我が家のうさぎの避妊手術体験談

健康

犬や猫では一般的な「避妊手術」ですが、うさぎにとっても重要な選択肢の一つです。

避妊手術が必ずしもするべきという訳ではありませんし、まだまだ認知度が低いのが現実です。

我が家のうさぎも散々悩んだ結果、避妊手術することを決意しました。

今回は、我が家のうさぎの避妊手術の様子をご紹介します。

手術1ヶ月前

我が家のうさぎはネザーランドドワーフの生後9ヶ月です。

もともと避妊手術をする方針で考えており、ネットや本でいろいろ調べていました。

1歳を過ぎるとお腹に脂肪が付き始めて手術が難しくなると知り、体格も大人になった今しかないと思い、かかりつけの動物病院に相談に行きました。

しかし、かかりつけの病院では手術の器具がないため行っていないとのことでした。

親身になって話を聞いてくれる良い先生だったので、手術をお願いしたかったのですが、手術可能な他の病院を探すことになりました。

ちなみに、その時はまだ手術をすることに若干の迷いがあったのですが、先生は

「メスのうさぎは高齢になると高確率で子宮や卵巣の病気にかかる。今のうちに悪い芽は摘んだほうがいいよ」

と背中を押してくれました。

その後手術をしてくれる病院を探しましたが、なかなか近くで手術をしてくれる病院がなく、探すのに苦労しました。

うさぎを診てくれる病院自体が少なく、診てくれたとしても今回のように手術できる環境ではない病院が多いのが現状です。

口コミなどを参考に、やっとの思いで見つけた隣県の電車で20分の距離にある少し大きめの病院に決めました。

決め手の理由は、

・避妊手術の実績があること
・夜間救急も受け入れており、体制が整っていること
・エキゾチックアニマル(犬、猫以外のペット)にも力を入れていること

この3点が特に大きかったです。

口コミも良く、電話で手術について訪ねた時の応対も良かったです。

早速診察の予約をしました。

手術3週間前

診察では、健康状態をチェックして手術に臨める身体かどうかを診てもらいました。

我が家のうさぎは体重1.2キロ

1キロ未満だと手術に耐えられない可能性があるため、体重は大事なチェック項目です。

健康状態はクリア、手術が受けられます。

手術まで少し日があるので現在の体重をキープするように、と言われました。

他にも、犬猫と違いうさぎの全身麻酔は危険が伴うこと、術後の食欲低下に備えてシリンジで強制給餌の練習をすることなどの説明を受けて診察はおしまいです。

当日は午前中にうさぎを病院に預けてそのまま手術に入り、その日は病院に一泊して翌日お迎えという流れになるとのことでした。

手術当日

朝はごはんをいつものようにもりもり食べ、水もよく飲み、うんちもしっかり出す、いたって普通の様子でした。

飼い主の緊張をよそにいつもの調子でいてくれることが何より安心できます。

この頃の我が家のうさぎは思春期なのか、縄張り意識が強かったり、嫌なことにはすぐに「ぶぅ!」と鼻を鳴らして怒っていました。

キャリーバッグに入れるときもやっぱり暴れてくれました。

この元気な様子が術後にも見れますようにと願うばかりです。

病院に到着、すぐに診察室に通されて説明を受けます。

これから手術が受けられるか検査を受け、問題がないようならばそのまま手術を行います。

麻酔から目を覚ましたら一度電話をくれるとのこと。

遅くても夕方までには電話できるだろうと言っていました。

ここでうさぎを預け、後ろ髪を引かれる思いで病院を後にしました。

病院から連絡が来るまでの間、我が家に帰ってもうさぎがいない寂しさと手術への不安や心配で気が気ではありませんでした。

気持ちを落ち着かせようにもうまくいかなかったので、ケージを洗ったり牧草入れを掃除して気を紛らわせました。

午後になり病院から電話が来ました。まだ目を覚してはいないけれど、手術は成功です。

明日、お迎えの時間はどうしますか?と聞かれたので「朝一番で迎えに行きます!」と即答しました。

ひとまず安心です。

がんばってくれてありがとう。

術後1日目

お迎え

一日ぶりに再開した我が家のうさぎは、キャリーバッグの中でひたすらじっとしていました。

なんだか弱々しく見えてしまい、涙が出てくるのをぐっとこらえながら、先生から摘出した子宮の写真を見せてもらいました。

きれいなピンク色で、腫れも炎症もない状態です。

朝は注射で投薬をしているので夜から薬を飲ませるよう指示を受けました。

抜糸は不要で、3層にしっかり縫っているのでよほど噛んだり引っ張らなければ大丈夫。毛繕い程度なら平気とのことでした。

1~2週間後に様子を見せに来るよう言われたので予約をして帰りました。

一つ気がかりなのは、今朝から何も飲まず食わずの状態だということ。

うさぎを預ける際に普段のご飯やおやつも預けていましたが、それを食べていないそうです。

うさぎにとって、絶食は危険な状態なので不安が残ります。

帰宅

帰宅してすぐにケージに入れると、いつも寝ているトンネルハウスで横になり、じっと動かない状態が続きましたが、少しすると、おしっこうんちをしてくれました。

もしかすると、手術したこととは別に普段と違う環境だったこともあり緊張していたのかもしれません。

まずは何かしら食べてもらいたいと思い、大好物のペレットをあげたのですが、口にはしません。

しかし、チモシーの柔らかい部分を選んで食べているので食欲は出てきている様子。

夕方にバナナをひとかけら与えると美味しそうに食べてくれました。

どうやら、食べたい気持ちはあるけれど本調子ではないので食べられるものに限りがあるように感じます。

しかし、いまだに水は飲んでいません。

うんちも段々と黒っぽい小さな物に変わって来ました。

お薬開始

夜になり、へやんぽの時間にケージを開けると意外とすんなり出てきてくれました。

ダッシュまではいかないものの、あちこち歩き回って元気な様子を見せてくれます。

たまにお腹を気にしているので縫合した糸を噛んでしまないか心配でしたが、無理に引っ張ることもなく、毛繕いでちょっと舐める程度でした。

ちなみに、手術のためにお腹の毛を剃っているので縫合したところがばっちり見えます。縫い目がなんとも痛々しいです。

へやんぽが終わると、いよいよお薬の時間です。

食欲増進と抗生物質の粉薬2種を処方してもらっています。

果汁100%のりんごジュースを水で少し薄めたものに粉薬を溶かして「シリンジ」と呼ばれる注射器の針がない器具を使って与えました。

口の横からシリンジの先を入れて流し込むように飲ませるのですが、嫌がってしまい術前に練習していても、なかなか上手く行かずとても苦労しました。

こぼしながらもなんとか飲んでもらい、今日のお薬はおしまいです。

明日の朝も頑張ろうね!

術後2日目以降

食欲は戻りつつあるようで次の日にはペレットを昼前には完食して水も少しずつ飲み始めました。

数日はケージの中でごろんとしている回数が多かったものの、しだいに体力が回復してきたようでごはんの催促をするようになったり伸び伸びとへやんぽをしてくれるまでになりました。

気になっていたうんちも3日ほどでいつものサイズに戻って一安心です。

薬は2週間、1日2回与えなければなりません。

徐々に体力が戻るにつれてシリンジを嫌がって暴れる力が強くなり、最後の最後までうまく飲んでもらえなかったけれど、元気になってくる様子が手に取るようにわかったので嬉しくもありました。

そして2週間後に病院で術後の経過を診てもらい、経過は良好とのことでした!

お薬の追加もなく、通院の必要もないそうです。

お疲れ様でした!

さいごに

少しでもうさぎの避妊手術について知ってもらえたり、手術をするか迷っている飼い主さんの判断材料になれば嬉しいです。

ちなみに、手術してから半年経った現在も我が家のうさぎは元気に暮らしています。

お腹の毛も生えてきたので縫い目もパッと見たところわかりません。

変わったことと言えば、縄張り意識が薄くなったのかケージに手を入れても怒ることがなくなったことぐらいです。

それどころか「なになに?おやつくれるの?」と言わんばかりにトンネルハウスからひょっこり顔を出す可愛いしぐさをしてくれるようになりました。

ホルモンバランスが変化したことで太りやすくなるので、ペレットの量を減らしたこと、換毛期に毛が抜ける量が増えたのでブラッシングを入念にすることに気を付けていますが毎日元気に部屋中を走り回っています。

今回、若いうちに摘出することで、子宮がんのリスクを無くすことができました。

メスのうさぎは大人になると、高い確率で子宮がんになると言われています。

子宮がんは、人間と同じで早期発見できれば治療や子宮摘出などの対処ができますが、発見が遅れると手遅れになる場合がある恐ろしい病気です。

もちろん、うさぎからしてみればはた迷惑だったかもしれませんし、望んで手術したわけではありません。

手術のリスクはあったものの、少しでも長生きして欲しいという気持ちから手術をお願いしたことが間違ってなかったと後々思い返せることを願うばかりです。

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