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ご飯を食べないことは命の危険に直結する!ウサギの命を守るためにやるべきこと

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あなたは飼っているウサギがご飯を食べなくなった時、どうしますか?

「ちょっと調子が悪いのかもしれない」

「たまたま食欲がないだけかもしれない…」

そう思ってそのままにしてしまうでしょうか。

特に犬を飼ったことがある人はこのように思ってしまうかもしれません。

しかしウサギは丸1日(半日とも)絶食状態になると内臓に障害を起こし、最悪の場合死に繋がることがあるといわれています。

今回は、元飼育員の私が「ウサギが絶食するとどんなことが起きるのか」をお伝えします。

ウサギが絶食すると腸が動かなくなる

ご存知の通りウサギは草食動物であり、チモシーなどの牧草を主食としています。

ウサギを始めとした草食動物はを食べることで生命を維持しています。

人間(雑食性の動物)や肉食動物は、草を消化して栄養源として利用することができません。

草食動物がなぜ草を栄養源にできるかというと、彼らの胃や盲腸の中には草の分解が得意な微生物が大量に存在しているからです。

微生物に草(セルロース)を分解してもらうことで、栄養素として活用しているのです。

牛や馬が草を食べて大きくなる事を考えると、小さな微生物が草食動物にとっていかに大きな存在かわかりますよね。

ウサギは物を食べるとまずで消化し、利用しやすい糖質やビタミンなどの栄養を小腸で吸収します。

小腸で吸収できなかった荒い繊維はそのままとして体の外に排出し、細かい繊維は盲腸に送ります。

そして盲腸で繊維質を発酵させて、タンパク質ビタミンを取り出して利用します。

ウサギは食糞をする習性がありますが、その時に食べているのは盲腸で作った「盲腸便」です。

草だけではなく盲腸便を食べることで必要な栄養素をとる、それがウサギの正しい食生活です。

ウサギが繊維質を食べないと、腸の働きが悪くなるといわれています。

腸の働きが落ちて動かなくなると、ウサギの消化器官全体が正しく機能しなくなってしまうそうです。

正しく機能しなくなった消化器内ではガスが発生し、ウサギのおなかがパンパンに張ってきます。

何かの理由があって食が細くなったにも関わらず、それが理由でおなかが張ってしまう。

おなかが張ると苦しくて余計に食が細くなる…そしてどんどん悪循環に陥ってしまいます。

食が細くなり、そこから絶食状態になると消化管だけではなく肝臓にも大きな負担がかかります。

ウサギは絶食が1日以上続くと、脂肪肝という病気になってしまうと言われています。

脂肪肝になってしまうと、もはや手の施しようがなくなってしまう可能性が高いそうです。

食が細くなった時はどうしたらいいの?

ではウサギの食が細くなった、あるいは全くご飯を食べなくなった時はどうすればよいのでしょうか。

まずは焦らず以下の方法を試してみてください。

・体を温めてみる
・ペレットをふやかして与えてみる
・好物を与えてみる
・病院に行く

何かの原因があって体力を消耗している場合、体を温めてあげると食欲が回復することがあります。

我が家のネザーランドドワーフ、ちょこもちも春頃に食欲不振で動物病院に駆け込んだことがありました。

その際は病院で体を温めながら点滴を打ってもらったところ徐々に食欲が回復し、事なきを得ました。

どうやら季節の変わり目特有の気温の変化、そして換毛期による体力低下が原因だったようです。

またその前にもいつものペレットの食べが悪かったことがありました。

その際は少量のぬるま湯でふやかして、ソフトペレット状態にしてみたところ完食しました。

※ペレットの食べが悪い場合、歯が悪くなっている可能性もあります。

これらの手段を試してみてもどうにも食欲が回復しない場合は、なるべく早い段階で病院に連れて行ってあげてください。

食欲不振や絶食は長引けば長引くほど、ウサギの体に深刻で致命的なダメージを与えます。

なお食欲不振で病院に行く前には、好物を食べるかどうかを試してみてください。

好物であれば食べるのか、あるいは好物であっても食べないのかという情報を受診時に伝えると良いでしょう。

日頃からウサギのおなかの為にできること

ウサギにとって絶食が危険なものであることが伝わったでしょうか。

ではウサギのおなかを守るために、飼い主としては何をしてあげられるでしょうか。

・日頃からブラッシングをする
・牧草を常に食べられる状況にしておく
・ヘアボールバスターなどの毛玉対策剤を定期的に与える

ウサギの食が細くなる、絶食状態になる原因の1つが「うっ滞(毛球症)」だと考えられます。

ウサギは食べたものを吐き出すことができない体の作りをしています。

そのため自分の毛を飲み込んでしまってお腹が痛くなる「うっ滞」を起こすことがあります。

うっ滞を防ぐ一番の手段は「日頃からブラッシングをしてあげること」です。

ブラッシングをすることで血行も良くなりますし、スキンシップの時間にもなります。

長毛種は毎日、短毛種もなるべくこまめにブラッシングをするように心がけましょう。

そしてウサギは「常におなかに繊維質を入れてある状態」にしてあげることが重要です。

牧草(チモシーなど高繊維質で低タンパク質、低カルシウムのもの)は常に好きなだけ食べられる状態にしておいてあげましょう。

適切な牧草であれば食べすぎて太る、ということはないはずです。

うっ滞を起こしたことがある子や長毛種の子に関しては、定期的にヘアボールバスターなどの毛玉対策剤を与えるのも1つの手です。

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ちなみに我が家のちょこもちは、毛玉対策剤が大嫌いなので、与える時は毎回大喧嘩になります…。

まとめ

ウサギの食が細くなること、絶食することがどれだけ危険かということが少しでも伝わったでしょうか。

ペット、特に野生では他の動物に食べられてしまう立場にある小動物は体調不良を隠してしまう傾向が強いものです。

ですが体が小さな彼らは1日、半日…極端な話、1時間でも病院に行く判断が遅くなっただけで、取り返しがつかないことになることも少なくありません。

「あれ、おかしいな?」「いつもと違うな」と思ったらぜひ、すぐに病院に連れて行ってあげてください。

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みかづき

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元養豚牧場勤務でその後は商社の営業マン、そして動物園の飼育員をやっていたフリーライターの「みかづき」と申します。 自宅で飼っている5才になる♀ウサギ”ちょこ...

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