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でっかいハサミがかっこいい!アメリカザリガニのプロフィールと基本的な飼い方

アメリカザリガニ
アクアライフ

2020年の11月に施行された「外来生物法」の改正により、我が国ではザリガニ類のほぼすべてが飼育できなくなりました。

しかし、最もポピュラーなアメリカザリガニはまだ飼うことができます。

今回は、アメリカザリガニのプロフィールや飼い方についてご紹介します。

アメリカザリガニのプロフィール

北米が原産で、もともとは日本にはいない生き物です。

日本には食用に養殖されていたウシガエルの餌として昭和初期に導入されました。

その後、日本の広い地域で定着し、最も身近な水性生物の一つといえるほどその数を増やしました。

基本的な体色は赤色で、やや黒っぽく見える部位もあります。

大きなハサミを持っていて、これで同種同士で争ったり、餌を捕まえたりします。

大きな分類ではエビの仲間(エビ亜目)で、脱皮を繰り返しながら成長します。

アメリカザリガニという種類は1種類ですが、これの改良品種が複数あります。

改良品種は基本的に色変わりを固定したもので、青、白、オレンジ、黒、マーブル(複数の色を持つ)などがあります。

現在、原種の他にも、このような改良品種が流通しています。

スーパーレッドザリガニ(アメリカザリガニの改良品種)
■スーパーレッドザリガニ(アメリカザリガニの改良品種)

オレンジザリガニとホワイトザリガニ(アメリカザリガニの改良品種)
■オレンジザリガニとホワイトザリガニ(アメリカザリガニの改良品種)

ブルーザリガニ(アメリカザリガニの改良品種)
■ブルーザリガニ(アメリカザリガニの改良品種)

ゴーストザリガニ(アメリカザリガニの改良品種)
■ゴーストザリガニ(アメリカザリガニの改良品種)

基本的な飼い方

アメリカザリガニは体長10cm前後には成長します(個体によってはもっと大きくなります)。

アメリカザリガニの体長とは眼のあたりから尾の先までの長さです。

10cmと聞けばさほど大きく感じないかもしれませんが、ハサミを含めればそれなりの大きさになる生き物です。

水槽の大きさ

成体を1匹で飼うのなら、45cm幅の規格水槽(45×24×30cm)あたりで飼うことができます。

水を汚しがちな生き物なので、余裕のある大きさを心がけましょう。

水温・水質

人が暮らしている空間で飼うのなら、ヒーターもクーラーも必要ありません。

水道水を用いるならカルキを抜いてから使用します。

幅広い水質に適応しますが、汚れた水を好むわけではありません。

フィルター

水槽の水量に適合したものを使えばよいでしょう。

ただ、アメリカザリガニはいろいろなものをかじることがあります。

やわらかいスポンジが剥き出しのフィルターを使っていてかじる様子が見られたら、別のフィルターに変えましょう。

また、エアチューブやキスゴムもかじることがあるので注意が必要です。

ザリガニ飼育で勧められるのが上部式フィルターです。水槽の上に置くタイプでろ過能力が高く、飼育水に酸素をしっかりと供給できます。

底砂

底砂がないとある種の病気が発生しやいと言われています。

細かい砂や砂利を敷いてあげましょう。

あまり厚く敷くと底砂内に汚れがたまりがちになりますので、0.5〜1cm程度敷いておけばいいでしょう。

レイアウト

体がすっぽりと入る隠れ家が必要です。ですので、アクアリウム用の土管や、塩ビ管を適当な長さに切って水槽に入れておきます。

水草はアメリカザリガニが食べてしまうのでレイアウトには使えません。

流木(特にマングローブ由来のもの)を好んで食べますので、隠れ家やレイアウトを兼ねて水槽に入れておくのも方法です。

勘違いしがちなのですが、飼育においてザリガニに陸地は必要ありません。

それに関連して水深は浅い方がよいということはなく、きちんと水槽いっぱいに水を張って飼育します。

雑食性でいろいろな餌を食べます。

ただ、いろいろな餌を用意するのは大変ですので、市販のザリガニの餌を用いるとよいでしょう。

若い頃は1日1回、成体になったら1日おき程度の給餌で構いません。

また、水温が下がると食欲が落ちていきますので餌を控えます。

メンテナンス

餌を口で細かく刻むようにして食べるので水が汚れがちです。週に1回は水換えをしましょう。

その時、ろ材も洗うとよいです。ろ材を洗いやすいという点でも上部式フィルターがお勧めです。

水換えの際には、底砂も洗っておけば病気の予防になります。

メンテナンス

ケンカ・脱走・脱皮

アメリカザリガニ同士の同居飼育

60cm規格水槽を用いた複数個体の飼育例
■60cm規格水槽を用いた複数個体の飼育例

テリトリー意識が強い生き物であり共食いをすることもありますので、単独飼育が基本となります。

とはいえ、絶対に複数で飼えないわけでもなく、たとえば60cm幅の規格水槽(60×30×36cm)なら成体のオス1、メス1くらいを飼うこともできます。

その時は、個体の数だけ隠れ家を用意しておきます。

争っている様子が見られたら隔離できるよう、別の容器を用意しておきましょう。

脱走

アメリカザリガニは魚のように泳ぎ回ることはありませんが、流木やフィルターパイプに登るなど立体的な活動をします。

そしてよく脱走を試みます。

水槽のフタにある隙間はぴったりと塞いでおきます。

脱走防止の為、水槽上部にある穴をテープで塞ぐ
■脱走防止の為、水槽上部にある穴をテープで塞ぐ

軽いものだと押しのけてしまうことがあるので、たとえばプラ板で隙間を塞いだら、その上にペットボトルなどを置いておくと安心です。

脱皮

定期的に脱皮をします。

若い頃は脱皮の頻度が高く、成体は頻度が低くなります。

脱皮前には食欲が落ちる傾向があるので、食べないなと思ったら無理をして餌を与える必要はありません(餌の残りが水を悪くします)。

脱皮の兆候としては、頭胸甲(眼のあたりから腹部手前まで覆う大きな甲羅)が浮いてくるのが、わかりやすいところです。

脱皮後の殻はアメリカザリガニが食べるので取り出さないでおきましょう。

責任を持った飼育を

冒頭には「外来生物法により飼育に制限云々」と書きましたが、現在、国内で新たな飼育ができるのはアメリカザリガニとニホンザリガニのみです。

アメリカザリガニ自身に責任はありませんが、アメリカザリガニが野外に定着することで、様々な被害が生じます。

逃さないで最後まで飼う。

その点をきちんと意識してから飼育に臨みましょう。

ザリガニ類特定外来生物に関するブログはこちら

記事提供:月刊アクアライフ