気だった愛犬がぐったりと横たわっており、私が声を掛けるとなんとか体を動かして立ち上がろうとするものの、動くことができずに悲しそうな顔をするばかり。

あまりにも突然の変化だったために「必ずまた元気になる」と信じて母と私、そして主人と、とうに結婚をして実家を出ていた兄も協力しての介護がスタートしました。

もらった幸せの方が大きかった・愛犬との別れと後悔

愛犬の遺骨

介護が始まってすぐに、歩けなくなった大型犬を介護するには実家の構造が相応しくないことを痛感しました。

寝たきりでトイレもその場でしかできないため、排泄後はすぐに体を洗う必要があったにも関わらず、トイレの度に愛犬を1階から2階の風呂場に連れていかなければいけなかったのです。

排泄の度に移動させられる愛犬は、明らかに疲れている様子でした。このことから当時実家の近くに家を建てる予定だった主人と私は、新しい家では愛犬の介護がしやすいように愛犬のベッドを置く場所の床は水が流せるようにコンクリートかタイルにして、庭の洗い場と直結させるようにしようと相談をしていました。

しかし新しい家が完成するずっと前、家族総出での介護が始まってからわずか1週間で愛犬は他界してしまったのです。

看取ったのは母1人。

愛犬が亡くなった時、私はかかりつけの動物病院に褥瘡(じょくそう。いわゆる床ずれ)の予防方法を聞きに行っており、傍にいてあげることさえできませんでした。

愛犬の体に褥瘡ができているのを見て慌てて動物病院に向かったのですが、私が出掛ける時に愛犬が悲しそうな声をずっと出していたことが今でも忘れられません。

おそらく自分が長くないことが分かっていて、心細かったのでしょう。

傍にいて欲しいと鳴いていたのに、私は気付かずに出掛けてしまった。

亡くなる前の1週間、ただ苦しませ続けてしまったことが大きな後悔となり、愛犬が他界してからは自責の念に苦しむ日が続きました。

新しい家族を迎える後ろめたさと主人と義母の後押し

柴犬

3番目の愛犬が亡くなって3ヶ月が過ぎた頃、一向に立ち直る気配がなく昼夜問わずに発作のように泣き出す私を心配に思った主人から、「新しく犬を迎えてみてはどうか?」と勧められました。

しかし、私は幼い頃に迎えた初代の愛犬が亡くなった直後に両親が突然2代目の愛犬となる柴犬(上の写真の子)をペットショップから連れ帰り「サプライスプレゼントだよ!」と渡されて、非常に悲しい気持ちになった経験があり、新しい子犬を迎えることにも抵抗がありました。

一緒に暮らしたいのは、あくまでも亡くなった先代の愛犬です。

それに新しく迎える子犬も身代わりのようで、不誠実な気がしてしまったのです。

このことは主人も知っていたのですが、それでもこの状態から立ち直るのは新しい犬を迎える他には無いと思う、愛犬のためにも一度検討するべきだと強く勧められました。

そしてそんな折、愛犬家で愛猫家でもある主人の母からも

「犬も猫も、自分で死ぬ時を決めるって言われているのよ。今の体の自分ではあなたに迷惑を掛けると思って、○○ちゃん(3代目の愛犬)はさよならを決めたのかもしれない。だから、○○ちゃんのためにもいっぱい泣いたら前を見られるようにしないと」

と言われました。

この言葉を言われた時は、動けないから迷惑だなんて思わないのにと余計に悲しくなりましたが、日が経つにつれて自然と受け入れられるようになっていき、ある日何となく気分転換になるかとレトリーバーの専門雑誌に載っていた犬舎のHPを覗いて見て、「この子は!」と思う子犬に出会ったのです。

先代の愛犬が結んだ不思議な縁

猫

犬舎のHPを見てどうしても気になってしまった子が現在一緒に暮らしている愛犬なのですが、この子を迎えてから様々な変化が起こりました。

まずは愛猫との出会い。

我が家の愛猫は大雨雷警報が出ている日に河川敷に捨てられていた子猫の兄弟の片割れで、愛犬の散歩がなければ土砂降りの日に河川敷に行くことも無かったため、出会うことも助けることもできなかった命です。

子猫たちを保護した時、私は不妊治療を受けていました。

そして愛犬が猫を見つけた時に何故か「私の子供が猫を助けてと言っている」と感じ、後先を考えずに2匹の子猫を拾い上げて病院に向かったのです。

その後、子猫たちを保護した後に本当に自分が妊娠していたことが分かり、無事に娘を出産することができました。

先代の愛犬達がいたから、私は今の愛犬や愛猫に出会うことができました。

そしてその縁は、娘にまで繋がっていた気がしてならないのです。

今でも先代の愛犬たちのことを思い出さない日はありませんし、後悔が消えることもありません。

しかし毎日泣いて暮らしていた頃とは違い、幸せな思い出を振り返ることの方が今は多くなり、主人や義理の母親が後押しをしてくれたことにも感謝しています。

愛犬の不思議な行動と出会い

ラブラドールレトリバー

我が家の愛犬は過去に2回だけ、散歩中に突然誰かを待ち構えるように座り込み、前から来る特定の人をじっと見つめるという不思議な行動を見せたことがあります。

愛犬はお調子者なので庭にいる時などに勝手に道行く人と仲良くなっていることも多く、突然知らない人から「いつもワンちゃんに元気をもらっています!」と話しかけられることもあるため、また独自に作った友達かと思ったのですが、この2回で愛犬が反応したのは初対面のご夫婦で、しかも2組ともごく最近に愛犬を亡くしたばかりだというお話でした。

犬は人の悲しい気持ちを敏感に察して、寄り添おうとすると言われています。

愛犬も動物好きで優しそうな人たちが寂しそうにしているのを感じて、自分に何かできないかと思って座って待っていたのかもしれません。

しかし、出会ったご夫婦は2組とも我が家の愛犬の様子を見て「もしかして○○(亡くなったワンちゃんの名前)が見えるのかしら?」とおっしゃっていました。

確かに我が家の愛犬は自分に少しでも興味を持ってくれる人がいると、飛び掛かって一緒に遊ぼうとする悪い癖の持ち主なのですが、この時はご夫婦の周りをウロウロし、顔を見上て何か言いたげにするなど様子がおかしかったのです。

そのため私も、そして超がつくリアリストの主人も「まだワンちゃんが一緒にいてくれているのかもしれないですね」と思わず言ってしまいました。

私自身も愛犬が亡くなって以降、不思議な縁を感じることが多かったせいか、愛犬や愛猫が先に亡くなったからといってそこで彼らとの関係が終わるとは思えず、ずっと傍にいてくれる子もいるのではないかと思ってしまうのです。

まとめ

ゴールデンレトリバー

私は先代の愛犬の尻尾の骨を入れたペンダントを、愛犬に似たぬいぐるみ型のポーチに入れて持ち歩いています。

動物に興味がない人からすると気味の悪い習慣でしょうから、人前に出すことはありませんが、小さな骨を持ち歩くだけでもいつも一緒にいてくれるような気分になり、そのポーチを見ると愛しい気持ちで胸が一杯になります。

今は先代の愛犬の死を悲しむだけではなく、感謝の気持ちも持てるようになっていますが、きっと現在の愛犬や愛猫に先立たれた時には再び深く悲しみ、落ち込むのでしょう。

でも、それで良いと今は思っています。ただ悲しみは仕方がなくても後悔が残らないように、できる限りのことを愛犬と愛猫にはしてあげたいと思うのです。

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2013年生まれの雄のラブラドールレトリーバー、2014年生まれの雌の猫、2015年生まれの人間の娘と、種族の違う年子の子育て中の主婦ライターです。 普段は...

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