密かなブーム!水槽に植物を植えて作る「パルダリウム」を作ってみませんか?

今回は、数年前から密かにブームになっている「パルダリウム」についてご紹介します。
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パルダリウムとは
パルダリウムは、言葉の意味としては「沼地を再現する密閉容器」といったところですが、実際にはもう少し幅広く解釈され、現状では植物をふんだんに植え込んだ水槽をパルダリウムと呼んでいます。
5年ほど前から日本の一部の雑誌などで紹介され始め、この1〜2年でグッと注目が高まっています。
パルダリウムの面白さ
パルダリウにはさまざまなスタイルがあり、「こうでなければいけない」というルールは希薄です。
とはいえ、一株の観葉植物をドンと置いただけの水槽がパルダリウムと呼べるかと言えばそれも微妙です。
現状、日本で愛好されるスタイルは箱庭的なものです。
水槽に比して小さめの植物をいくつか用意してバランスよく配します。
陸地は平坦でなく石や流木、またはパルダリウム専用の床材を用いて起伏をつけると見た目の面白さが増します(プロっぽく仕上がります)。
必ずしもテーマは必要ではありませんが、例えば「コケをメインに作ろう」とか「渓流の流れる森林をイメージしよう」などと念頭に置いて制作すると、よりパルダリウムの制作に熱中できるでしょう。
パルダリウムの作り方
専用の用土や床材が売られていますので、それを水槽に敷きます。
または園芸で余った用土があればそれを用いてもよいでしょう。
あとは植物を植えるだけですが、たいていの園芸と比べれば作業の面積も植物も小さいのでピンセットを用いると作業が捗ります。
ピンセットで植物の株元を摘んで用土にそっと挿し込みます。
パルダリウムの管理
冒頭には沼地と書きましたが、沼地とまではいかなくてもパルダリウムは湿潤な環境であることが普通です。
そのため植物も湿潤な環境を好むものを選びます。
よく使われるのはシダ類や蘚苔類(コケの仲間)、サトイモの仲間などです。
これらの植物を状態よく管理するためには、できるだけ乾燥しないように水槽にフタをするのが基本です。
そのような密閉気味の環境では植物に頻繁に水を与える必要はありません。
週に一回、水を足す程度の管理でも十分なケースもあります。
光については明るい室内なら問題のないことが多いですが、照明をつけてライトアップすると雰囲気も良いですし、育てられる植物の幅も広がります。
冬場の冷え込みに弱い植物もありますので、暖かい室内で管理するとよいでしょう。
水や光、温度については選んだ植物や環境にも左右されます。植物の状態を見ながら、適宜工夫をしていくことが大切です。
気軽に楽しんでみては
パルダリウムは巨大なケースである必要はありませんし、植物も高級なものである必要もありません。
ご自宅に空のボトルがあったら、それにお気に入りの植物を植えることから始めてもよいのです。
あまり難しいことを考えずに植物のある生活を楽しんでください。
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