フェネックを飼いたい!どんな性格?価格や注意点も☆

皆さんはフェネックという動物を見たことがありますか?
フェネックの見た目の愛らしさ、そしてユニークさは、一度見ると頭から離れないほどのインパクトです。
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なんと最近では、そんな可愛いフェネックを家族に迎え入れることができるのです!
とはいえ、人間と共存した歴史がまだまだ浅いフェネックは飼育方法などの情報が少ないのも現状です。
そこで今回は、フェネックの性格や生体価格、飼育する際の注意点などをご紹介します。
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フェネックってどんな動物?
フェネックはイヌ科の中のキツネ属という部類に入る動物です。
イヌ科の中でも最も体が小さく、超小型犬サイズです。
そして一番の特徴は大きな耳。
「イヌ科界のダンボ」と言っても過言ではないほどの耳のサイズは、本当に空も飛べてしまいそうです。
ですがこの耳、無駄に大きいだけではありません。
この大きな耳は、体内の熱を瞬時に放出することができるのです。
フェネックはもともと砂漠地帯に生息していて、言うまでもなく昼間は灼熱地獄。
この暑さの中でも生き抜いていく為に、フェネックの耳は大きく進化したのだと言われています。
更に砂漠の夜は極寒です。
この酷い寒暖差から身を守るために、ふかふかの被毛が全身を覆っています。
そんなフェネックの毛の色は黄金色で美しいのも特徴です。
この色は砂漠と同化するためで、天敵の多いフェネックにとってのカモフラージュ術になっています。
フェネックの性格は?人になついてくれる?
フェネックを家族に迎え入れる際に一番気になるのは「人になつくの?」ということではないでしょうか。
せっかく飼ったのに威嚇されていては、さすがの飼い主も涙腺崩壊ですよね。
結論から言いますと、徐々になつきます。
可愛いフェネックが家にやってきたら誰もが触りたくて仕方がありません。
ですが、フェネックはもともと臆病で警戒心の強い性格の持ち主です。
自然界では周りは天敵だらけで、捕まってしまえばなす術もないフェネックにとって日常的に警戒心を解くことができません。
そのため、最初はフェネックを触ろうもんなら手などにガブリと噛みつかれてしまう可能性も大です。
特に大人になってからのフェネックを飼い慣らそうと思うと、相当な根気が必要です。
警戒心を解いてもらうには、飼い主さんが安全だということを理解してもらう為に多くの時間が必要になるため、気長に地道に少しずつ心の距離を縮めていきましょう。
フェネックと仲良くなるには、とにかく根気です!
また、慣れてくるとやんちゃに遊び始めます。
広い砂漠地帯に住んでいたフェネックにとって運動は欠かせません。
結構な速度で部屋中を走り回るので、「猫被ってたの?」と思う飼い主さんも多いようです。
その元気に動く姿が、またたまらなく可愛いのですけどね(笑)
フェネックを手に入れる方法や生体価格は?
フェネックはブリーダーや一部のペットショップなどで取り扱われています。
中には「エキゾチックアニマル専門店」といったペットショップがあるので、そういったところに足を運んでみるとフェネックに会える可能性は高いでしょう。
そして肝心な生体価格ですが、安くても50万円台、高い子では100万円を超える額になります。
月齢や性別によっても価格が大きく変動するようですね。
ちなみにオスよりもメスの方が値段が張る傾向にあります。
更にフェネックのペット化や毛皮ブームの影響もあり、フェネックの生息数自体が減っているというのも価格が高い理由のひとつです。
フェネックを飼ってみたいと思っても、価格を見て断念する私のような人も多いようです。
フェネックを飼育する際の注意点は?
フェネックはイヌ科ではありますが、犬のように飼いやすいというわけではありません。
むしろ飼い主の生活をフェネックの生態に合わせないと飼育が難しいと言えます。
私も「フェネック欲しい!」と思って生態や飼育環境などを調べていましたが、調べるうちに現実的に今飼育するのは無理だと確信しました。
飼った後で後悔しないよう、フェネックを飼育する際の注意点を挙げていきます。
トイレは覚えません!
犬や猫とは違い、フェネックはトイレを覚えられません。
「じゃあフェネックを飼っている人たちはどうしているの?」
と思いますよね。
それは、「したら即片付ける」です。
床だろうが高級カーペットの上だろうが本の上だろうが、「今したい!」と思えばしてしまうのがフェネック。
しかも結構おキツイ臭いなのだそう。
そのため飼い主さんは日々糞尿の始末に大忙しで、これがフェネックの寿命分(およそ15年前後)続きます。
ですので床はフローリングか防水マットを敷いておくと片付けがしやすいでしょう。
ちょっと油断して部屋を歩くと「踏んじゃった…(涙)」なんてこともあり得そうですね。
また、飼い主さんが留守の間に糞尿が部屋中に散らからないよう、外出時にはフェネックを犬用ゲージなどに入れている人が多いようですよ。
体臭もおキツイ
可愛いお顔のフェネックですが、見かけによらず体臭も結構あるそうです。
シャンプーをしてあげても、体内からの分泌物が無くなるわけではないので良い匂いも一時的です。
動物独特の臭いが苦手な人は飼育にはあまり向かないかもしれませんね。
夜はとっても元気
フェネックは夜行性動物のため、夜中~朝方はとっても元気です。
元気な時にゲージに入れておくのは可哀想だから…という理由で夜中はフェネックを部屋で放し飼いにしてあげている飼い主さんもいるようですが、夜のフェネックは行動力が半端ないです。
飼い主さんが寝ている時にもダーッシュ!ジャーンプ!ドッタバタ―!といった様子です。
もちろんゲージに入れていても中で元気に活動していますので、フェネックを飼っている間は万年寝不足を覚悟した方が良いかもしれません。
夜中の大運動会が全く気にならない人は全然大丈夫です(笑)
鳴き声が大きい
フェネックの鳴き声、どんな感じか想像できますか?
「可愛い顔してるし、きっとキュートな声なんだろうな」と思いきや。
ギャッ!ギャギョッ!
みたいな鳴き声です。
「ギャ行」系と言いますか…伝わりづらくてすみません、オブラートに包んで言って「悪魔ですか?」という感じです。
そして鳴き声のボリュームもわりと大きいため、近所迷惑になってしまう可能性があります。
集合住宅や住宅街では飼育は不向きかもしれませんね。
ですがこんな不気味な(言っちゃった)鳴き声ばかりを発するのではなく、甘えてくる時などには「キュー」という超絶愛くるしい声を出してくれます。
この可愛い声を聞くまでには時間を要するかもしれませんが、辛抱強く頑張って仲を深めるとご褒美に悶絶並みの癒し系甘声が頂けますよ。
まとめ
日本でも少しずつ飼育数が増えているフェネック、その愛らしい姿に心を奪われる人は少なくないはずです。
ですが、可愛いからというだけで飼育を決めてしまうと、あとで大きく後悔をする生態でもあります。
フェネックの購入の前に一度冷静になり、自分の生活環境にフェネックを迎え入れられるのかという事をよく考え、フェネックについてもしっかり勉強してみましょう。
よし!いける!とガッツポーズをした人へ。
ぜひ可愛いフェネックとの素敵なライフを楽しんでみてくださいね!
※飼えないけどフェネックに会いたい方は、池袋のアニマルルーム「いけもふ」で会えますよ!